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VOL.62/11,2002

INDEX
  1. 第57回関西合唱コンクール審査結果 
  2. わたしのコンサート評・特別編
    「第57回関西合唱コンクール」
    於:アゼリアホール(2002年10月13日(日))
  3. ●NEWS● 門真市民吹奏楽団第10回演奏会に賛助出演決定!
  4. LINER NOTES by Itoh Keishi
    ■いっつもいろいろあるのですが・・・■
  1. ●マネージャー会議報告● 「マネ会ってなあに?」
  2. 鷲崎 春の演奏会情報 −心の財産を見つけてみよう−
  3. ●かわぶっちの内政だより●練習予定
  4. ●編集後記●


\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)
特集 !!おめでとう!!
コンクール銀賞受賞
NEWS 門真市吹奏楽団賛助出演決定
\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)/\(^o^)


 第57回関西合唱コンクール審査結果 

Bグループ(33人以上)
日下部松 浦日下部浅 井 畑 藤 川鈴 木 *総合
豊中 豊中 豊中 はも 淀川 はづ はも はもーる 金代
淀川 はも はも 豊中 はも はも 豊中 豊中混声 金代
はも はづ はづ 淀川 豊中 淀川 はづ はづき  銀
大阪 淀川 淀川 はづ はづ 豊中 大阪 淀川混声 銀
はづ 大阪 たま 大阪 大阪 大阪 淀川 大阪混声 銅
たま たま 大阪 たま たま たま たま たまゆら 銅

◆出演団体
1 大阪混声合唱団(大阪・混声47)[大阪]
2 陽声たまゆら会(奈良・女声47)[たま]
3 淀川混声合唱団(大阪・混声54)[淀川]
4 豊中混声合唱団(大阪・混声55)[豊中]
5 女声合唱団はづき(兵庫・女声33)[はづ]
6 混声合唱団はもーるKOBE(兵庫・混声44)[はも]
* なにわコラリアーズ(大阪・男声50)   (シード演奏)

■審査員(順不同・敬称略)
藤川一芳(合唱指揮者・社団法人全日本合唱連盟副理事長)
松浦ゆかり(合唱指揮者)
日下部祐子(声楽家)
浅井順子(声楽家)
畑 儀文(声楽家)
日下部吉彦(音楽評論家・社団法人全日本合唱連盟関西支部理事)
鈴木捺香子(社団法人全日本合唱連盟関西支部理事)


Aグループ(12人以上32人以下)
日下部松 浦日下部浅 井 畑 藤 川鈴 木 *総合
創男 Ou Ch 創男 Vi Ch Vi Chene 金代
Ou 創男 Vi AI Ch Ou Ch Vine 金
ルヴ ルヴ Ou Ch Ou 創男 創男 Out 金
キア Ch 創男 Vi キア 創男 Ou 創価男声 金
Ch Vi キア Ou 創男 CA キア キアーラ 銀
Vi セイ ルヴ セシ ルヴ セシ ルヴ ルヴァン 銀
セシ キア セシ キア セシ キア セシ セシリア 銀
グレ CA 布施 Es 創コ Me Li セイティブ 銀
セイ Re Re セイ 布施 ルヴ セイ CADEN 銅
10 布施 Me Li ルヴ CA Li 神戸 Liber 銅
11 神戸 布施 セイ Me セイ 布施 Me 布施混声 銅
12 CA しら CA Li 神戸 セイ グレ 神戸市役所 銅
13 宝塚 Li 創兵 CA Li Es Es Medie
14 Es セシ 神戸 しら Es グレ 創コ グレイス
15 Li 神戸 創コ 創兵 しら ジル Re Estre

◆出演団体リスト
1 合唱団・ジルウォ(大阪・男声18)[ジル]
2 宝塚ゾリステン(兵庫・男声15)[宝塚]
3 AIOI Sumire Sister Singers(兵庫・同声14)[AI]
4 Coro Estrela(滋賀・混声14)[Es]
5 Choeur Liberte(京都・混声14)[Li]
6 Medieval Voice(兵庫・混声18)[Me]
7 創価学会関西男声合唱団(大阪・男声32)[創男]
8 合唱団セイティブ(兵庫・混声12)[セイ]
9 グレイス・シンガーズ(兵庫・混声12)[グレ]
10 グローリア(奈良・女声14)
11 布施混声合唱団(大阪・混声18)[布施]
12 神戸市役所センター合唱団(兵庫・混声20)[神戸]
13 創価学会関西コーラス(大阪・女声32)[創コ]
14 合唱団しらさぎエコー(兵庫・混声12)[しら]
15 創価学会兵庫男声合唱団(兵庫・男声17)[創兵]
16 ル・ヴァン・エレガンテ(大阪・女声19)[ルヴ]
17 Ensemble Reed(京都・男声16)[Re]
18 アンサンブル・キアーラ(大阪・女声17)[キア]
19 女声合唱団セシリア(兵庫・女声28)[セシ]
20 Outsider(大阪・男声12)[Ou]
21 Chouer Chene(奈良・混声21)[Ch]
22 アンサンブル VINE(京都・混声23)[Vi]
23 混声合唱団CADENZA(京都・混声18)[CA]


●REPORT●
わたしのコンサート評・特別編 「第57回関西合唱コンクール」 於:アゼリアホール(2002年10月13日(日))

「コンクール後の糠谷家の会話」

コンクール次の日の糠谷夫婦の会話です。
N−夫 ぬかやゆきひろ、Y−妻 陽子

Y:今年も銀賞だったね。これで3年連続だね。
N:そうやなあ。演奏の録音を聞いたときは、ええ感じや、こいつはみらくるだ!と思ったやけどなあ。まだまだ壁は厚いか。
Y:Sisaskよく歌えてたのにね。課題曲もきれいだったと思うし。
N:Verbum〜はもう少し言葉がこなれたら良かったやろな。テンポにもっとゆらぎが出たやろうに・・・
まあ、全体的には結構歌えたかもね。
Y:そういえば、なんでSisaskはあんなにノリがよくて楽しそうだったん?
N:それは、指揮者が間違ったのをみてみんなで笑いながら歌っていたんだから当然やね。
Y:それにしても、K氏さん拍子間違えすぎ!それににやにやしすぎよ。まあ、それがリラックスできて良かったんだけど。
N:でも審査結果を見ると、どの先生がどの合唱団に入れるか、予想通りやったなあ。
もし無記名投票にしたら、結果は痛快やったと思うで。
Y:関西にゆかりのない先生に審査員をお願いするとかね。
あっ、でもよどこんに1位をつけてくれた先生もいたじゃない。
N:畑先生やな。テレマン協会で活躍中のテナー歌手の先生だよ。CD持ってるよ。うん、いい先生やなあ。
Y:でも、そのトスティのCD、ハリがない歌い方で物足りないって言ってなかったっけ?(笑)
N:そうやったか?でも、やさしい感じのする音楽やったなあ。だから、よどこんの歌も気に入ってもらえたかもしれんなあ。あっ、アンサンブルVINEにも1位つけてるし。
Y:VINEの演奏ってきれいだったね。3曲目の男声、女声が混じった並びもかっこよかったし。
N:そこだけ、ミニライブみたいやったなあ。でも時間オーバーしないかはらはらしたけど。
Y:他の演奏はどうだった?
N:・・・・聞いてるわけないやないか。
Y:えっ・・・・そっか、昼間っからビール飲んで「わしは合唱は嫌いなんや」ってくだまいてたもんね。(笑)
N:・・・・・・。審査発表待ってる間、喫茶店でコーヒーも5杯飲んどった・・・・。
Y:はもーる神戸はすごい難曲でびっくりしたよ。課題曲はそれほどぱっとしなかったのに、自由曲でやられたって感じ。さすがだった。全国大会出場できて良かったよね。
クールシェンヌもとても上手だった。課題曲のポリフォニーをあれだけ歌えるのはさすがだね。
N:なにコラのシード演奏は、トップテノール張り切ってたね。特に3曲目。まあ、長くてつかみどころのない曲やったなあ。
2曲目はおしゃれやったなあ。センスええやん。
Y:課題曲もかっこよかったしね。
ところで、「合唱嫌い」なんて言ってるくせになんで朝からN○K合唱コンクール見てるの?
N:(テレビにくぎづけ・・・)はあ・・・今どきの中学生は、トルミスなんて歌うんや、びっくりするね。誰が広げたんや。某K氏か?
Y:さっきはブストだったしね。そうそう三善晃の「地球へのバラード」歌ってたところもあったよね。
N:背伸びしすぎや。声も安定せえへんのに。卒業後合唱嫌いにならないといいけどなあ。
Y:あなたのようにね・・・(笑)
N:あっ、高校の部が始まった。「原爆小景」か・・・。えらい暗い曲歌うんやなあ。
高校生の合唱部ってかしこそうな顔した奴が多いなあ。なんでやろ・・・・
Y:いつまで見てるの!(怒)こんなに天気がいいのに。そろそろ出かけるよ。
N:うーん。分かったよ。あとちょっと・・・。ああ、消すなよ!!

以上、コンクール次の日の糠谷家での会話の一部でした。
ほのぼのと笑ってやってください。。

(文責:Sop. 糠谷 陽子)


●NEWS●

門真市民吹奏楽団第10回演奏会に賛助出演決定!

平成15年1月19日(日)に門真市文化会館ルミエールホールにて開催される門真市民吹奏楽団第10回演奏会に賛助出演することになりました。演奏曲目の中に2曲、合唱が入るので依頼のあったものです。よどこんとしては、初めての吹奏楽との共演ですね。門真市民吹奏楽団のこと、演奏曲目のことなど、簡単にご紹介します。

門真市民吹奏楽団
門真市民吹奏楽団は、1993年門真市文化会館ルミエールホールの誕生にあわせ門真シティーウィンドオーケストラを改編したもので、現在約30名の団員で活動しているアマチュアの吹奏楽団で、西寝屋川高校の松野先生が音楽監督をつめられている。

第10回演奏会では次の曲目を演奏予定。
第1部:
マーチ「カタロニアの栄光」
交響詩「時の逝く」(混声4部;5分弱を担当)

第2部:
ジャパニーズ・グラフィティ3〜青島幸男作品集〜
時代劇えきすぷれす 他

第3部:
吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」(冒頭の男声ユニゾン:約10秒を担当)

交響詩「時の逝く」(作曲:伊藤康英)

交響詩「時の逝く」はグラール・ウインドオーケストラ創立10周年を記念して委嘱された。初演は委嘱のグラールウインドオーケストラ・佐川聖二指揮によって第20回定期演奏会(2000・7・8、横浜みなとみらいホール)で行われた。

単一楽章で4部(「ラメント」「行進曲」「怒りの日(Dies irae)」「時の逝く」)からなる。混声合唱と独唱を伴う15分からなる大作である。歌詞は林望氏の『鎮魂十二頌』の第一曲「時の逝く」を引用している。初演では、グラール・ウインドオーケストラのメンバーが合唱部分も担当している。

この作品は一部曲順を入れ替え、曲名も交響的断章「時の逝く」としてグラール・ウインド・オーケストラによってコンクールでの初演も行われ、2000年10月の金賞を受賞している。

(※なお、合唱のある部分は、木管とのアンサンブルであり、パワーの心配はありません。)

「時の逝く」


  朝に 頬染めた 光は
  たちまち 昏れて 夕べに
  時の逝く そのはやさ
  そのしのびやかさに
  驚いている
  わたしがいる

  生きてあること
  思えば すべては
  一度っきりのことだったよ

  春べに 萌えそめた 緑は
  たちまち 夏の 木立に
  時の逝く そのはやさ
  そのうつりかわりに
  たじろいている
  わたしがいる

  生きてきたこと
  思えば すべては
  一度っきりのことだったよ

林望作詞「時の逝く」    (『鎮魂十二頌』より)


吹奏楽のための交響詩「ぐるりよざ」

(作曲:伊藤康英)

長崎の海上自衛隊佐世保音楽隊の委嘱により、1990年に作曲、初演された。スコアの1ページ目には、作曲者自身による次のような言葉がある。

『隠れキリシタンたちが歌い継いでいった聖歌は、厳しい禁教の中で、旋律は次第に歪曲し、歌詞も転訛してしまった。たとえば「グロリオーザ(Gloriosa)」というラテン語は「ぐるりよざ」というように…。』

次の3楽章からなる。

第1楽章「祈り(Oratio)」
グレゴリオ聖歌をテーマ

第2楽章「唄(Cantus)」
キリシタンの間で歌い継がれてきた「さんじゅあん様のうた」がテーマ

第3楽章「祭り(Dias Festus)」
変形された「長崎ぶらぶら節」がテーマ

(※第1楽章冒頭の男声ユニゾンは、千原英喜作曲の「おらしょ」でもおなじみの旋律で、アカペラまたはトロンボーンの伴奏がつきます。)

伊藤康英氏について

1960年12月7日、静岡県浜松市生まれ。

幼少よりピアノを始める。中学より自己流で作曲を始め、 岡県立浜松北高校時代より作曲の勉強を始めた。中学・高校では 吹奏楽部に所属、打楽器や指揮を受け持つ。高校三年の時に、初の吹奏楽作品《オン・ザ・マーチ》(1978)を全日本吹奏楽コンクール課題曲公募に提出する(が落選。後にこの作品は、アメリカのTRN社より出版された)。

1979年、東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。1983年、修士課程修了。曲を野田暉行氏に師事。1980年、静岡県音楽コンクールピアノ部門第1位、1982年、第51回日本音楽コンクール作曲部門第3位、1987年、サクソフォーンのための作品コンクール最優秀賞受賞。

卒業後、東京芸術大学ソルフェージュ科、 作陽音楽大学オペラマイスタークラス・コレペティトゥーア(現・くらしき作陽大学)、東京コンセルヴァトアール尚美(現・東京ミュージック&メディアアーツ)にて教鞭を執る。現在は、洗足学園大学にても講師を務める。

1994年、日本吹奏楽学会アカデミー賞作曲賞受賞。1997年「浜松ゆかりの芸術家顕彰」受賞。

1987年、テネシー州にて行われたJBA-ABA ジョイントコンベンション(日米吹奏楽指導者協会合同会議)にて、《抒情的「祭」》(1986)を自らの指揮によりアメリカ初演、アメリカの吹奏楽界に伊藤の名を知らしめることとなった。この作品はまもなくTRN社より出版された。

その後に作曲された交響詩《ぐるりよざ》(1990)は、欧米にてもしばしば演奏され、今や世界的なレパートリーとなっている。また、東京佼正ウィンドオーケストラからの委嘱(《交響曲》(1990)、《管楽器のためのメロディ》(1995))や、全日本吹奏楽コンクール課題曲(《管楽器のためのソナタ》(1996))はじめ、これまでに46曲の吹奏楽曲を作曲。2000年のとやま国体では、入場行進曲の作・編曲を担当する。 1995年(浜松)、1997年(オーストリア)でのWASBE(世界吹奏楽会議)においては、日本の吹奏楽曲についてのレクチュアを行い、吹奏楽界に多大な影響を与えた。

また、『バンドジャーナル』誌への連載(『管楽合奏〔名曲〕百科』『吹楽十八番』)、『教育音楽』誌への連載(『管楽合奏〔編曲〕』指南)など、執筆活動も行う。著書に『管楽器の名曲名演奏』(音楽之友社)、訳書に『バンドのための編曲法』(F/エリクソン著、東亜音楽社)。

近年は作家・林望氏の詩などにより、歌曲を数多く作曲。CDブック・林望抒情小曲集「あんこまパン」(小学館)が出版されている。

また、ピアニストとしても数多くステージに立つなど、多彩な活動を繰り広げる。

社団法人日本吹奏楽指導者協会(JBA)理事、日本管打・吹奏楽学会理事。

以上

(文責:林 和之)


LINER NOTES

■いっつもいろいろあるのですが・・・■


・・・いっつもいろいろあるのですが、10月の下旬に城陽市の市民参加演劇に合唱指導として関与しておりました。最初はソートン・ワイルダーの名作「わが町」の中の聖歌隊を指導して欲しいとの話で引き受けたのですが、市民参加にするためにより大きい合唱団を編成することになり、そうなると賛美歌2曲のために合唱団を編成するのはあまりに無理があるので、その旨を指摘してみました。すると、驚いたことに脚本自体が日本の田舎町の合唱団の話に書き変わりました。それでも、もとはアメリカの話なので、教会や賛美歌というものがひとつの価値観や生き方を共有するコミュニティの象徴であったなら、それを日本の合唱団に当てはめても違和感があると思ったのですが、今度は自分の口から「教会に変わるコミュニティは日本においては小学校の単位であろう、だから合唱団は小学校で練習する小学校のOBである方がいいし、賛美歌よりは、例えば木下牧子の『夢見たものは』の歌詞のほうが、脚本全体を貫徹する(ちいさな幸福)や(一つの愛)というテーマと見事にシンクロする・・・」と言ってしまっっていたのでした。脚本は私の発言通りに摩り替わり、原型をとどめるのは三幕のシリアスなシーン(時間が去って多くの登場人物 が死んでいる・・・、生きている時を振り返って、何気ない一瞬一瞬が幸せであったと悟る・・・)だけとなってしまいました。 という訳で、やむをえず?どっぷりと足をつけてしまった状態で演劇の中の合唱団を指導しましたが、最後まで拭いきれなかった多くの小さな違和感(無理やり合唱団の話にして筋を膨らませたような部分等)や、初めて楽譜を見る人を多く含んでいた合唱の出来映えはともかく、様々な意図で集まって来られた市民参加型の意義や、異ジャンルの志向性が交流することの面白さを痛感出来たのも事実でした。特に、アマチュア参加者の見事な役者ぶりには驚かされましたし、全体的に見て、「演劇」というジャンルの、芸術上の優位性というもの(そんなものは「ない」とも言えるが、敢えて含みを持たせるべく「ある」と仮定?)を痛感しもしました。以下、パンフに載せた私の文章を転載。

『城陽演劇パンフレットより・・・

「伝えたい気持ちがあるから人前にたつのだ!」 演奏会の前には、必ず合唱団員にこう語りかけてきたように思います。 合唱の練習の度に「もっと演技をしないと、詩の内容を語らないと・・・、演じないと・・・」と言い続けてきた私にとっては、一般的にアマチュアを中心にした合唱の歌い手が演劇から学ぶことは本当に多いと考えています。合唱の演奏会でも目をつぶって音楽を聴く人などほとんどいないはずです。不思議と、音楽そのものよりも、良い表情をしているとか、人の醸し出す雰囲気から音楽の裏にある気持ちを感じることの方が多いのに気づきます。 ギリシャ演劇とコロスの関係性や、オペラやミュージカルの例を挙げるまでもなく、演じることと歌うことは一つの卵から生まれてきている不可分の関係であると考えられますし、細かいテクニックやメトードはともかく、もともと「伝えたいこと」があるから、テキストはテキストとして自己完結するのではなく、役者や演奏者によって魂を与えられ、人を通して観客に伝えられるものなのでしょうか。

・・・以下略』

  私の「演劇ちょいかじり体験」は、そのプロセスにおいて演じることや歌うことの原点である「人間の気持ちの底にある渾然としたものを伝える」ことの意味を問いただす体験でもありました。と、同時に「もっとがんばらねば合唱人」と痛感する体験でもありました。 合唱において、一人一人が集団の中に埋没してしまってはなりません。「声が溶ける」とか「ピッチや音色を合わす」という問題とは全く別の観点から、もっと一人一人が「テクスト」に悩み、「表現」や「芸術」について語る積極性を持たねばならないのではないか・・・?とも思いました。(もちろんジャンルによる特性はありますが、根源的な気持ちの部分や関与の仕方というスタンスの側面でしょうか)

表現しようという気持ち、人間が心の底に抱えている混沌としたものへの眼差し、それをメンバーでシェアしようという気持ち、それを客席を巻き込んだメッセージにしようという気持ち・・・これらに欠けては、ステージに立つ意味がないというものです。皆さん、もっとがつがつ、がんがん、「自分たちの音楽」獲得の為に意欲を持っていかねばならないなあと思いました。

==
さてさて、「よどこん」の3年連続の銀賞は非常に喜ばしい結果でありました。3年間の間では一番の出来栄えであったと考えます。では次ですが、結果に振り回されるの ではなく、コンクールを「目標値」として利用するのであれば、そろそろ関西の「金賞」という評価を合唱団の目標値に掲げても良いと思います。

金賞の2団体「はもーる神戸」「豊中混声」と「よどこん」の違いは、音楽の仕上げの部分ではありません。大きな違いは、基礎的な技術力であり、強い意欲や意志ではないでしょうか? 我々もそろそろ「基礎」「強さ」というものに取り組まねばなりません。

「自分もまだまだだから技術的なことは他の人に何か言える立場ではない・・・」とか「少人数で歌わされると緊張して萎縮する」というエクスキューズを含んだ発想を少しずつ変えていきたいです。合唱団としても個人としても「もっと上手くなりたいという意志を持つ」ことは必要だと思っています。現状を受け止めて、高めていくためにトレーニングしているんだという認識も必要でしょう。 「強さ・・・」というものはときに、見苦しいもの、美しくないもの(・・・そこまでしなくても・・・という感じ)にもなりますが、今の「よどこん」はその対極にあるとも言えるわけですから、なおいっそう表情豊かな音楽芸術の仕上げに持っていくためには、強靭な技術力や精神性・・・、といったものを無視する訳にはいかないでしょう。
ぜひ、個人と合唱団と両方の目標を持ちながら練習にのぞんでください。
次の目標に向かってがんばっていきましょう。

(12/15の曲目)
1.I will Praise Thee O Load (K. Nystedt)
2.Verbum Supernum Prodiens (D. Mocnik)
3.All thing bright and beautiful (J. Rutter)
4.Candlelight Carol (J. Rutter)
5.For the beauty of the Earth (J. Rutter)

==
全部いい曲ばかり選んでみました。。(例によって自画自賛)ぜひ、1月19日の門真の件も合わせて、定演終わった学生さんや、「よどこん」に入って欲しいなという人にも声をかけていただき、大人数でオンステしましょう。

新曲のシーズンとなりますが、音取りや歌詞付けに時間がかかりすぎるのが「よどこん」の欠点の一つでもあります。「練習にきてたらそのうち歌えるようになる・・・」ということではなく、音取りと歌詞付けは基本的には個人の責任であり、練習はアンサンブルを楽しむところ・・・という発想や、音取りの苦手な人に合唱団全体が合わせるのではなく、苦手な部分を個人で克服努力し、全体の発展に寄与する、という発想も加えて意欲的にチャレンジしていきましょう。


●マネージャー会議報告● 「マネ会ってなあに?」


最近、入団してくれたソプラノの団員さんから、
「マネ会って何をやっているんですかあ?」
と聞かれ、
「う〜ん。」
と返事に困ってしまった私でした。
そっか、マネ会に参加していない方から見ると、何を話し合ってるんだろう?
って思われてたんだ、と思い、マネ会の簡単な報告をしようと思いつきました。
しかし、このコーナー、第1回目は言い出しっぺの私が担当することになったのですが
・・・・すぐ終りそう・・・・。ともかくお付き合い下さい。

もう1ヶ月も前ですが、演奏会終了後の9月27日、練習前にマネ会が開かれました。
出席者は、よどこんのマネージ系の係をされておられる方々、団長、内政、外政、会計、各PM、演奏会マネージャー、楽譜係などです。

その日の議題は、
@演奏会の報告および反省
Aマネージャーの交代
Bその他
でした。

@演奏会の報告および反省
9月8日に行われた第14回演奏会の会計報告がされました。これは後日団員全員に改めて報告されると思いますので、内容は省略します。
引き続き演奏家の反省点が話し合われました。
広告の方法、OBへの案内状は招待状でなくていいか、プレゼントの受付はなくていいのか、などが話し合われました。

Aマネージャーの交代
すでに交代しているマネージャーもありますが、次のように一部のマネージャーが交代になります。

外政:コンクール後、ベース木寺さんから、ソプラノ土谷さんへ交代。
ソプラノPM:演奏会後から、私糠谷から、喜田さんへ交代。
男声PM:4月まで暫定的に、ベース藤原くんから、同じくベース藤巻くんへ交代。
内政:4月より、アルト河淵さんから、同じくアルトの内山さんへ交代。
なお、人事という係はなくなり、PM業務の中に含まれることになりました。

今まで、お仕事をされてきた方、お疲れ様でした。
また、これから新たにマネージャーを引き受けてくださる方々、よろしくお願いします。
今後、この体制でやっていきますので、みなさんご協力お願いします。

Bその他
コンクールへ向けての団員増強対策、などが少しだけ話し合われました。

話し合われた内容は以上です。マネ会って何をしているか、少しは分かっていただけましたか?
ところで、このコーナー、私が担当するのは最初で最後です。
でも、次誰か担当してくれる人いるんでしょうかね〜。1回で終ったらごめんなさい。

(Sop. 糠谷 陽子) 



●わしざきはるの演奏会情報● −心の財産をみつけよう−

十月上旬、東京都内であった音楽会を聴きに行ったのですが、次の日が、「よどこん」のコンクール直前一週間前の練習というわけで、帰りの交通手段がハイウェイバスだと安上がりだけれど結構体力消耗するんだな〜疲れてしまってよどこんの練習が捗らないだろうな、との思いから、音楽会後は現地泊、翌日午前中に新幹線で帰阪という方法を採用。首都圏のビジネスホテルの宿泊費は高かったけれど、おかげで体力温存できて、しかも、音楽会で懸命にうたってくださったスターたちからいただいた「元気のもと」も効いて、翌日のよどこん練習は、元気に参加することができました。つい最近までは、どんなに多忙でも、大変な目に遭ったときでも、「気持ちはいつも二十代」の意気込みさえあれば平気だったのに、暦の上での年齢がごまかせない年になっちゃったのかなぁ(私、ひのえうま生まれですよ)。幾つ年を重ねても「万年若者」で居たいなあ〜と思っている、このごろです。

NOVEMBER・11月
15・金 佛教大学混声合唱団 京都コンサートホールムラタ
23・土 第55回全日本合唱コンクール全国大会大学・一般A部門 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
24・日 第55回全日本合唱コンクール全国大会職場・一般B部門 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
24・日 早稲田大学グリークラブ 東京厚生年金会館大ホール
DECEMBER・12月
1・日 同志社学生混声合唱団C.C.D. 長岡京記念文化会館
1・日 慶應義塾ワグネル・ソサィエティー男声合唱団 昭和女子大学人見記念講堂
5・木 京都大学グリークラブ 京都府立府民ホールアルティ
6・金 立命館大学混声合唱団メディックス 長岡京記念文化会館
7・土 同志社グリークラブ 京都コンサートホール大ホール
8・日 大阪大学混声合唱団 尼崎市総合文化センターアルカイックホール
8・日 神戸市役所センター合唱団 神戸新聞松方ホール
9・月 関西大学混声合唱団ひびき 吹田市文化会館メイシアター
9・月 神戸市役所センター合唱団 神戸新聞松方ホール
13・金 関西学院大学混声合唱団エゴラド 尼崎市総合文化センターアルカイックホール
13・金 法政大学アカデミー合唱団 東京・ティアラこうとう
15・日 四条畷コーラスフェスティバル 四条畷市立総合センター大ホール
15・日 コール・セコインデ 伊丹市立文化会館いたみホール
15・日 神戸大学混声合唱団アポロン 尼崎市総合文化センターアルカイックホール
15・日 神戸市役所センター合唱団東京公演 きゅりあん大ホール
18・水 ボーイズ・エアー・クワイアー ザ・シンフォニーホール
20・金 立命館大学メンネルコール 長岡京記念文化会館
23・月 大谷大学混声合唱団 長岡京記念文化会館
JANUARY・1月
12・日 西南学院グリークラブ 福岡・ももちパレス
17・金 みやこフィルハーモニック  
ドヴォルザーク「レクイエム」
京都コンサートホール
19・日 門真市民吹奏楽団10周年記念演奏会 門真ルミエールホール
19・日 関西学院グリークラブ 昭和女子大学人見記念講堂
26・日 関西学院グリークラブ ザ・シンフォニーホール
FEBRUARY・2月
10・月 大阪府立北野高校音楽フェスティバル 新大阪メルパルクホール
19・水 ローザンヌ声楽アンサンブル
  モオツアルト「レクイエム」・フォーレ「レクイエム」
ザ・シンフォニーホール



●かわぶっちの内政だより●

あっという間にもう11月…。 「月日は百代の過客にして行きかふ年もまた旅人なり」 の名言を今ふっと思い出しました。 私にとって“よどこん”は“旅人”なのかも? (こんなこと云ったら熱い団員からお叱りを受けそうですが…笑) 芸術の秋,行楽の秋,そして食欲の秋ですね。 思い思いの“秋”を楽しみましょう!

【練習予定表】

(2002-11-6日現在)

11月 10日(日) 13時〜17時 ミ−ド
  16日(土) 13時〜17時 すてっぷ
  30日(土) 18時〜21時 相愛
12月 8日(日) 13時〜17時 ミ−ド
  15日(日) 四条畷コ−ラスフェスティバル 賛助出演
  23日(祝) 13時〜17時 桜の宮
     練習後“X'mas Party”
2003年  
1月 12日(日) 13時〜17時 ミ−ド
  18日(土) 18時〜21時 すてっぷ
  26日(日) 13時〜17時 ミ−ド
2月 9日(日) 13時〜17時 ミ−ド
  15日(土) 18時〜21時 未定
  23日(日) 13時〜17時 ミ−ド
3月 9日(日) 13時〜17時 ミ−ド
  15日(土) 18時〜21時 未定
  23日(日) 13時〜17時 ミ−ド
  30日(日) 13時〜17時 善隣館

※場所・時間が変更されることがありますので、 ご注意ください。

●編集後記●

 よどこんのサイトが引っ越しをしていること、ご存知ですか? 新しいURLはこちらです。   http://www.yodokon.jp/  練習日程や、よどこんPLAZAのバックナンバーがオンライン化されて掲載されているのに加え、「よどこんのあゆみ」や演奏会のチラシ、パンフレットのデザインなどもご覧いただけます。 今後ともよどこんサイトをよろしくお願いいたします。更新をサボっておりましたら、どうぞハッパをかけてくださいませ。 m(_ _)m


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