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VOL.57/1,2002

INDEX
  1. 団長の独り言
  2. Liner Notes by Itoh Keishi
    LINER NOTES 
    やぐちによる伊東恵司ロングいんたびゅー(2002新春号)
  3. ●よどこんニュース●
    法政大学アカデミー合唱団演奏会賛助出演
  4. ●REPORT●わたしのコンサート評
    「全日本合唱コンクール」(職場・一般B)
    於郡山市民文化センター大ホール(2001年11月25日)
  5. ●REPORT●わたしの音楽体験記
  6. ●投稿●〜澁谷さんの長い休暇〜(2)

  1. ●木寺洋介の合唱連盟便り●
  2. ●How do you do?●
  3. 鷲崎 春の演奏会情報
    −心の財産を見つけてみよう−
  4. ●かわぶっちの内政だより●練習予定
  5. ●編集後記●



よどこんプラザ57月号
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●新春特集●
新春恒例 団長の独り言
新春インタビュー 伊東恵司ロングいんたびゅー
よどこんニュース 法政大学アカデミー合唱団演奏会賛助出演

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●新春特集●
新春恒例 団長の独り言
選択と集中

 世の中、不景気である。
 私が学生の頃、第二次オイルショック等というものがあり、就職が苦しい時 期もあったが、それとは比べようもない現在の状況である。ここ数年日本企業 の経営のキーワードは「選択と集中」であり、不採算事業分野からの撤退し、 得意事業分野を「選択」しそこに経営資源を「集中」することが当たり前にな ってきた。一時、日本人がそう呼ばれた「エコノミック・アニマル」の象徴的 存在であった総合商社の中にも、「選択」により「総合」の看板を下ろすこと になったところもあらわれてきたほど。
 一方、「選択」によって分野・技術を切り捨ててばかりいては、将来の新し い事業の芽がなくなってしまうという警鐘を鳴らすむきもある。

 さて、話が私事に転じて恐縮であるが、昨年、生まれて初めて入院・手術と いうものを経験した。ご存知の方がほとんどなので詳しくはおくとして、「脳 下垂体腺腫」といういわば「デキモノ」ができたのでこれを手術で切除してい ただいた。病名はおどろおどろしいが、手術は実質1時間で終わる比較的軽い (?)もので、手術後2週間後には2泊3日の東京出張を敢行し、20日余り 後には東京のCANTUS ANIMAEの演奏会にオンステしてしまった。 とはいうも のの診断を受けたときのショックは大きく、所謂「人生観が変った」というや つか。
 昨年のこの欄にも書いたが、『なにしろ計画性がなく、欲求のままに行動し てしまう性格の私』である、そう「選択と集中」とは全く縁遠い私であったが、 いままでの人生観がかわるほどのショックを経て果たしてどうなったか。

 ご存知の通り、先の「警鐘」に大きく頷き、あいもかわらず「選択せずに集 中」し続けている懲りない私を本年もどうかよろしくお願い致したい。


LINER NOTES

LINER NOTES 新春特別版

新年明けましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いします。

年末年始はどうでしたか?
年末は掃除と年賀状作成(餅つきもいけず)。年明けは少しだけ広くなった家 でのんびり過ごしていました。そう言えば、子供と映画に行ってきました。ど こをどう観てもつまらないのに、「とっとこハム太郎の大冒険」を観させられ ました(寝てましたが)。まだ同時上映の「ゴジラ」を観てくれたならば金子 修介の監督ゆえ傑作に違いないと思っていたのですが、前座ともいえる「とっ とこ」が終わるや否や大満足&大慌て(ゴジラが恐い)で上着を着て外に出て 行く子供を追い掛けることになりました。

さて、今年も「よどこん」の目標は「積極性」。練習参加への積極性、音楽作 りへの積極性、合唱団の活動への積極性…個人から団への積極的な関わり、を 旗印に掲げがんばって歌っていきましょう。

男女ともプラス10名づつ増強して、賛助出演、合唱祭、演奏会、コンクール …とのぞんでいきましょう。(今年最初のライナーノーツは、新春インタビュ ーへと譲ります) 今年も、良い仲間と一緒にたくさん歌えることを願っております。


やぐちによる伊東恵司ロングいんたびゅー(2002新春号)

:いとうさん今年もよろしくお願いします。
:昨年はいろいろ助けてもらいました。ついでに、今年もいっぱい助けてください。
:昨年は本当に忙しいそうでしたねえ。
:本当に死にそうな一年でした。まず、職場が変わったのですが職種が変わらなかったのが幸 い(学生課)です。でも毎日1時間早く起きて、京田辺に通っています。秋には引っ越しまで していて奇跡のようです。合唱人には私が仕事をしているのが信じてもらえません。
:ちなみに、私も信じられません。さて、どこから話していいのか分からないので、先ず昨年を ふりかえっておきますか。
:そうですね。個人的なことを含みますが、皆さんと出来るだけ気持ちや感覚を共有しておきた いのでね。
:はいはい、いつもの台詞ですね。
:プロフェッショナルで活動しているのではないので、突き放されると本当に孤独感を感じます。 連盟の仕事や客演のステージなども、「淀川混声合唱団の伊東恵司」という側面もあると思って いますので。
:そうですね。昨年の大きな合唱仕事(?)と言ったら、まずは何といっても合唱祭ですか。
:昨年の肩書きは「大阪合唱祭実行委員」「京都合唱祭副実行委員長」「コロ・フェスタ神戸20 01実行委員」と見事に重なり、春先から多いときは、会議が週7回になることもありました。
:しかし、どちらの合唱祭も変わりましたよね。
:もちろん組織の中で個人の力は微力です。むしろ、いろんな人の「がんばり」で合唱祭が成り立っ ているということを思い知った訳ですが、少なくとも大阪では、「流しそうめん」の合唱祭では なくセミナーや合同演奏が出来るような合唱祭に変わりました。京都では5団体をセットにする という試みをしました。ともに合唱団がお互いに「聴き合う」ことをコンセプトにしています。 とはいえ大阪の連盟では理事に私が加わったことによって、飯沼先生や高嶋先生などが喜んでく ださっています。コロ・フェスタでは西牧先生や山口先生とも知り合え、人のつながりが増えた ことが収穫です。おかげで本当に死に掛けていましたが。
:演奏会も多かったですよね。
:ええ、これは本当にいろんなことが重なった結果だと思いますが、本当に多かったです。…云々。

=<中断>=話しが長いので、下記の通り矢口が纏めました。

【伊東氏の関わった演奏会2001】
03月  ○松下耕合唱講習会(京都)
→「痛みが分かる人間にしか本当に良い音楽は出来ない…。誰でも抱えている傷や弱さが音楽を血の通ったものにする…」という先生のメッセージに感動。
05月  ○なにわコラリアーズの演奏会
→矢口行けず…伊東氏からの嫌味に耐える。
06月 ○大阪合唱祭で高校生合同を指揮      
→感受性豊かな高校生。伊東氏好みのかわいい子もたくさん。     
○佛混サマーコンサートで客演指揮      
→解説付きというスタイルでハンガリーの曲をいくつか演奏。
07月  ○同志社混声合唱団こまくさ&コール・フリューゲルのジョイントコンサート合同指揮
→“新しい歌”は、学生らしさが出て良かった。アンコールは島唄。
○「よどこん」第13回演奏会
→“Soleram”の本番は良かった(リハではどうなることかと思ったが)。
 “REQUIEM”・・・口ぱくの人が居たような?(「僕ではない」・・・伊東氏否定)
 “もうひとつのかお”、とても好きな曲で、気持ちの入った演奏が出来たと思う。
○宝塚国際室内合唱コンクールにEnsemble Vineとコールスピリタスの2団体で出場
→そういえば、Vineは初出場で金賞だったね。ついでに日本一。表彰式にはまたもやおらず、怒られてしまいました。
08月  ○なにわコラリアーズのメンバーとシンガポールへ
→松下耕さんへの委嘱作品を初演。大切な想い出が一つ出来た。
→ホテルの従業員さん(女性)が全員チャイナドレス!スリットが腰骨あたりまであってどきどき。
09月  ○コンクールの嵐(審査員として)
→高校生コンクール(大阪・京都)&おかあさんコンクール(大阪)。大変な仕事。
10月  ○コロ・フェスタ神戸2001に、合唱団「葡萄の樹」が出演
→栗山文昭率いる女声合唱団「るふらん」の衣装がすごかった。相変わらずセクシー。
○関西合唱コンクール
→「よどこん」、よくやった。自由曲は結果的には選曲が良かった。課題曲は、他のBグループ団体が避けていたラインベルガーを歌いきった。
11月 ○関西六連で合同ステージ客演指揮(大波の魔術、幼き日の想い出)
→学指揮時代のマーラーから12年、「トルミス」を200人で。感慨深い。
○全日本合唱コンクール(郡山)に、なにわコラリアーズで出場(暁の風)
→選曲は悩みぬいたもの。16声部のカノン大変だった。一位金賞というのが一人歩きするのは困る!そんなもの(順位)に意味はない。良い演奏が出来たことや褒めてもらえた(金賞)ことはとっても嬉しい。今年は「よどこん」で全国だー。琵琶湖ホールだー。(インタビュアー注:琵琶湖ホールは今年の全国大会会場です)
12月  ○なぜか授業まで
→コンソーシアム京都にて、何故か「映像の20世紀」の授業のゲストスピーカー。面白かったけれど大学の授業は一方通行だし、練習のほうが楽しいなと思った。
○合唱団「葡萄の樹」の演奏会開催(ホルンボー、ラクール他)
○同志社グリークラブ演奏会にて指揮(白いうた青いうた)
→照明、朗読、、本当はよどこんの演奏会でもこのスタイルでやりたかったなぁ。
○大阪大学混声合唱団定期演奏会にて客演指揮(フォーレのレクイエム)
→初めて、楽器合わせを体験。難しかったけど勉強にもなった。学生時代、パリのサンメリ教会で歌った時のことを思い感慨。

以上。纏め終わり。

:ふぅ。
:ね、死にそうになるでしょ?
:やっぱり、仕事してないんじゃないですか?
:うーむ。本来、きっぱりと否定すべきところですがね。
:しかし、よくこれだけ違った曲をどんどんやりますねえ。手拍子付きで楽しかった「新しい歌」   かと思えば、スウェーデン語の曲。新実の「白いうた青いうた」と思えば、ハンガリーですね。   アカペラと思えばオルガン、ハープ、バイオリンつき。「島唄」のアンコールも面白かったです   けど、仏混の「鴎」も良かったようですねえ。
:「なにコラ」ではモンゴルの歌までやりましたし、関西六連のアンコールではついに図形楽譜   (Rondes)をやっていましましたからねえ。あなたにも楽譜見せたでしょう?
:そういえばあの楽譜、私反対むけて見ていました。○とか波線とか書いてあってなんのことやら   さっぱり…。目が痛くなりました(笑)。でも本番は「大受け」だったらしく良かったですねえ。   得意の「照明」はおろか携帯電話まで登場させて、よくやりますねえ。
:うーん。無理してやってるのですけどね。よく言えばチャレンジ精神でしょうかね。というか、   同じ活動をするのであれば自分の中の可能性を広げながらがんばっていかないと、と思っていま   す。いずれにしても、交友関係やネットワークを含めて僕が成長することは、「よどこん」が成   長することでもありますからね。
:では今年の「よどこん」は?
:まず、人集め。男女ともに10名ずつ増やして団員を80名にしたいところです。
:むー。男声なんかいつも片手も居ないですからねえ。たまに片手以上居ると、喜び勇んでめちゃ   めちゃ鳴らしてくる。顔も生き生きしているし(笑)。
:なんでも良いことしようとすると、少しのがんばりがいりますよね。それに加え、団を運営して   いくのには、知恵と工夫がいります。優秀な合唱団や大きな団体は必ずいろんな知恵が生きてい   て団が運営されているものです。まずは人がいないと合唱ができませんし、たくさんいないと大   きな活動が出来ません。工夫をしながら人を集めないといけないと思います。
:工夫ですか。
:合唱団に夢を持って一生懸命になるということが前提でしょうかね。良い合唱団になろうと思う   とあと20名の団員を増やしたい。そうだとしたら、我々の活動に関心を持ってもらうためにど   うしたら良いかとか、その為に何が出来るか、、とかやはり考えたり工夫したりするものでしょ   う?
:なるほど。
:そういったことを団が一丸となって考えねばならないことだと思うのです。チラシまきやビラ配   りも誰かに言われてやるだけではなく、このチラシを見てくれた人がよどこんの演奏会やよどこ   んの練習の扉を叩いてくれるかも、、自分の隣で歌うことになるかも、、と思いたいものですね。   それなら、こんなチラシはどう?とか、こんな勧誘の仕方どう?というアイデアがみんなからた   くさん出て来て欲しいものですけどね。どうか「参加させていただいている…」という感じにな   らないでおきましょう。
:積極性ですよね。自分から音とってこようとする気持ちもそうですよね。
:そうそう。音取りや歌詞付けは、基本的には自己責任だと思います。これは突き放して言ってい   るのではなく。「気軽に楽しく」と「一生懸命」「ひたむきに」というのはバランスというかメ   リハリというか、共存することで意味があると思うのです。もう少し上手くなろうとか、早く音   取って練習を楽しもうとか、そういうひとがんばりというか、音楽や活動に対する積極性はみん   なにもう少しずつ持って欲しいなと思っています。
:そうですね。
:「よどこん」はもっと上手くなれるし、可能性があると思います。
:そうそう、本当にそう。私も練習で前に立つ度に、そういう可能性を強く感じます。だから楽し   い。自分も含めて、どうやったらもっともっと上手くなれるかな、楽しめるかな、ということを   いつも考えていますね。
:気持ちを持って活動することが大事です。自分一人くらいと思わずに、みんなには、自分もかけ   がえのない合唱団のメンバーだと思って欲しいのです。
:私もそう思う!本当に本当に(大きな相槌)。
:興奮しないように。湯気でてるよ。
:はっっ!さて、今年はまず、3月には法政大学アカデミー合唱団の演奏会に賛助出演(!)が   ありますよね。伝統ある団体ですね
:私の師匠であった福永陽一郎先生が生前指導されていた団体で、よく話を聞かされましたね。   法政アカデミー入って初めて合唱したけど面白いんで、どうしても指揮者ってのをやってみたい   から親に無理を言ってピアノを買ってもらって、毎日ピアノに向かいあって合唱の楽譜を見てい   るうちに名指揮者になった人の話とか。。好きだっていう気持ちはいろんなことを突き動かしま   すよね。その話は学生と接する時の僕の頭の片隅にあります。「すきになること」が一番大事。。   そういうことですよね。脱線しましたが。
:はいはい。それから6月は合唱祭がありますね。今年は場所が変わるんですよね。
:そうそう、6月16日が合唱祭。今年は堺市のコスモスシアター。少し遠くなる変わりに響きの   良いホールらしいので、今年は気合の入った良い演奏をしたいです。
:そして演奏会はいよいよ3年計画の最終年で藤井宏樹先生が客演指揮ですね。
:そう、前々から来て欲しいと思っていた大先生です。「ゆうか」や「JURI」などプロ級の合   唱団を幾つも指導されていますし、何より音楽作り声作りにとても共感するのです。でも考えて   みたら凄いことをしようとしているのだということに気づいて欲しいです。3年も続けて関西圏   外から現在の日本の合唱の屋台骨を支え第一線で活躍している先生をお呼びする訳ですからね。
:そうですよね。夢みたいなことしていますよね。
:ただ、決して呼んだら上手く行くとか、本物見られて嬉しいなんてことにならないようにしたい   んです。我々は我々がもっと音楽の喜びをたくさん知りたいし、もっと上手く表現出来るように   なりたい…だからがんばる、、というスタンスがあって、そこにアドバイスやご指導をいただく   訳です。こちらが自分達の力でやれる最高のところまでやっていないとお呼びした意味もなくな   ります。あくまでも上手くなるためには私達自身のスタンスや姿勢が重要な訳です。そのことを   お忘れなく!!って感じですかね。
:去年のような練習追加はありがたい反面恥ずかしいことでもありますよね。本当にびっくりする   ような良い演奏をしたいものですね。
:そう、「よどこん」のやっている取り組みや演奏が関西の他の合唱団に良い影響を与えることも   可能だと思うのです。ぜひ、今年も本気で「生きていて良かった」「合唱をやっていてよかった」   と思えるような演奏をしましょう。
:そうですよね。今から楽しみです。そしてコンクールですが、今年の目標は?
:コンクールは我々のような合唱団には出ること自体、良い目標だと思います。私は無意味な順位   付けに振り回されることは合唱界としてマイナスとしか思わないのですが、コンクールという場   は演奏会とは違って、「よどこん」目当てではない人(身内ではない人)にも広く演奏を聞いて   もらえる場だとも思います。決して審査員に評価される場ではなく、我々らしい音楽を発表する   舞台なのだと思ってください。結果は問いませんが、ベストの演奏、今までにないような音を作   ることを目標にがんばりたいとは思います。
:80名くらいでオンステしてみたいですね。
:いずみホールは狭いけど、アゼリアなら可能。ぜひ80名でコンクール出てみたいもんだね。
:それから、実は何と今年は我が後輩達(同志社C.C.D.)を指導されるそうですが。
:そうそう、今回だけのピンチヒッターですね。
:おりえさんが卒業したあとで残念でしたね。
:何言ってるの?(と言いつつも残念そう)
:他にもいろいろですか?今年も忙しいんですかね?
:まあねえ。シンガポールに行った去年ほどではないと思うけど。それに今年はワールドカップの年。合唱ばかりしている場合でもなくってね。
:ワールドカップ?なんですかそれは?  (インタビュアー注:やぐちはスポーツ殆ど知らず。「空手」くらいしかまともに知らない。)
:何言ってるの!?僕が合唱より好きなことといったらサッカーしかないじゃないですか。もっとも僕の好きなオランダが来ていないということが、最大のネックですが。
:オランダですか?  (インタビュアー注:やぐちは「オランダ」と聞いたらチューリップくらいしか知らない。)
:ポルトガルも好きだけどね。アイルランドはユニホームが好き。オランダとアイルランドは本選で見たかったな。
:サッカー見ていて「よどこん」遅れるってことしないでくださいね。
:当たり前じゃないですか。。いっつも走って行っているのに。
:ではひとつ今年もよろしく。
:こちらこそ、元気にやってください。
:ということで、お昼ごちそうさまでした。
:酒代じゃなくて良かった。
:それって去年と一緒じゃないですか。今度奢らせますよー。

おわり。

2002年1月某日 京都市内某喫茶店にて収録、編集(やぐち)


●よどこんニュース●

法政大学アカデミー合唱団演奏会賛助出演

(外政:木寺)  

今年は3月に、例年と異なったステージがあります。
去る12月、法政大学アカデミー合唱団より賛助出演の依頼があり、よどこんで は臨時の総会を開いてお引き受けする旨、決定しました。よどこんとして、学 生さんに恥ずかしくない精一杯の演奏をしたいと思います。

法政は毎年3月に演奏旅行を行っており、今回は以下の日程で、演奏会を開き ます。   
(カッコ内は賛助出演団体)
3月14日(木)於・京都(合唱団京都エコー)
15日(金)於・奈良(エコーフローラ、クール・シェンヌ)
16日(土)於・大阪(淀川混声合唱団)

大阪演奏会は3月16日(土)、新大阪の「メルパルク大阪」で、昼間公演を予定 しています(詳細未定)。ステージ構成は以下の予定です。

1.法政単独演奏「ブラームス作品集」学生指揮者
2.  〃   「三善晃:木とともに 人とともに」学生指揮者
3.よどこん単独演奏・曲目未定
4.法政単独演奏「ヴェルディ:Stabat mater」客演指揮:浅井敬壹
アンコール・法政&よどこん合同(曲目未定)指揮:浅井敬壹

※第4ステージとアンコールの指揮は、法政の顧問である関屋晋氏の予定でし たが、日程の都合がつかなくなり、出演できなくなりました。このため、前々 日の京都演奏会へ賛助出演する縁から、急遽浅井氏に変更となりました。法政 大学アカデミー合唱団プロフィール (同団ホームページより)

私達アカデミー合唱団は、故福永陽一郎先生のもと、1962年に発足し、1975年 から77年にかけて全国合唱コンクール大学の部3年連続金賞や78年における全 日本合唱コンクール全国大会・招待演奏など、輝かしい成績を残し、今年で 40年を迎えます。現在は顧問に関屋晋先生、ヴォイストレーナーに大久保昭男 先生、ピアニストに久邇之宜先生、女性ヴォイストレーナーに瀬戸理恵子先生 をお迎えして、日々練習に励んでいます。市ヶ谷、多摩合わせて100人弱とい う大所帯の混声合唱団である私達は、週四日の厳しい練習を乗り越え、5月の 東京六大学混声合唱連盟定期演奏会、6月の東京都合唱連盟合唱際、7月のアー リーサマーコンサート、そして夏休みをおき、12月の定期演奏会、3月の演奏 旅行と勢力的に活動しています。

顧問 関屋晋
 早稲田大学政経学部卒業。在学中より合唱を指導し、現在、湘南市民コー ル、松原混声合唱団等、十余団体の常任指揮者を務める。全日本合唱コンクー ルにおいて、湘南、松原を指揮して金賞を受賞し、又、1979年には、国際合唱 コンクール(ブルガリア)で最優秀指揮者賞を受賞した。又、傘下の合唱団( 晋友会合唱団)を率いての、小澤征爾・新日本フィルとの数多くの共演をはじ め、コーラスマスターとしての絶賛をあびている。各合唱団の性格を的確にと らえ、その個性を生かした音楽創りには定評があり、合唱指揮の第一人者であ る。全日本合唱連盟顧問、日本合唱指揮者協会副会長。

ヴォイストレーナー 大久保昭男  1953年、東京芸術大学音楽学部声楽科を卒業。矢田部頸吉氏に師事。1953年 5月、NHKオーディションに合格。近衛秀麿指揮、青山杉作演出によるオペラ 「カルメン」のモラレス役でデビュー。山田耕筰作曲、本人指揮のオペラ「黒 船」(初演)、ドヴォルザーク作曲のオペラ「ルサルカ」(初演)など、その 他数多くの放送、演奏会に出演。1959年にはドイツ.リートおよび日本歌曲に よる第1回リサイタルを開く。その後、慶応ワグネル、関西学院グリー、同志 社グリー、明治大学グリー、立教大学グリー、法政大学アカデミー合唱団をは じめとする大学のトップクラスの合唱団のヴォイストレーナーとして、関東、 関西で幅広く活躍。元東京芸術大学講師。

ピアニスト 久邇之宜
 国立音楽大学ピアノ科卒業。クロイツァー豊子、近藤孝子両氏に師事。伴奏 法を小林道夫氏に師事。二期会、東京室内歌劇場、NHKなどで伴奏者として活 動を開始するが、さらに研鑽を積むため、ウィーン国立音楽大学院に留学し、 ロベルト・ショルム氏に師事する。帰国後、数多くの声楽家と共演し、好評を 博している。また、大学合唱等アマチュアとの共演も多く、現在、最も信頼の おけるピアニストの一人として活躍が著しい。

女性ヴォイストレーナー 瀬戸理恵子
 東京芸術大学音楽学部声楽科卒業。同大学院ソロ科修了。在学中に芸大「メ サイヤ」のソロを歌う。同声会「卒業演奏会」に出演。NHK洋楽オーディショ ンに合格し、「デビューリサイタル」に出演。「ファウスト」のジーベル、「 魔笛」のパーパゲーナ、「ウインザーの陽気な女房たち」のアンナ・ライヒ等 を演じる。また、ソロ活動において、プーランクの「スタバド・マーテル」、 モーツァルトの「戴冠ミサ」等の宗教曲を各合唱団と共演。『詠の会』におい て日本歌曲の研究を続けている。瀬山詠子氏に師事。

部長 神谷 高保 / 副部長 阿久津興一

(以上、第38回定期演奏会パンフレットより)


●REPORT●わたしのコンサート評

「全日本合唱コンクール」 (職場・一般B)
於郡山市民文化センター大ホール(2001年11月25日)

(レポーター: Alt. S.U)  

しのぶ姐@あるとです。
昨年の札幌に引き続き”追っかけ”に行って参りました。札幌ではプチ観光も 楽しめましたが、今回は家庭事情により日帰りしか手がなく、行こうかやめよ うかキワまで悩みましたが、暴れる魂は何物にも制止できず、ていうかもう誰 も私を止めてくれない(苦笑)。”淑女”には程遠いけど、Y嬢やT嬢結成の 「物好き隊」に加えてもらえるかしら?

<のんちゃん…の母しーちゃん雲に乗る>8:20伊丹発福島行のJALで1時 間ちょいのフライト。
実は怖がりで飛行機は苦手なのですが、そんな憂鬱さを払拭してくれた濁りの 無い紺碧の空、その下に薄い雲と雪を少し頭にのっけた日本アルプスがそれは それは美しく映えて、間髪入れず反対側にはジオラマのような富士山が!普段 出来ない一人旅の開放感も相まって、ぽーっと感激してる間にもう「シートベ ルト装着」が点灯。滑走路が見えてきて、その脇の芝に「うつくしまふくしま 」という文字が型取ってある。なかなかのコピーじゃん、なんてエラそうに思 いつつ生まれて初めて、東北の地に降り立ったのでした。
寒いかな、と覚悟して行ったのに大阪と同じ気温にやや拍子抜け。空港から郡 山に向かうバスの車窓から見える晩秋の景色は”落穂拾い”の絵そのもの。地 図帳でしか知らなかった阿武隈川にかかる橋を渡りながら(今度は是非ゆっく り訪れたいな…)と。半日もない「みちのく〜ひとり旅〜♪」でありました。

<職場も聴けたよ>
11:30ホールに到着。途中道に迷ってしまったところを助けてくれた親切なタ クシーのおじさん、お世話になりました。
はやる心を胸に入場したらちょうどインタミで、ロビーに出てきたじゅんちゃ ん@元ソプに久々のご対面。相変わらずラブリィーだわ。
彼女の席が1階中央列ややテナー寄り、というワタシ的ベスポジ(爆)だった ので迷わず隣を確保。前日入りしていたY、C両嬢はちゃっかり審査員席の並 び、2階最前列に陣取ってはりました、「ビジュアルより音が最優先よ!」… ははぁ〜、恐れ入りました。

さて、いよいよ開始です。職場部門の中でも大御所の松下中央、大和銀行など 聴く事が出来ました。「松下してた」非の打ち所の無い圧倒的な「Salve Regina」を聴きながら、我々がこれをうたってたのはもう1ヶ月以上前なんだ なぁ、と感慨しみじみ。
驚いたのがトリに登場した福島県庁混声合唱団「きびたき」。県職員さんにこ んなに合唱人がいるとは。オンステ50人、大和銀行より多い。男女比も年齢 層も偏りなく実に理想的。横綱相撲が続いた後という事もあってか(決して下 手という意味ではない)どこかほっとさせる、親近感の持てる演奏。ちなみに 金賞でした。恐るべし合唱王国福島。

<さぁ、お待ちかね一般Bです>
最初に登場したのは楽しみにしていた今回大活躍(なんとAグループ3団体、 Bグループ1団体で出場)の松下耕先生率いるGaia Philharmonic Choir.長い ので以下「ガイア」。見るからに若くてイキが良さげ。男声10人程よどこんへ のお土産にパクって?来たかった位。耕ちゃん先生=音叉!そして割と低い位 置で腰ごと振る独特の指揮が、昔のカレシに逢ったような(うーむ問題発言) 妙な懐かしさ。

天井を感じさせないどこまでも伸びる声とパワーに溢れ、凝ったリズムも正確、 揺るぎ無い。なおかつ先生が我々の練習の時にもよくおっしゃっていた「伸ば す音符の最後の最後まで気を抜かない」「和音にとことん拘った」充実度満点 の演奏、息を飲みました。課題曲「Salve Regina」、指揮者によってこうも違 う味になるのか!の典型…関東と関西のうどんダシ位”別モノ”でした。曲が ぐいぐい動く。(そこまでせんでも…)と思わせる程のアグレッシブな音楽。
欲を言えば若い団独特の、特に女声の声質が青いのがちょっと私好みではなか ったかナ?まろやかさ+オトナの色気がブレンドされればここはもう無敵でし ょう。特にアルトは”出過ぎず”に、しかも全てを包み込む聖母マリアでない とね、としかと自分に言い聞かせるのでありました。だけどそれを除けば文句のつけようがなかった。間違い無く 金賞だな、と思ってたらその通りでした。しょっぱなからこれじゃ、なにコラ 大丈夫かいな…?とつい老婆心。

<こぼれ話:えへへ、ちょっと自慢さしてーな>
インタミの時、ロビーでジュースを買っていた耕ちゃん先生に遭遇。戦国武将 みたいな髭を伸ばされていてぷっちワイルドでした(*^^*)。実は小心者の 私ですが(ホンマでっせ)勇気を出してお声をかけてみる事に。
「よどこんの内山ですぅ〜、どうもごぶさたしておりますぅ〜!」(←超ぶり っこ)
「(約2秒の?顔の後)…あっ!いやぁー、どうもお久しぶり!わざわざ大阪 から?…あれ、眼鏡かけてたっけ?」
私はトレンチコートに薄いオレンジ色のサングラスをかけた”怪しのヤンママ ”だったにもかかわらず、しかもそれ以上に、延べ何千人という合唱人と関わ っておられる超々売れっ子の先生なのに、その中のほんの一かけら、1000 ピースのジグソーパズルのうちの1ピースに過ぎない私の事を憶えていておら れたのです。先生にとって私は何千分かの一、でも私にとって松下先生は只一 人。めちゃ嬉しかった。こんな何気ない、ほんの小さな出来事が、どんなにか これから先合唱を続けていく上での、私の原動力のひとつの種になる事でしょ う。
(たった1ピースでも無くしたら、パズルは完成しないのさっ、なーんて)

ガイアの演奏とても良かったです、と無事伝えられたので、あとはリラックス してお話出来ました。
「自由曲、あれ聴いたことのない名前だったんですけど、リズミックなかっこ いい曲ですね。一度ああいうのやってみたいです」
「あぁ、あれね、エストニアの作曲家なんだよ。なかなか面白い曲でしょ?そ うだね、よどこん合ってるんじゃないかな」
…あのぉー、リズムが骨の曲(特に男声パート)なんですが…先生マジっすか ?
初めて聴いたこの曲、シサスクの「Benedictio」という曲なのですが、わくわ くする躍動感、じっと椅子に固まって聴いてなんかいられません。血が騒ぎま した。好奇心をくすぐられた、興味を惹かれたという点では今回の姐さんのイ チオシ!

<その後も続々と>
ガイアと同じクールでは、6団体中なんと4団体が金賞を受賞されました。「 グリーンウッド」のド迫力のシュニトケ、藤井宏樹先生指揮の「ゆうか」は新 実の超現代的な曲で(新実といえば「白青」しか知らず驚きでした、ひとつか しこくなった)思わず”眉間に皺”のぶつかる音の嵐なのに、各声部が完璧な ノンビブラートで、ぴっちり一本に聴こえる。シビアに鍛えぬかれた声にただ ただ唖然、と同時に藤井先生が我々にどんな指導をされるのか、楽しみなよう なめっちゃコワイような。それを我々がどれだけ食べて消化吸収して、力や血 や肉に出来るか期待と不安。張り切って、でも肩の力は抜いて、こちらから積 極的に、貪欲にかぶりつきたいもんです。
そうそう、「ノースエコー」のニーステッド、特に「Veni」。以前聴いた大学 合唱団の演奏も爽やかで良かったのですが、それとはまたひと味違い…若者の 声とオトナの声がバランス良く溶け合うと、前述とかぶりますが深み、滋味が 出ますね。仮によどこんでこれをやると、どんな感じで鳴るのかな、とても興 味があります。それ以前に、急募男声最低10人!(当たり前ですが、会場に は全国津々浦々からの合唱野郎がイケメンから同世代、アダルトまでよりどり みどり。う〜ん、テイクアウトしたかった。)

<オアシス> でもね、さすがにこれだけ精度の高い濃厚な演奏が続くと、いくら6団体ごと にインタミがあるとはいえ精神的に疲れてしまいます。審査員のご苦労が覗え ます。よく言う「頭がウニになる」って状態ですかね。肩も凝るし腰も痛い。 そんな中での「静岡合唱団」のラター「Magnificat anima mea」はまさに一服 の清涼剤。よどこん9回演奏会で長田先生の男前なピアノで演奏されましたよ ね。聴きに行った当時素人の私は、宗教曲=眠たい、という偏見があったので すが「こんな楽しい、かっこいいのがあったの!?」と衝撃を受け、「こんな んうたえたら」とよどこんの門を叩いたという、私のその後の人生を大きく変 えてしまった一曲なのです。
ホンマにコンクールの舞台?って疑う程皆さん楽しげに歌ってはって、転調と 共にパワーアップ、好感度も↑。私も一緒になって「めぇあー!」思わず口パ クしてしまいました…あぁ楽しいな。たまにはこんなん歌いたい、うずうず。 ちなみに隣でじゅんちゃんも、膝に置いたパンフの上でピアノ叩く真似してた のを私は見逃さなかった。
二人して「こういうのってなんかホッとするよね」「癒されちゃうよねぇ」「 砂漠に咲いた一輪の薔薇や」「シンプル・イズ・ベストよ」…。 かつて私の高校ブラバン時代の先輩(後に関学グリー学生指揮者となる)は、 こう教えてくれました。
「音楽は”音を楽しむ”って書くねん。”音学”でも”音が苦”でもないんや で」

ちょっと飛躍した例えになりますが、高いレストランの有名シェフの創作料理 と、お腹が空いてたまらん真夜中に一人炊飯器の蓋開けて作るおにぎり、私に は味に甲乙つけら

れないです。自分(たち)の音楽を楽しんでいただき、何か感じ取ってもらい たいけど、本音を言えば他団と比較して順位をつけるという行為、”偏差値” には実は余り意味がないような…。そんな私が何故「よどこんで全国行きたい か」は後ほど。
私の全国コンクールの楽しみ方はランチバイキングのようなもので、「350 0円で全国レベルの様々な演奏が一度に聴けちゃう、ゴージャスでお値打ち感 のある一大イベント」。実に主婦です(苦笑)。「お気楽過ぎる、不謹慎だ」 とお叱りを受けてしまいそうですが…。
随分脱線しましたが何が言いたいかというと、その団の「ポリシー」「個性」 って、評価しようと思えば結局好き嫌いの問題になるだろうし、演奏そのもの の審査の上でどう影響するのか私には知る由もありませんが、どんなに技術が 向上しても「顔」とか「らしさ」って大切にしたい、進化を遂げながらもいつ までも魅力的な顔を持ち続けたいと思いました。

<今、時代は「おらしょ」?>
昨年「おらしょ」2で金賞だった「ウイステリア・コール」が今年は3を持っ てこられました。その次の団体「MODOKI」は同じく「おらしょ」の2を。全国 レベルの3と2を続けて聴くという、勉強の絶好の機会に恵まれました。それ 以外にも大学でも1団体、2を演奏されています。けいし氏が以前話されてい たように、一種のブームみたいですね。

ウイステリアの演奏は昨年同様、地味だけど非常に堅実で手堅く、上品。派手 なホームランバッターはいない(と思う)けど、がっちり守って着実にコツコ ツ1点ずつ取っていく。見てて、聴いてて優等生過ぎてちょっと面白みに欠け る位でしたが、それがまたこの曲の特性に実に合っている。ワタシ的には某男 性合唱団のように?なかなか牙を隠しきれずいっつも先生に叱られてるような ”時々暴れん坊系”が好みですが、これもそれぞれの個性。女性指揮者、とい う事もあってか指揮も音楽自体も穏やか。かといってふわふわと流されてはい なくて、細かい指示の一つ一つを丁寧確実に再現されている。頭の中に楽譜が 出てきたよ(苦笑)。強い表現の箇所でも表情ひとつ変えず、肩に力が入って ないんですよね。誰も首に青筋立てて”がむしゃら歌い”してない、ここは大 いに反省(^^ゞ。だからユニゾンがビシッと合う=その前後のディヴィジが 生きる。お手本のようでした。けいし氏が絶賛するのがわかります。テナーソ ロのおじさま、フルカワ大将の?年後風だったのがご愛嬌。
「今は〜なぁ涙の谷なるやなぁ〜」は絶妙!決して弱々しくはない、かつエス プレッシーボでもない、淡々としたピアニシモ。よく練習で「抑えて!いらん !」と制止されてしまうと、縛られてるようなネガティブな印象を受けがちで、 私などしょっちゅーふくれてますが(笑)そうじゃない。解釈を間違えれば音 楽は死んでしまう。ホンマにもー、難しいなぁ。
だけどええ曲ですね。決して拳固めて歌う曲じゃないって、よくわかりました。 言葉で説明するより楽譜見ながら聴けば本当によくわかる。お土産にテープ買 って帰ってくればよかった、めちゃ後悔しています。

(これが音楽表現に直接結びつくかどうか…子供が騒いでどうしようもない時 って、むやみに「うるせー黙れっ!」て声荒げて怒鳴り散らしても助長するだ け、無駄な抵抗なんです。むしろヒソヒソ無声音で「あのね、、、」ってやる 方が注意を引く。効果テキメン、なんですヨ)

その次の「MODOKI」の2もなかなかでした。自分が練習した曲ってのは刷り込 みされてますから、各チェックポイントがよくわかるのですがソツ無くクリア されてました。クリア、って表現はゲーム的で好きじゃないけど、審査ってこ んな感じやろうね。ユニゾンもアクセント、テヌート、ダイナミクスも合格。 走らず音程も下がらず(うっ耳が痛い)。「びるぜんま〜りや」は花マル。 ただ最後の「まぁ〜りぃ〜や〜」がやや失速気味、惜しかったなぁ。もっと身 震いするような、胸にそっと手を差し伸べて、じわり心臓ワシづかみしてほろ りとさせるような、そんな表現までもうあと一歩。ヒトの振り見て…じゃない けど色々勉強できました。即戦力になる参考書って感じで。よどこんも、私含 め金魚口でパクパク喋る段階からそろそろバージョンアップせなあかんなーっ て。オトナの階段を一歩昇らなくては。ユニゾン=ひとつになる事の快感まで まだまだ道程は険しいぞ。
しかし何度もいいますが、ええ曲。またまた口パクしてしまったのは言うまで もなく。

<真打ち登場> 今年のなにコラの出番はトリ!もっと出番が早かったらあんなにせかずに帰れ たのに。それにもう散々「耳のごちそう」をフルコースでいただいてしまって る。満腹になってからメインのステーキを出されるようなもんです。(今回は 何でこう、食べ物にばかり例えるのか…)それでも私設応援団員としてベルト を緩めて?自分に鞭打って座り直す。この為に嫌いな飛行機に乗って来たんじ ゃないの、って。

課題曲…「訳わかんねー」という理由で、間宮作品はずっと聴かず嫌いでした。 今まで(合唱に限らず)うたは、曲想より歌詞に惹かれる傾向にありました。 意味の有る言葉として、ではなく音として扱われる言葉にはどうも魅力を感じ なかったのです。しかし、関西でこのコンポジションを無理やり耳にぶち込ま れて、初めて「ん?…あ…ええやん!」

ちょっと解説すると、どこか田舎の作業歌、のモチーフと「ホン」「ヨー」と か「チョイチョイ」などの合いの手らしき言葉で織り成されている曲でして、 シンプルな出だしから徐々に盛り上がっていき、声部が分かれ音量が増し、 NC渾身のffで壮大に響かせたその後で、これまた屈指のバリトン(だよね? )が柔らかにそっと、初めて誰にでも意味のわかる歌詞をうたいます。
「にしねやま あがりてみれば はなざかり …」 照明の色が変わったような錯覚。瞬きするほんの一瞬、ホールの空間に凛とし た薄い桜色の風が舞う。関西の演奏より更にゾクゾク感が増しておりました。 言いようのない感動にふるえたよ私ゃ。
色や形の無いはずの音楽が、映像になって聴き手それぞれのスクリーンに映し 出されるかのような感受性に訴える表現は、まさに彼の必殺技、けいしイズム の真骨頂。元々男声合唱、グリーって「ガンガン、バリバリ、どっかーん」っ てイメージで、私もそれがかっこいくて本当は大好き。男声ならではだと思う し、真似出来ないからこそ私は永遠に憧れ続けるでしょう。だけどいつまでも そこに留まって化石になっては芸が無い、というのもわかる。そんな板の上だ けで盛り上がってる的な、そこから脱却出来ないという旧態然とした印象を彼 らは塗り替えてしまったみたい。(そーゆー曲の構造やねんから当たり前やん )とイケズ言う奴は無視して言わせてもらおう、私にはマエストロがハリーポ ッターに見えたよ(そう言えば映画版の主人公、似テナクモナイ?)。

自由曲…ベルツ「暁の風」については、以前プラザにてNC演奏会についての拙 文の中で「いかに心に残った曲だったか」書かせてもらいましたので、曲解説 はここでは省略させていただきまして…
ご存知の方も多いと存じますが、毎回自由曲の選曲には「ノイローゼ状態に陥 る程」悩まれるとか。いろんな方に相談して、それでも考えて考えて、道端の 電信柱にも「どうしよ?」って愚痴ってるかもね。そうして選ばれたこの曲が、 私は大好きだったので嬉しかったです。要求される難易度、充実度+曲自体の 面白さ、目新しさ+いかにNCぽい演奏が出来るか、そんなこんなの合わせ技一 本で「暁の風」は大正解だったのではなかろうか、なんてエラそうに思います。 関西の後「ベルツはわからーん!」という声は多く聞いたし、確かに課題曲以 上に”難解”な曲ってイメージは強いけど「難しいのキライ」な私が、わかり やすいとかわかりにくいという概念を飛び越して何故かこれは珍しく「イイな 」と思ったんだよね…。訳詞読んでみたら以外にも?すごい深かったし。 いつもNCの本番を聴く時の私のポーズは、前号プラザにてY嬢のご指摘通り身 を乗り 出し、胸で手を合わせ、どきどきはらはらの「拝み聴き」状態なのですが、こ の日は危なげなくって物足りない位?でした。心地よい緊張感に満ち、舞台に 足がしっかりついた、堂々とした彼らの音楽。マエストロのいつものまぁるい 手の動きと時折ちょこっと上がる左足の爪先を、安心して見守っていました。 曲の最大のヤマ場(「アーイーヤー、ヘンダー」って聞こえるとこ。ちなみに NCのMLでは「おお、皆、変だー」で通っていたらしい…考える事は皆一緒。ち なみにスウェーデン語だっけ)がちょっと不安でしたが何とかセーフ。演奏が 終わった瞬間の皆さんの実にいい表情!NCのメンバーのどこが好きって、あの ”いい仕事”した後のオトコの顔がよろしい。清々しくて、ちょっとはにかみ 笑いを堪えているような。私も安堵の溜息。これで金はもらったぜ、ふふっ、 さぁ帰ろと胸を撫で下ろしました。

<卒業?写真>
演奏終了後、じゅんちゃんとダッシュで外に飛び出して集合写真を取るホール 玄関前へ。階段で、慣れないブーツでこけそうになりながらも、ヘッドスライ ディングで間に合いました。すると衣装のまま荷物抱えてタクシーに乗り込も うとするメンバー数人。写真にも映らずすぐに帰らなきゃいけない方がやっぱ り何人もいてはるんです。ヨソのだんな様だとかワガが人妻であるとか、そん な事はすっかり忘れちゃう程(いつも忘れてるってか?)もう皆さんが愛おし くって、旅の恥は掻き捨て、思いっきり手を振って「○×さーん、お疲れ様で したーー!!」すると後ろで団体写真を撮られているメンバーから「うおぉぉ ぉーー!!!」お見送りの大歓声ならぬ地鳴りのような雄叫びが上がったので す。変に興奮してしまい、目から鼻水。大映青春ドラマの1シーンやんか。決 してひとりでは成し得る事の出来ない目標に向かって、共に力を合わせる仲間 って本当に素晴らしい。ちょっとアンタら、マジかっこよすぎっ。

…私は、カメラマンの横っちょでこっそり自分のカメラのシャッターを押しま した。
「NCは3年連続全国で金取ったら卒業?」という噂を小耳に挟んでいたので、 これが最後かも知れなかったからです。どうしても自分の胸に刻み込みたくて、 はるばる郡山まで駆けつけて聴くことが出来た最高の演奏は、いやそれだけじ ゃなくこの日の出来事の全てが、私の更なる”お元気”の素です。 何度も聞いた「あくまでも結果はおまけ、大切なのは過程」…やねんけどやっ ぱ嬉しいので書きます。NCはまたもや金賞、シード権を獲ってしまいました。 しかも”日本一”という評価を得たのです。速報メールを東北新幹線の車中で 受け取って思わず「ウッソーまじでぇ?!」女子高生のような奇声を発し、座 席から3センチは飛び上がったか。頬っぺたつねりながら?も、NCサポーター である事のシアワセを噛み締めての帰路でした。

<あとがき>
来年の全国はびわこホールです。近過ぎて(私なんて京阪だけで行けちゃう) 旅行気分?は出ないけど、自分だけじゃなく、他団の応援だけじゃなく是非「 よどこん」として、皆で行ってみたいです。よどこんの皆さんに全国から集結 する精鋭の演奏をライヴで、それぞれに肌で感じてもらいたい。この拙文は言 うに及ばず、録音CDやビデオだけでは得られないものってあるんです。簡潔に は説明できないけど、行けばわかる。そして自分たちの精一杯の音楽 を、合唱を心から愛する全国の皆さんに聴いてもらいたい。一人でも多くのひ とに何か受け取ってもらえたら、よどこんにしか出来ない音楽に共感してもら えたら、と想像するだけでわくわくします。
最後に、夫と子供を見ててくれた私の実家、そして航空券と新幹線の切符を「 結婚記念日やし。。」とプレゼントしてくれた夫殿、べりー・すぺしゃる・さ んくす。来年は自分の「スルット関西」カードで行かせて頂きます、ハイ。


●REPORT●
わたしの音楽TV体験記

その1

今年の9月22日、当代世界屈指のヴァイオリニストのアイザック・スターン氏 が亡くなった。普段は怪獣マサシノドンにチャンネル権を握られているため見 たい番組があっても見れない(従って最初から新聞の番組欄を見ていない)の だが氏の追悼番組(9/30、NHK教育)を運良く(奇跡的に)見ることができた。 番組中最も印象的だったのが、公開レッスンのシーン。小学生と思われる女の 子がラロのスペイン交響曲(この曲の実態はヴァイオリン協奏曲)のレッスン を受けていた。かなり達者に弾いていたのだが、弾き終わって氏曰く「だいた いの音はちゃんと鳴っている。でもあなた位の年齢ならヘンデルのソナタなど を練習した方が良い。それらの曲からなぜ弾くのか≠勉強しなさい」。こ れは、その女の子に対してというより彼女の先生に対して、さらには日本の指 導者たちに対して発せられたメッセージだと思いました。この氏の言葉に私な どが付け加える言葉など到底見つかりませんので、その1はここで終わり。あ とは皆様なりに色々なことを思い、感じて頂ければと思います。

その2

その日私は郡山にいた。全日本合唱コンクールの全国大会に某団の一員として 参加し、過分な評価を頂いた表彰式の後、ホテルにたどり着いて何気なくTVの スイッチを入れるとカール・ベーム(私が最も敬愛する指揮者)がR・シュト ラウス(と思う)のリハーサルをやっている。しばらくすると池辺晋一郎と壇 ふみが出てきたので「あれ?、ベームがN響を振ったことなんかあっただろう か?」と思っていると「N響アワー」ではなく「思い出のシンフォニー」とい う番組で、オケはもちろんウィーンフィル、しかもベームとの2度目の来日公 演での名演だった十八番のベートーヴェン「交響曲第6番田園=vがこの日 のメインプログラム(因みにこの番組、当初の予定では9月22日の放送予定が 上述の番組のため放送を延期していたらしい。何という因縁)。他の人ならい ざ知らず、私にとっては曲目、奏者ともこれ以上無いベストプログラム!、晩 御飯なんぞ食べに行くことも忘れて見入ってしまった。
演奏の方は噂に違わず素晴らしいものでしたが、圧巻は第4楽章(嵐)。それ までののどかな音から一転、出てくる音が全く違うのです。この曲は3〜5楽 章が切れ目なく演奏されるのだが、同じ指揮者、同じ楽団が続けて弾いている とは思えないくらい豹変、それがまたその場面を表現するのに最適な音色に変 わるからすごい。これがあるから嵐が去った後の第5楽章がまた美しく輝く。
曲の持つ魅力を限りなく引き出すとは正にこのことなのでしょう。
終わって、晩御飯を食べに外へ出ると、郡山の夜は早いのか、適当な店が全て 閉まっている。仕方なくコンビニ弁当を仕入れ、ホテルの客室で食べる破目に なったが何とも言えぬ満足感は外面的な貧しさを打ち消して余りあるものでし た。次は是非、生でこの様な演奏に出合いたいものです。できればステージの 上で。乱文にて失礼しました。

鐡見太郎 


「年女の独り言。。」

あけましておめでとうございます。 昨年は,内外で大きなニュースが次々と起こり,21世紀は波乱の幕明けとな りました。また,12月には「合唱界ウイルス騒動」に巻きこまれ(巻きこん だ?)まして,申し訳ありませんでした。職場の方では一応「部情報システム 担当者」ということになっており,職場の皆の先頭に立ってウイルス対策をし たのですが,肝心の家の方は何もしていませんでした。今度からは,責任を持 って対処いたします。
さて,私は「How do you do」コーナーでは,パートマネージャ ーの立場で,年に2・3回登場している「準レギュラー執筆者」ですが,長文 を書かせてもらうのは,2回目になります。今回図々しくも「原稿を書かせて ください!」と編集長にお願いしたのは,今年は三回目の年女ということで, 自分のターニングポイントになるのではと思い,ペンを取りました。長い文章 を書くのは久しぶりなので,支離滅裂な文章になるかもしれませんが,お許し ください。

原稿を書くにあたりどんなテーマにしようかと思ったのですが,別に合唱の発 声方法に詳しいわけでもなく,映画にはそこそこ詳しいけど,Tちゃんほど詳 しくはない。。トレンディドラマはよく見るけど,よどこんメンバーにはあま り受けそうもない。。哀しいけど,合唱以外に時間を費やしていることは「お 仕事」なんですよねー。仕方がないので,仕事をテーマにします。
私の職場ってご存知ですか?電子メール使用者はご存知かと思いますが(だっ てアドレスはそのまんま団体名なんだもん。)某農業団体職員でございます。 昨年は例の「BSE(=狂牛病,農協関係者は狂牛病とは言わないのだ。)」 騒動で,マスコミをにぎわしてしまいました。ひどい雑誌などは,本会に原因 があるかのように書いていました。よどこんに入団する1年前(平成5年)は 米不足で緊急輸入をしたりしましたが,それ以来の危機ではないかと思ってい ます。BSEが直接の原因ではないのですが,昨年は入会以来最大の労働時間 になってしまいました。週休2日制ですが,土・日のどちらかはほとんど休日 出勤,年休などは当然5日以下という状況です。愚痴っぽくなってすみません。
さて,今年は入会16年目!勤続年数15年になってしまいました。部署は1 度異動しています。今の部署は5年目で,前は違う部署で11年間働いていま した。年末に中日の星野監督が阪神の新監督になられましたが,私も一応11 年間も同じ部署にいて,ミスタードラゴンズならぬ,○○部の主(ぬし)」の ようになっていましたので,最初は自分も,新しい部の人もとまどいが多かっ たように思います。仕事を覚えるのも大変ですが,1から人間関係を築くのが 大変でした。私は幸い順応性が高かったのか,割とスムーズに入っていったよ うな気がします。(星野監督はうまくやってゆけるのでしょうか?)
部によって,職場のカラーは違いますね。○○部は悪く言うと「男尊女卑」的 で,女性はおとなしめの「良妻賢母型」。現在の部署は逆に「かかあ天下」的 で女性は気が強くて,男性は優しい(笑)。よどこんでも私は最初ソプラノに いましたが,途中からアルトに異動しました。ソプラノとアルトのタイプが「 良妻賢母」タイプか「かかあ天下」タイプかは男声のご判断にお任せします。
よどこんではアルトのパートマネージャーをしておりますが,職場でも今年か ら「クラーク(部の予算・文書実務担当。部長秘書もやっています。他にも文 房具の発注からコピー機の修理対応等,多伎にわたる。よく「女房役」と言わ れます。)」として同じように女子職員のまとめ役?男性陣のお世話係?をし ております。業務内容はよく似ているので,お互いに良い意味での相乗効果が 出ているのではと思っています。自分の性格上,女房タイプよりは亭主タイプ と思っているので,クラークの仕事が苦痛になることがしばしばですが,ただ 男性に言われたことを忠実に行うだけではなく,自分で業務改善すべきだと思 うところは,都度上司に提案するようにしています。合唱にも言えることです が,主体性と想像力は必要だなと思います。
今年は,3月に法政大学演奏旅行の賛助出演が決まり,忙しい年になりそうで すね。私個人的には,仕事においても,「決算」とか「監査」とか,予定があ った方が,そこまでテンションを保っていけるので,今回の出演は賛成です。 長々と書いてしまいました。今年もどうぞよろしくお願いします。

(アルトK.K )


●投稿●
〜澁谷さんの長い休暇〜(2)

節約のヒント?
 11月はヨーロッパ行きの航空券が安くなる。(といっても高いけど)では、 寒くて暗くて旅には不向きかと言えばそうでもない。日中の気温は10℃ぐらい はあったし、昼が短いが朝7時〜夕方5時ぐらいは明るい。日頃の行いが良か ったのか、天気もバッチリ。  
 あれ。前回、霧雨に視界を奪われて列車に乗り遅れたのは誰だったかな。

 とは言え、夏より活動しにくいのも事実。今回は健康をも考慮して、こんな 工夫をしてみた。

  1. ホテル予約の際バスタブ付きを希望し、湯に浸かって暖まって寝る。
    予め作った現地語のメモで「こいつがわが国の日課伝統高き也、其ニ忠実ニ従ハバ 湯温最適ナルハ摂氏…」等と読み上げれば、話のネタになる。
  2. 夜8時に寝て朝4時に起きる。日本時間で午前4時→正午。これで帰国後 の時差ぼけを軽減する。
  3. 朝食を6時から出すホテルを選び、7時には外に出て、短い日照時間を有 効に使う。
  4. 昼食を一番豪勢にする。レストランは昼だけ。
 晩飯はパンや牛乳を買い、ホテルの部屋でテレビを見ながら食う。300円*で 釣りが来る。これで金欠および寝る前の食べ過ぎを防ぐ。ホテルの朝食は前回 も記した如く非常に充実しているのでキッチリ食う。
「と言う事は、ナイトライフは無しですね」「は。」
*1ユーロ=100円と言う事にしておきます。

鉄道…で恐縮
 レンタカーの旅もダイナミックだが、一人旅ではやはり列車で出会いを求め るのが最大の楽しみだ。
 良く乗ったのはドイツ鉄道("DB"、民営化済)の特急と長距離急行に相当す るICとIRで、ここのコンパートメントの扉を空けて「こんにちは、席空いてま す?」と話し相手を探すのがいつものパターンだった。
 新幹線に相当するICEは、雰囲気が日本と酷似していてビジネスマンが多そ うだし、上記の目的には今一つな感じがして敬遠していた。ところが、大概の ICEには食堂車があり、ここが話し相手を探すのに絶好であることが判った。
今回は、現地の鉄道ファンと食事をした。
 この45歳ほどの男、日本鉄道事情にやたら明るく、京阪神・名古屋などの都 市間輸送が国鉄分割民営化で東京の管理を離れた後飛躍的に充実した、という ような話を知っていた。「新快速」「阪急」は海外でも物凄く報道されている 様である。
 持っている本を見せてもらったら何と論文誌で、内容が「占領期間(1940- 1944)中のパリの駅」。また、彼の持論というのが「日本も長距離列車と短距 離の運営会社を分けなさい。」(そんなん俺に披露されても困んねんけど)こ んな調子だから当人は「単なるファン」と称していても、ハッキリ言って「本 格的鉄道…」である。
 ともあれ、当地は食堂車だろうが何だろうが食事に1時間以上かけるから、 楽しく優雅な時間だった。この地のワインとパンとスープ+αの食事はとても イイ。

 ところで話が更に鉄道趣味的になって恐縮だが、この地では列車時刻表をイ ンターネットや駅の端末で検索するのが一般的で、書店などでは売っていない。 しかし、気ままに行先を変えたり短距離列車も活用するには日本流の時刻表が 手元に欲しいと、日本出発前からずっと思っていた。そこでフランクフルト空 港に到着した私は、いの一番に空港駅のカウンターに直行し日本流時刻表を買 い求めた。
 窓口嬢は同僚と「こんなんありました?」などと言いながら店内のあらゆる 棚を開け広げ、5分後に店の奥から見つけてきた。1275円。
 安いと思った。なぜなら、その図体が幅12cmの箱だったからである。箱の中 に地方別の分冊が9冊入っている。質量5Kg。一般人が買わない訳が解った。 「どないすんねんこんなもん!!!旅行の初めからこんな馬鹿でかいの抱えて 歩く気か!」
 旅行で誰しもが苦労するのが「荷物を如何に切り詰めるか」というところ。
それがいきなり厳禁中の厳禁。
 これで今日のホテルは決まった。何とか電車に乗せ込み、マインツ駅からタ クシーで前回泊まったホテルに直行。「帰国前日にもう一回泊まるからこれ預 かって!」

音の無い街
 翌朝、5Kgの荷物から晴れて自由の身になった私は、東南東へ向かい、フラ ンクフルト、ヴュルツブルクを経てニュールンベルク泊。次の朝は早起きして 更に東へ。 大都市は無く、(牛や馬も少ない頃なのか)静かな農村風景が多 くなる。小駅Parsbergで途中下車し(写真1)朝8時の冷気と陽光を浴びると、 流石に遠くまで来たなあ,この感覚が欲しかったんだなあと思う.冷え込んだ が、風が無くキリッとして気持ちが良い。

 何より、音が無いのがうれしい。ここには家並みはあっても、小鳥の鳴き声 も無いのだ。
 空がただ広がっているだけだ。
 攻めて来るものの無い安心感.
 さらに東進しレーゲンスブルク着。途中下車して1時間ほどでドナウ川にか かる橋まで往復した。Regenは雨を意味し、雨こそ降っていないが全面霧白。 街の中心には天を突くばかりに聳える大聖堂の尖塔がある筈なのだが、足元ま で接近しても遂に見えず。人口10万人ほどの街だから少しは人や車の姿があ り、9時過ぎで店もぼちぼち開いているのだが、霧に音を吸い取られる如く、 ここも見事に静寂を保っていた。西洋人は静かさを価値ある物として欲すると 良く言われるが、本当に良いなあと思う。しかし歌いたくなるのも合唱人の常。 Parsbergの皆様、Regensburgの皆様、土曜の朝から誠に誠に申し訳ございませ んでしたm(__)m

 IRミュンヘン行で南に向かうと30分ほどで霧が晴れて視界が開けた。レーゲ ンスブルク在住でミュンヘンに試験を受けに行く人曰く「あそこはドナウ川の 辺にあるので常に水蒸気が立って毎日霧なの」。写真にも収まっていただいた (写真2)が、面白い事に名刺の写真とは全然感じが違う。

 快晴のミュンヘン中央駅に到着。対称的なのは天気だけでなかった。不穏な 雄叫びが聞こえる。ホームに降りるとこの訳はすぐ解った。今晩ミュンヘンで サッカーのゲームがあるのだ。うるさいと言う他ないが、こんなでかい音がよ く二人で鳴らせるものだと羨ましい。街中に出ても同様。男子は短髪が多く過 激な感じがした一方、赤信号はみんな守っているのが笑えた。女の子も歌って いる。屈託が無い。僕も歌おう。Singe, wem Gesang gegeben in dem deutschen Dichterwald!
 駅から旧市街まで大通りは人と土産屋屋台、車は無いのに楽器音と歌と会話、 の洪水。満員のレストラン(写真3)でも「この席においでよ」というのをごく 自然にやってくる、この明るさ。とりわけ街の真ん中で歌っても良いという開 放感は実に魅力的だ。(「妙な事を教えるな」という声がすっ飛んできた)

 ドイツ博物館の後、地下鉄で2つほど北にある学生街へ。マクシミリアン大 学の数学研究所は、遠藤君が研究していた所。大学のホールに入れば自然光だ けで照明の無く2人の大理石像が据わっていた。如何にも学問の殿堂。歌えば すごく響きそうだったが流石に遠慮(当然)。

夜行列車
 その夜は、パリ行きの夜行。
(それにしても、空港に行ったらルフトハンザがミュンヘン=パリ往復5万円 なんて信じられん!即時退散。航空券は日本で買っておくべし。)
 駅ではまだバイエルン04の旗を持った連中が大騒ぎ中(大勝中の様だ。阪神 梅田駅と全く一緒。)だが、列車に乗り込んだ途端フランス語ばかりに変わり、 既に国境を超えた感覚だ。
 1室にベットが6ある昔ながらの狭い寝台車。中段ではカップルが抱き合い ながら寝ている。目の毒とは言わん。幅80cmのベッドに良く二人納まるもんだ。 ううっ俺なんか…、上段をあてがわれたのは良いが出発後にうっかり毛布を落 としたら真っ暗で何処に行ったか判らなくなって、中段が中段ゆえ手探りで取 るわけにも行かず、うつ伏せでジャケット着たまま朝まで寒さを凌ぐ羽目にな った。
 逆境においては自分を信じる事が肝腎。「マッサージ台に乗ってイイ気持ち でいるところを想像して…体がぐにゃぐにゃになるぐにゃぐにゃになる…」と 催眠術じゃないがひたすら念じたら、歩き疲れた分だけあっけなく眠れた。起 きたら鼻が痛かった。鏡は見ていない。
 寝台料金2千円だ、良しとしよう!(+_+)
 今日はここまで。

宿題
 次のマークは何だと思いますか?答は次回。簡単ですネ。


  ●木寺洋介の合唱連盟便り●

明けましておめでとうございます。
新年の合唱連盟便りは、今年の連盟関連行事のお知らせと、連載中の「21世紀ビジョン」の二本立てです。(長い・・・)

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平成14年合唱連盟行事予定
 今年から合唱祭の会場が変更になります。従来併催されていたおかあさんコーラス大会を分離し、池田アゼリアホールと貝塚コスモスシアターで交互に開催することになりましたので、ご注意下さい。

【大阪府合唱連盟関係】
平成14年度定例総会              4. 6(土) アピオ大阪
第25回全日本おかあさんコーラス関西支部大阪大会 5.11(土) 池田市民文化会館アゼリアホール
第39回大阪府合唱祭               6.15(土) 16(日)コスモスシアター(貝塚市民文化会館)                            
平成14年度大阪府合唱コンクール(中学校・高校の部)9. 8(日) コスモスシアター
【関西合唱連盟関係】
第32回レディースコーラスフェスティバル     3. 9(土)10(日)神戸国際会館こくさいホール   
第45回オール関西コーラスキャンプイン高野山   8. 3(土) 4(日)高野町公民館・遍照光院
第57回関西合唱コンクール(第55回全日本合唱コンクール全国大会関西支部大会)
 中学校・高等学校部門             9.23(月・祝) 伊丹市民文化会館いたみホール
 一般部門(おかあさん)            10.12(土)  アゼリアホール
 一般部門(一般)                13(日)    〃
 大学・職場部門                 14(月・祝)  〃
バッカスフェスタ(第4回関西男声合唱祭)     11. 4(月・休) いたみホール
【全日本合唱連盟関係】
第13回コーラスワークショップ          5. 3(金・祝) 〜 5(日・祝)北海道(函館)
第16回おかあさんカンタート          7.20(土) 21(日)石川(金沢)
全日本ジュニアコーラス・フェスティバル2002  8. 3(土)よこすか芸術劇場(神奈川県横須賀市)
 (第16回少年少女合唱祭全国大会)          4(日)
第25回全日本おかあさんコーラス全国大会    8.23(金) 〜25(日)東京文化会館(東京都台東区) 
第55回全日本合唱コンクール全国大会
 高等学校部門                 10.26(土)神戸国際会館こくさいホール
 中学校部門                   27(日)      〃
 大学・一般A部門                11.24(土) 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール
 職場・一般B部門                 25(日) 〃
【その他関連事業】
第19回宝塚国際室内合唱コンクール
 合唱コンクール                7.27(土) 宝塚ベガ・ホール
 入賞団体による演奏会              28(日) 〃
東大寺大仏開眼1250年記念式典「廬舎那仏讃歌」奉納10.15(火)東大寺大仏殿前
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大阪府合唱連盟21世紀ビジョン(第5回)

5 21世紀に大阪府連が果たすべき役割

5.1 100年前の日本の姿

 21世紀における合唱の姿を描くことは容易ではない。
 それを実感するために、100年前の日本の姿を概観してみる。
 今から100年前の1901年、すなわち明治34年は、日清戦争(1984〜1985)と日露戦争(1904〜1905)の中間地点にあたる。ちょうど八幡製鉄所が創業をはじめ、重化学工業の産業革命が緒につき始めた頃である。その後の第一次世界大戦(1914〜1918)と第二次世界大戦(1941〜1945)を経て、驚異的な経済発展を遂げることになる。
 文化面では、明治維新以降、伝統的な文化との断層をはらみながら、諸外国に追いつくために、大急ぎで外国文化を輸入し、その影響を大きく受けていた時期である。
 文学界では、与謝野晶子の「みだれ髪」(1901)、徳富蘆花の「自然と人生」(1900)、夏目漱石の「吾輩は猫である」(1905)、島崎藤村の「破戒」(1906)がこの時期にあたる。
 音楽界では、1887年に音楽取調掛が東京音楽学校に昇格し、1900年には卒業生により、ユンケルの指揮でシューベルトの未完成交響曲題1楽章が演奏されている。山田耕筰が東京音楽学校の声楽家を卒業したのが1908年である。驚くべきことに、東京音楽学校にまだ作曲科はなく、それは1932年まで待たねばならない。伝統邦楽の世界を世界を別にすると、まだひたすら外国音楽を輸入していた時期である。
 ちなみに、バイロイトの祝祭劇場がワーグナーの「ニーベルングの指輪」で開場したのが1876年、マーラーの復活(1895)、ドビュッシーの「ペレアスとメリザンド」(1902)、ストラビンスキーの「春の祭典」(1913)、そしてシェーンベルクは「月に憑かれたピエロ」(1912)ですでに無調の作風に行き着いていた。
 この落差を思う時、この百年間で今日の日本の音楽界もまた目覚しい発展をとげたと言えよう。
 合唱の世界では、1901年に「中学唱歌」が出版され、滝廉太郎(1879〜1903)の「花」(女声2部)、「月」(混声4部)が掲載されたのが最初の合唱曲と言われている。その後に、山田耕筰(1886〜1965)、信時潔(1887〜1965)が続くことになる。
 現在の合唱の芽は、1926年に開催された国民音楽協会主催の第1回合唱音楽祭と言われているが、合唱が本格的に発展し始めるのは第二次世界大戦後のことである。ちなみに全日本合唱連盟が発足したのが1947年である。
 以上、見てきたように、今日の日本、および合唱界の発展は、百年前には創造だにできなかったことである。

5.2 21世紀の日本の姿

 2000年1月、「21世紀日本の構想」懇談会(座長:河合隼雄)の最終報告書が内閣総理大臣に提出された。
 「合唱」、「大阪府連」の21世紀を考えていく前に、この報告書に基づいて、21世紀の日本の姿を考察してみたい。
 報告書は第1章の総論で、さまざまな指摘と提言を行っている。
 まず最初に、「21世紀に向かって、世界は大きな挑戦を受けている。20世紀には経験したことのない大きな変化を強いる潮流が、地球の隅々まで押し寄せてきている。その潮流の力の強さも、流れの速さも、20世紀とは比べようもない。」とした上で、主な潮流として、
 ・グローバル化
 ・グローバル・リテラシー(国際対話能力)
 ・情報技術革命
 ・科学技術の進化
 ・少子高齢化
をあげている。
 これらはすでに現実のものであり、否応なしに、私たちの社会は大きく変貌していく。
 さらに、すべての潮流は、日本のみならず世界を巻き込む「グローバル」な大潮流であるが、とりわけ、日本において影響が大きいのは「少子高齢化」の問題である。
 日本は世界でもっとも「少子高齢化」のスピードが速い。
 国立社会保障・人口問題研究所による人口推計(http://www.ipss.go.jp/)を下図に示す。

(図)略

 総人口で見ると、2000年から2010年頃をピークにして減少傾向になり、2050年では中位推計1968年レベルの1億人まで減少すると推計されている。
 一方、年齢区分において、2050年には、65歳以上の老年人口が32%に達し、15〜64歳の生産年齢人口は55%、14歳以上の年少人口は13%まで減少すると推計されている。
 人口構成の変化は、政治・経済・社会・文化のあらゆる諸相に影響を及ぼす。それをどのようにデザインしていくのか、今、日本は問われている。

 さて、先程の報告書に戻ると、それらの大潮流を乗り切るためには、日本は大きな変革が不可欠であるとし、さまざまな提言がなされている。それを大雑把に要約すると次のようになろう。

 戦後、あるいは明治以後の「追いつけ追い越せ」モデルが終焉を迎えた今、それを超えるモデルを確立する必要がある。そのカギは、「統治からガバナンスへ(協治)」「個の確立と新しい公の創出」にある。
 20世紀が「組織の世紀」だったとすれば、21世紀は「個人の世紀」となるだろう。明治維新、あるいは戦後は、大きく水をあけられた欧米にいかに早く追いつくかが最大の課題であった。そのために最も効率の良い社会システム、すなわち中央集権的な組織対応であった。
 しかし、21世紀は、さまざまなネットワークを通じて、個人がこれまでと比較にならないほど力を持ちうる世界になる。すでにその萌芽はあちこちに見られる。問題は、そうした力を個人にとどまることなく、政府と社会の活性化に役立たせるような仕組づくりである。
 長い間の日本の伝統であった「上から下へ」あるいは「官から民へ」の統治ではなく、国民が政府に負託し、政府は国民に負託されるという両者の間のある種の契約的な緊張関係を含意とする「ガバナンス」、さらには自発的な個人によって担われる多元的な社会で、自己責任で行動する個人とさまざまな主体が協同して、これまでとは異なる「公」を創出していくような「ガバナンス」を築くことが重要である。
 グローバル化や情報化の潮流の中で多様性が基本となる21世紀には、日本人はしっかりと個を確立し、そうした個が自由で自発的な活動を繰り広げ、社会に参画し、より成熟したガバナンスを築きあげていくと、そこには新しい公が創出されてくるであろう。

 上記の論調は、「合唱」あるいは「大阪府連」という組織を考える上でも、非常に示唆に富んでいる。
「上から下へ」「官から民へ」一方通行の「中央集権型ネトワーク」から、個人が主体的に参加する「分散協調型ネットワーク」への質的転換を、「合唱」においても「合唱連盟」という組織においても、より進めねばならないだろう。
 また個人は多元的に生きると同様、合唱団という組織、合唱連盟という組織もまた、現在のような画一的な様相ではなくなるだろう。いくつものネットワークが縦横無尽に重なり合い、その全体的集積が「合唱界」と呼ばれるにちがいない。
 もちろんそのためには「個」の確立、すなわち「一人一人の歌い手」、「各々の合唱団」がしっかりと自立することが大前提である。

5.3 21世紀の合唱の姿

 21世紀の合唱の姿を描くことは容易ではない。しかし、前節の「21世紀の日本の姿」にもとづき、大胆な予想を試みる。

@合唱のグローバル化

 これはすでに現実のものとなりつつあり、下記のような姿が想定される。

・合唱団の国際交流の活発化
・WYC(木寺註:世界ユース合唱団)のような国際合唱団が各国において多数存在する(移民の増加)
・グローバルリテラシーとしての英語を歌詞とした合唱曲の増加
・新作の楽譜、CDなどの国際流通
・インターネットを利用した国際ライブ中継

 一見、逆説的ではあるが、グロ−バル化はローカル化の再認識にもつながる。

・各国の伝統文化に真に根ざした芸術の深化
・中央の借りものではない、地域独自文化の創造

A合唱の多様化

 グローバル化、情報化がもたらす「多様化」が合唱の世界でもさらに進展する。

・レパートリーの多様化
・既成のジャンルを超えた融合的合唱文化
・アンサンブルの在り方の多様化(中央集権から分散強調へ)
・合唱団という組織形態そのものの多様化

B少子高齢化社会への適応

・合唱人口の減少
・合唱人口の高齢化
・学校に閉じた合唱活動から、地域に開かれた合唱活動への移行
・高齢者の合唱参画への対応

※次回はいよいよ最終回、第5章の後半を掲載します。


How do you do?

まこっちゃんの●How do you do?●

21世紀も一年過ぎ、新しい年を迎えましたが皆さん昨年はいかがだったでしょ うか? 私はよどこんに入って1年経ち、はじめて合唱コンクールに参加したりして、 充実した一年でした。今年は演奏会やコンクールだけでなく、3月に賛助出演 もあるので、今年も多くの仲間を迎えていっしょに歌って行きたいですね。

・・・などと言うことを実家に帰る新幹線の中で書いてます・・・

さて、今回はアルトの方お二人のご紹介です。

※本コーナーはプライバシー保護のため、ONLINE版には若干の制限を加えています。


Infomation

●わしざきはるの演奏会情報●
−心の財産をみつけよう−

今年は法政大学アカデミー合唱団の大阪での演奏会に賛助出演ということで、 よどこんも出演依頼に応じられるところまで成長したんだな、と思うと嬉しく なります。合唱団が、活動を続けられるのは、無数のひと達のたゆみない努力 やサポートのおかげ。今年も感謝の気持ちを忘れずに、引き続き、有意義な活 動を展開していきましょう。
JANUARY・1月
14・月 クライネ・クノスペン合唱団 いずみホール
18・金 東京混声合唱団・神戸中央合唱団 神戸文化ホール中ホール
19・土 大阪大学男声合唱団 吹田市文化会館メイシアター
19・土 男声合唱団マイスタージンガーゲノッセンコール 京都府立府 民ホールアルティ
19・土 東京混声合唱団・大分市民合唱団ウィスティリアコール 大分県 立総合文化センター
20・日 みやこフィルハーモニック 京都コンサートホール
25・金 武庫川女子大学コーラス部 伊丹アイフォニックホール
27・日 関西学院グリークラブ ザ・シンフォニーホール
FEBRUARY・2月
 7・木 大阪府立北野高等学校音楽フェスティバル 新大阪メルパルクホ ール
11・月 大阪市立大学混声合唱団 アゼリアホール
16・土 同志社グリークラブフェアウェルコンサート 同志社大学学生 会館
17・日 VOX GAUDIOSA さいたま市埼玉会館大ホール
21・木 クオレの会チャリティーコンサート いずみホール
MARCH・3月
 2・土 佛教大学混声合唱団フェアウェルコンサート 日本イタリア京 都会館
 3・日 お江戸コラリアーず 国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール
16・土 法政大学アカデミー合唱団
・・・淀川混声合唱団が賛助出演します
新大阪メルパルクホール
26・火 京都府立西城陽高等学校合唱部 文化パルク城陽プラムホール
28・木 大阪シンフォニカー合唱団 モーツァルト「レクイエム」
テノールソロを小貫岩夫サンが歌われます
N HK大阪ホール
APRIL・4月
28・日 九州フレッシュメンコアとコール・セコインデジョイントコンサート 西宮市民会館ア ミティホール


 
●かわぶっちの内政だより●  

新年おめでとうございます。
「うま年」にちなんで、ことば遊びです。
10語句ほどを繋いでみたのですが・・・。

〇隙(ひま)ゆく駒の
〇馬齢を重ね
〇馬の耳立てなおし
〇馬耳東風
〇天馬空(くう)をゆく。
〇南船北馬の旅ごろも
〇汗馬の労のボランティア
〇竹馬の友との語り合い
〇人間万事塞翁が馬
〇湖馬北風に嘶(いなな)き故郷を思う。

★よどこんも飛躍の年、きっとウマく行くでしょうね★
(上記「ことば遊び」、意味不明の方はこちらを見てね。)

【練習予定表】

(2001-12-25日現在)
1月13日(日) 13時〜17時 ミ−ド社会館
19日(土) 18時〜21時半 すてっぷ
27日(日) 13時〜17時 相愛
2月10日(日) 13時〜17時 ミ−ド社会館
16日(土) 18時〜21時半 すてっぷ
24日(日) 13時〜17時 ミ−ド社会館
3月10日(日)  
16日(土)法政アカデミー賛助出演 
24日(日)  
31日(日)  
※場所・時間が変更される事がありますので、ご注意ください。



●編集後記●

あけましておめでとうございます。 今年もPLAZAの編集に皆様の御協力いた だきますよう、よろしくお願い申し上げます。 さて、次号3月号は、3月の 第1回練習日の発行、となると3月10日の予定です。原稿締切はその2週間前、 2月24日です。


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「うま年」にちなんで・・・解答編

・隙ゆく駒=年月の過ぎ去るのが早いこと。
・馬齢を重ねる=無駄に年をとる。
・馬の耳を立てなおす=旅立つ時、馬の首を行こうとする方向へ向ける。
・馬耳東風=人の意見に少しも感ぜず聞き流していることの例え。
・天馬空をゆく=天馬が思いのままに空を駆け巡るように、考え方が自由奔放 であること。
・南船北馬=今日は南、明日は北と、忙しくあちこち旅をしてまわること。
・汗馬の労=馬に汗をかかせるような運搬の骨折りのこと→人の為に奔走する ことにも云う。
・竹馬の友=おさな友達
・人間万事塞翁が馬=人生のことは何が幸福になり、何が不幸になるか分から ない事を云う。
・湖馬北風に嘶く=北の湖の地方から来た馬は、北風の吹くごとに故郷を思い 出していななく→故郷の忘れ難いことに例える。

皆さんはいくつご存じでしたか? ★元に戻る★