YodokonPlazaOnline
Home > YodokonPlazaOnline > Vol.54

VOL.54/July,2001

INDEX
  1. 演奏会マネージメント近況報告
    われらがパートリーダーの語る 「第13回演奏会への意気込み」
  2. Liner Notes by Itoh Keishi
    LINER NOTES
  3. ●REPORT●わたしのコンサート評
    ■大阪府合唱祭レポート
    ■京都府合唱祭レポート
    ■仏教大学混声合唱団サマーコンサート
    ■なにわコラリアーズ第7回演奏会
    ■第10回DonKusak合唱団自前音楽会
    ■スヴァンホルム・シンガーズ演奏会

  1. ●How do you do?●
  2. 鷲崎 春の演奏会情報
    −心の財産を見つけてみよう−
  3. ●木寺洋介の合唱連盟便り●
  4. ●うずからのお知らせ●練習予定表
  5. ●編集後記●
  6. Nietzscheたいらちゃんの
    <ビデオを観よう!>
  7. ぬかやゆきひろの
    頭じゃなくてからだで歌う発声法



よどこんプラザ7月号
演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会
!!演奏会大特集!!
淀川混声合唱団第13回演奏会
合唱祭レポート・コンサート評もいっぱい
演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会・演奏会

淀川混声合唱団 第13回演奏会

  日  時:平成13年7月15日(日) 14:00開場 14:30開演
             (座席券の引き換えは13:00より)
  場  所:いずみホール
  演奏内容:
第1ステージ:
「世界の歌」
・BRUMARSCH FRAN JAMTLAND
・DUERUME NEGRITO
・Jamaica farewell
・Soleram
・African Noel

              指揮:伊東恵司 パーカッション:田中安紀

第2ステージ:「Messa di Requiem」 Pizzetti曲

              客演指揮:雨森文也

第3ステージ:「もうひとつのかお」 鈴木輝昭曲

              指揮:伊東恵司

入場料 :1500円


<演奏会マネージメント近況報告>

われらがパートリーダーの語る
「第13回演奏会への意気込み」

(第13回演奏会実行委員長 糠谷ゆきひろ)

演奏会チーフマネージャーの糠谷幸裕です。
今回は演奏会間近ということで、今まで一生懸命皆さんを引っ張ってきてくれ た技術系スタッフを代表してソプラノの矢口さん、アルトの中井さん、ベース の島田さんにラストスパートの意味も兼ねて、意気込みと最終チェックの意味 も兼ねて書いてもらいました。

************************************
ソプラノ・サブパートリーダーのやぐちです。(チーフは事情により不在…) 糠谷演奏会実行委員長からの指令で、演奏会への意気込みなんぞをプラザに寄 せることになりました。まぁ、ずらずらっと書いてみましょう。

『ソプラノの聴かせ所』

言わずもがなソプラノはメロディーを歌うことが多いので、どこもかしこも聴 かせ所と言えばそうなのですが…。むーう。では、ステージごとに挙げてみま しょうか。

第1ステージ
やっぱり“Soleram”でしょう。他の曲はドゥンドゥンとかディデリドゥとか ノゥウェルとか言っているだけなのですが(ほんまか?)、この曲は違います。 なにせ愛しくてたまらない恋人に対する歌なのですから。シンプルな作りだし、 なんとなーく歌ってしまうかもしれないけれど、やはりこの曲はきちんと聴い てもらいたい。いや、感じてもらいたい。だから、この曲全体が「聴かせ所」。 いずみホールの空間いーっぱいに、この歌の甘さや切なさが広がれば最高!噛 むと甘酸っぱい香りが広がる…でもそれは頼りない甘酸っぱさではなくて、凛 とした旨みがある木の実のような…そんな風にソプラノが歌えたら良いですね。
第2ステージ
 んー…。全部。(爆)
第3ステージ
 アカペラ部分かな。特に2曲目“あなた”のヴォカリーゼ。言葉を伴わなく てもその音色だけで想いを表現できる、そんなヴォカリーゼならば「聴かせ所 」と言えるでしょう。(だからソプの皆さん!雰囲気出して歌ってねー。) 
それと、これはアカペラ部分ではないし、ソプラノのって訳ではないけれど、 4曲目“愛”の10以降も聴かせ所だと思います。ここからが「本物」。一番 伝えたかったこと。合唱団とピアノと指揮者が一体となって音楽にぶつかって いく。これを聴いて頂ければ、私たちが表現したかったことがきっと、お客様 に伝わるはずです。

『特に注意したいこと・頑張った所』
 頑張った所と言えば、ディヴィジョンの箇所はかなり頑張りましたね。概し てトップよりもメゾの方が音が難しくて、しかも人数が多いから音がばらけや すい。更に指揮者から「メゾうるさい!」といじめられる…。なかなか世の中 うまくいきませんわな(笑)。
 先にも書いた通り、ソプラノはメロディーを歌うことが多いです。そのため か、非・メロディーを歌うのが、少し苦手なのかもしれません。難しいリズム や音は既にクリアーしているので、今からするべきことは、楽譜をもう一度良 く見直して、非・メロディーの箇所を確認&体得でしょう。非・メロディーは よーく耳を使って、「積極的なsotto voce」で歌うと、頑張ってきたことが 生かされると思います。
『他のパートに注文にしたいこと、注目したいとこ』
注文したいこと
アルトの皆様へ…まず、ソプラノと共に“ジャマイカ”の歌詞を完璧に「歌え る」ようになりましょう(「喋れるようになる」のではなく「歌える」ように する)!
また、ソプラノとユニゾン…或いはオクターヴになる箇所は必ずチェックして、 「積極的なsotto voce」で声を溶かし合いましょう。
テナーの皆様へ…ピツェッティ、全て上手に歌って下さい。特に“Agnus  Dei”の右のページ上の段!「まどろむテンポ」でね。麗しきソプラノがうと うと眠るように歌うから、強引に駆け下りるようなテンポで歌わないで……。 ベースの皆様へ…んー。特にありません。やぐちは個人的にベース(の声)が 好きなので。
強いて言うなら、和音の中でベースが根音を歌う時、豊かに響かせてくれたら それで良いです。ベースが鳴れば鳴るほどソプラノは歌いやすくなるのです。
注目したいとこ
アルト…アルトは影の主役。たくさんおいしいところがある。そういうとこ全 部。
テナー…F河氏が振るマラカス!H江氏の高音出す時の顔。そして、それとは 対照的な、クールなお顔のY岸氏&本番だけオールバックのS本氏。これが注 目したいとこでしょうか。 あとは知りません(笑)。
ベース…やっぱり“Requiem”の冒頭でしょう。ここが決まれば、客席の皆さ んに鳥肌(サブいぼ?)を与えることができます。
『意気込み』
最初は「みんな、ついてきてくれてありがとう!」ってなことを書こうと思っ ていたのですが、何だか照れくさいので止めました。「やぐちの練習わかんね ーよ。つまんねーよ。」と思っている人も居るかもしれないし。ぶつぶつ。
正直云って、私は「よどこんの実力」というのを、よく分かっていません。た ぶん。 だって私はまだよどこん2年目の若造なのです(どんな風に見られて いるか分からないけれども)。おそらくよどこんの魅力ってのはスルメみたい なもので、後からじわじわっと分かってくるのではないだろうか……などと最 近考えています。 私は柔軟性に欠けるし、頑固だし、そういう点ではI東氏の対極をいくような 人間です(あ、でも彼も頑固か)。そんなまだまだおこちゃまな感性しかない 私ですが、I東氏の音楽、よどこんの音楽というものを引き出すお手伝いをす るべく、練習に臨んできました。けれど、音楽の解釈は様々というか、I東氏 と全く異なることを指導することもあり、ご迷惑をおかけしたという感は払拭 しきれません。はぁ。
……でも、後悔してないです!やるだけのことはやった!(ってこの原稿書い てるの、定演1ヶ月前なんですけどね。。)やれそうなことをやらずに、あま り良くなかった結果に対して悔やむのは嫌いです。悔やむことができるのは、 本当にやるべきこと、やれることをした人間だけです。少なくとも私はそう考 えています。そういう意味では、大切なのは結果よりも、そこに至るまでのプ ロセスなのかもしれません。
技術力や体力など、その辺りのことは個人差があります。得意不得意の分野も、 皆さんそれぞれ違います。だからメンバー全員が《よどこんを担っているこの 自分ができること》を念頭において取り組めば良いのです。プロセスが豊かで あれば、自ずと良い結果が導かれます。必ずです。
という訳で、皆さんよろしくお願い致します。頑張りましょう!!
最後に、昨年の定演直前プラザ(Vol.48)に載せた例の図式を再び記して、 サブパーの独り言を終えたいと思います。
[暗譜の感動]
楽譜をはずす
 →上半身が楽になる
  →姿勢が良くなる
   →顔が上がる
    →周りの音が聴ける
     →「はもった!」瞬間が分かる
      →表情が良くなる
       →指揮者がニンマリと笑う
        →歌い手と指揮者との「会話」が成立!
         →お客様にその「会話」が伝わる
          →≪よい演奏!!≫
****************************

はい、矢口さんありがとうございました。つぎはアルトの中井さんから、「技 術系」と言うよりは、「教師」的見地から書いていただきました

****************************

我らが山崎女史は、既に、パートの皆さんには熱〜いメッセージを発信してい るので、この「プラザ」では、不肖中井が記させていただきます。

(1)聴かせどころ
ハモリの中にはまっていることに快感を覚えるアルトですが、‘DIES IRAE’ は、超「美味しい」聴かせどころのフレーズ満載です。ハモるだけが能ではな いアルトへ脱皮した、と示したい!(6月24日現在、脱皮中。) その勢い で(?)、3ステの「愛」の奥深さを表現したい。
(2)特に注意したいこと、頑張ったところ
今回の定演へ向けてのアルトは、譜読みの段階から皆の気合いが一味違います。 一人一人が、とっても積極的!(皆さん、知らなかった?)
(3)他のパートに注文したいところ、
注目したいこと
アルトも含めてですが、1ステで、堅くならないように!(・・・っちゅーこ とで、やっぱり、「暗譜」が不可欠。)
(4)意気込み
先日、皆さんが雨森練習に打ち込んでいた時、私は勤務校が文化祭で、担任す るクラスの劇をVTRに収めておりました。「超(!)お気楽な取り組み方をし ていた」という担 任の認識を覆し、生徒達は、綿密にうち合わせ、それぞれ工夫を凝らして頑張 っておりました。前日の練習の時にはなかった演技(という程じゃないですが )が随所にあって、裏方の息もぴったり。お陰で、劇は予想以上にウケて、賞 までもらいました。
・・・長い前置きになりました。何を言いたかったかというと、本番の直前ま で、何かしらやるべき事があり、やるだけの成果は上がるということ。しかも、 間際の集中力は、めざましい成果をもたらすのです。それを、今更ながら、生 徒達から学んだ、という次第。(すいません。我々の定演を、クラス劇ごとき と一緒にしてしまいました。) 私は、「よどこん」が好きです。「教師」的 見地から言うと、様々な人々(この場合、年齢・社会での立場等)がいて、否 定的な言葉や態度は避けながら、でも、とにかくいいものを創り出そうと、皆 で励まし合いながら努力している。・・・これって、「教師」的見地では、「 たまらないっ!」もんなんです。 さぁ、開演ベルが鳴るまで、それぞれが自 分の役割を極める努力をして、皆で支え合って、満足のいくステージにしまし ょう!(いやぁー、教師くさ・・・。)

**********************

最後はベースの島田さんから「クール」だけど<熱い>ステイトメンツで締め くくってもらいましょう。

***********************

1)聴かせどころ・・・
やっぱり、「もうひとつのかお」の終曲、「愛」の冒 頭でしょう。 「おまえが愛するとき・・・」あそこだけでお客さんをじーん とさせたい。せめて高校生には負けたくない(笑)。
2)特に注意したいこと、がんばったところ。
曲に注意する以前に、人数なかなかそろわなかった時点で苦労した・・・ ベース、あの人数で「Sanctus」のドッペル、大変なんですよぉ。 Coro2を歌 ったと思ったら次は3、Bari歌ったと思ったら次はBassのお手伝い。 練習の 参加者は、みーんな頑張りました。 せめて本番は、フルメンバーでドッペル 響かせましょう。
3)他のパートに注文、注目したい部分。
「ジャマイカ」、女声は大変なことご察ししてます。がんばってね〜 フルートは、1日100時間の練習成果を披露してくださることでしょう。
・・・と、かるーくプレッシャーかけておいて、テノールは、せめて本番では 正しい音程とリズム出してね(爆)
そーして、みなさん。 本番では、ピッツェッティでは豊かな宗教的世界を豊かな声で、鈴木輝昭では 詩情の豊かさを純粋な声で、披露してくださることでしょう。期待してます。
4)そして意気込み。
演奏会は、お客さんに音楽を伝え尽くすものだと思います。 自分が「歌った ァ〜」で満足するものなど、「音楽」であっても「演奏」でないと思います。 本番では、ぜひ「演奏」行為をしたいものですね。

僕らが「演奏」するために選んだ曲は、どれもこれも素晴らしい詞と曲に彩ら れたものです。
練習ではその素晴らしい「音楽」をかみしめ、本番では「音楽」の使徒となっ て「演奏」し、お客さんに最高の充実感を与えて、帰途につかせてあげましょ う。
あともう少しですが、頑張って、楽しんでください。


LINER NOTES

永遠の果て、懐かしい故郷に導かれて〜
=「もうひとつのかお」の周辺をめぐる雑感ノート=

七夕の季節。 りんちゃん(5歳)はいたずらによって家のトイレを詰まらせ、修理代に一万 円以上かかったことを重く受け止め、自ら誕生日(7/4)には何も買ってい らないと言っています。もちろん、その代わり何でも買ってくれるおばあさん に「遊びに来ない?」と電話をかけているところが、ひとすじ縄ではいきませ んが。

さて「よどこん」の演奏会が近づいてきました。 今年は本番が多くサラリーマンとしては体調と集中力維持が本当に大変です。 しかしながら大阪での高校生合同では高校生の感受性に励まされ、成長してい く少年の物語を紡ぎ出していくことができました。ここでは本当に自分自身を 発揮しきれたように思います。次に仏教大学のサマーコンサートでは、一年生 が本当に合唱を好きになっていくプロセスと対面でき、そんな人たちと一緒に 音楽に取り組めたこと自体が財産となりました。仏大の方からは寄せ書きの色 紙をもらい、それを宝物にしております。「フリューゲル+こまくさ」のジョ イントでは、職場でもある同志社の学生と一つの目的(One purpose)に向か って力を合わせられたことが幸せでした。(演奏会は現時点ではまだ終わって いない。)それらの全ての演奏会から得た財産を糧にして、「よどこん」の本 番にぶつかっていこうと思っています。

指揮者という立場は、常に孤独だ、と思うことがあります。思っていることが 伝わっているのか、目的や意識を共有できているのか、という点に不安を感じ ることがあるわけです。おそらくこう言うと、「孤独なんて勝手なことを…私 たちがいるじゃないですか…!」と言ってくださる方がおられることでしょう (いなかったらさらに悲しい?)もちろんです。仲間がいなくては何も出来な い訳ですから…。しかし、それは根源的な孤独や不安を塗り込めるものではあ りません。いや、むしろこの孤独や不安というものを恐れてはいけないんだと いうことに気づきます。 この孤独感は「愛すること」の孤独感に似ているのでしょう。

おまえが愛するとき、草も木もおまえの味方だ。 だが、おまえが愛するとき、誰もおまえを助けない。そう歌われた谷川俊太郎 の「愛」に対するまなざしは厳しくもあたたかいものです。それは決してヒュ ーマニズムとして位置づけられるものではなく、人の気持ちや世界の始源的な 風景と構造を見抜きシンプルに彫琢しているように見えます。「詩」は何のた めに存在し「うた」は何のために存在するのか、そう考えた時、このフレーズ に始まる4曲目の「愛」の持つエネルギーは、人間の知性や情感が「他者に対 して」流れていくこという当然の構造を意識させることで、人間の存在理由と その普遍性を示してみせているかのようではありませんか…。

「もうひとつのかお」は言葉と音楽の拮抗した対峙力と構成力ゆえ、後世まで 等しい影響力と魅力を放ち、多くの人から愛される作品になるのではないかと 思います。

ドライで表面的で少しもどかしい男女の繋がりや、憧れにも似た感情を<拡散 和声>と<暖かい調性>で対比的に描いた1・2曲目(「接吻の時」「あなた 」)に対して3曲目「もうひとつのかお」では螺旋階段のような<旋法>を用 いて人間という普遍的な存在の内側を抉り出していきます。まるで「鏡」を使 ったエロディアード(マラルメの象徴詩)さながら、多義的でデモニッシュな 微笑みの力を借りながら内省的に人間存在の奥底まで掘り下げ、普遍的なアニ マ(女性性)を炙り出していくのです…。そして4曲目は、その恐ろしさゆえ ?思わず目を伏せてしまった後に用意された究極の「愛」に纏わる歌です。こ こでは「愛すること」は「生きること」そのものである…という非常に重要な メッセージを軸に音楽はそれまでの3曲を全て包括する懐の深さをみせます。 「愛」こそが人生の意味であり、愛するという能動的なエネルギーによっての み世界も生命も動き始める。…まるで「ファウスト」のラストシーンのように 「永遠のアニマ」に導かれながら、音楽は外へ開かれると同時に人間の存在そ のものの意義を我々に示してくれるように思います…。

…人が一人で生きられないのと同様に、合唱は一人では出来ません。 二人以 上の声が合わさって初めてハーモニーは奏でられるのと同様に、人は他者との 関係性の中で始めて「生きる」ことを実感するのではないでしょうか。人は言 葉や音楽によって癒され、言葉や音楽は人を励ますために存在するのではない でしょうか。…

曲は終盤に向かうにしたがって何度も「おまえは」「おまえは」と繰り返しま す。人は人を励ますために声をかける…。しかし、励ましているうちに高揚し、 こちらが励まされてしまうという経験はないでしょうか。ここにコミュニケー ションの始源としての愛が生きているのではないでしょうか。自己から他者へ、 他者から自己へ…この見えない情感の流れこそ「愛」であり「言葉」であり「 うた」であり、「生きる」ことの意味かもしれません。歌=愛=生きることは 同義であるに違いない…この曲は拙いながらも「全力で」ぶつかっていくこと によって、そのことを改めて教えてくれるようにも思うのです。

想い出に残る演奏を目指しましょう。

指揮者 伊東恵司(いとうけいし)


●REPORT●わたしのコンサート評
わたしのコンサート評番外編その1の1

■大阪府合唱祭レポート

(レポーター: Sop. 糠谷 陽子)  

朝から晩まで歌漬けの一日でした。ステージで歌ったり、他団の演奏を聞いた り、講習会に出たり、ゴスペルではじけたり・・・?!終わった後はとても疲 れたけれど、先生方や他の合唱団の演奏からパワーをたくさんもらって元気に なった一日でもありました。
ではそんな一日を順番に思い出してみます。

1.われらが指揮者 伊東さんの「学生指揮者講習会」
 指揮者でもなんでもないのに行っていいのかな?と思いつつ、伊東さんがど んな講習会をするのか興味津々(ごめんなさい!!)だった私たちソプラノ4 名は、よどこんのステージが終わった後、おそるおそる会場に行ってみました。 そしたら、いるわいるわ、よどこんメンバー。私たちもその一角に陣取らせて もらいました。

 講習会の内容は、松下耕先生の「おやすみ」という曲を30名ほどの学生モ デル合唱団(その中に、めぐじゅん、やぐち、ゆかり、村田くんがいました) で歌い、それを伊東さんが、「指揮者はこういう点に気をつけて指導した方が いい。」などの解説を加えながら指導していくというものでした。ある意味よ どこんの練習風景を客観的に見ているような感じで、「私たちも同じこと言わ れてる!」と思いながらみていました。
 モデル合唱団が最初は今日音をとったばかりという設定で、「なかなか上手 に演技してる」と感心していたら、実は本当に音をとりたてだったらしく、最 初は少しおぼつかない演奏でした。それが一時間でちゃんと曲に仕上がってい るあたり、「さすが、伊東さん!」と感心しました。
 伊東さんが特にこだわっていたのは、日本語の歌い方。「日本語は言葉の最 初に必ずアクセントがあるので、それを大事に歌うといい」「助詞ははっきり 聞こえなくても意味は分かる」という指導には、いつも注意されているにもか かわらず、改めて再認識させられました。
 そうそうアンケートに「伊東先生、素敵!」とか書いたのは私たちです。ご めんなさ〜い、伊東さん。

2.マネージメント講習会
 私が指揮者講習会に出ている間、うちの旦那はマネージメント講習会とその 後の「日本の合唱音楽の新しい可能性をさぐる」講習会に参加していました。 この2つは旦那に内容を紹介してもらいます。

*************************
 「今回は取材のため、原稿をお休みします」・・・・って言うわけにはいか ないので、少し思い出してみます。 講義をしてくださったのは、プロの演奏会の企画・イベントサポートをお仕事 になさっているアンド企画の安堵浩利さんでした。さすがに、伊東さんが同じ 時間帯で講習会をやってたせいか、それともマネージメント自体は人気がない のか、ちょっと集まりはさみしいところでした。
 合唱団のマネージャーというとついつい「お世話係」という印象が強くて、 苦労ばっかり背負い込むというネガティブなイメージがあるのですが、安堵さ んは、マネージメント<経営>という観点から見詰め直して、ポジティブに考 えてみてはどうか、例えば合唱団の運営自体も行き当たりばったりではなく、 通年の中で団内のモティベーションが維持できるようにいろんなアイテムを使 って計画をたててみるのもいいのではないか、というように発想の転換をレク チャーしてくださいました。
なるほどなるほど、演奏会マネージャーとしても演奏会の時期が近づいてあわ てて始めるのではなく、やっぱり通年で考えなきゃいけませんねーと痛感しな がら、今のところ演奏会当日が処刑台のように感じて毎日奔走している実行委 員長であった・・・・

3.豊混指揮者西岡先生の
  「日本の合唱音楽の新しい可能性をさぐる」講習会 合唱祭で他団の演奏も聴かずに講習会のはしごをしていた私ですが、合唱マニ アを意味嫌う人間としてこの講習会はとにかく「怖いもの見たさ」のような感 じで、どんなこむづかしいことを西岡先生がおっしゃるか楽しみにしながら参 加したのでした。

 西岡先生は、昔、三善先生の音楽をどう表現していいかわからなくて、三善 先生のところへ直談判に行ったそうです。三善先生とお話をする中で西岡先生 が直感したことは三善音楽には「人々のざわめき」こそが描かれている、とい うことだそうです。縦の線がビッチリとそろった音づくりは音を限りなく無機 質なものに近づけてしまい、人間が歌うという魅力からますます遠ざかり、嫌 悪感さえ覚えてしまうというのです。 人々の言葉のざわめきにこそ合唱の意味がある、声を楽器に見立てて器楽的な 響きがこれまで求められてきたが、人間が歌うという声の特性を重視するから こそ、「ざわめき」が大切であるここに合唱の新たな可能性を求められないか ・・・・・この考えは私にとって非常に衝撃的でした。
 前半はいろんな合唱音楽を鑑賞しながらの講義形式でしたが、後半は参加者 がシアターピース形式の曲のさわりを歌ってみるという体験型の講習会でした。
 講習会を終えて聞いた、合同合唱団「三善組」は、人々の喜び・苦しみ・悲 しみ・叫びが聞こえてきそうな、「ざわめき」を感じさせる、心に残る演奏で した。
思わす西岡先生のファンになりましたね。

*************************

4.高校合同演奏
 その後ホール近くの喫茶店でお昼を食べ、高校合同を聴くためにホールに戻 りました。高校合同の感想は、三善組で高校生に間違えられた(?)めぐじゅ んにゆずります。めぐ、よろしくね。

5.淀工グリー高嶋先生の「歌って笑おう!」講習会
 先日の雨森先生の練習に来られた高嶋先生の講習会に、よどこんメンバー5 名ほどで参加してきました。高橋真理子の「for you」を実際に歌わせてくれ て指導して下さったのでとてもためになりました。感想は「日本語ってむずか しい!!」
 曲がポップスだったこともあり、歌詞の持つ雰囲気を大事に、自分が主人公 を演じているつもりで歌うことを学んできました。男声は淀工グリーの子らが たくさんいて、本当に演じるように歌うのが上手なこと!感心してしまいまし た。「あなたのそばで とけていった〜」の「とけていった」は本当に溶ける ようにそっとやわらかく歌うとか、歌い方に表情をつけることによって言葉を より鮮明に聞き手に伝えるということを教えていただきました。
 「歌って笑おう!」のタイトルどおり、時々笑いをとりながらの指導にいつ しか引き込まれ、あっという間に終わってしまった楽しい一時間でした。

6.合同合唱団「三善組」
 ここで、一緒に講習を受けためぐじゅんと分かれて、めぐは三善組、私はゴ スペラーズの練習へそれぞれ向かいました。以下は三善組に参加しためぐの感 想です。

************************
 一言でいうと、「うわー、やられたー」ってカンジなのです。歌ってて、「 あああああああ!!歌ってるぅぅぅうう!!」って久しぶりに感じた演奏だっ たような気がします。(?抽象的すぎる?)
 歌い終わってから、本当にみんなに「めぐ、ムチャ楽しそうに歌ってた!」 って言われましたけど。実際、すごく、ほんとに、とっても、楽しかったァ! !
 豊混とのジョイントを終えてすぐにかけつけてくれた、子供達に感謝。いろ んな世代がいっしょに歌えるということ。これぞ醍醐味ですね。
*************************

 三善組は私たちがアンコールで歌う「空」の入った組曲の最初の曲「木とと もに人とともに」を演奏しました。この曲は児童合唱のパートがあって、それ を豊中少年少女合唱団が歌っていました。客席から見ても、大人から子供まで がひとつの曲を一緒に歌うって素敵だなあと感じる演奏でした。

7.なにわコラリアーズ演奏
 ゴスペラーズの練習時間と重なっていたため、聴かれないとあきらめていた なにコラの演奏を時間が遅れていたために偶然聴くことができてラッキイでし た。
 あの広い大ホールいっぱいに響いた歌声は堂々としていてすばらしかったで す。林パパのソロもかっこよかった!

8.合同合唱団「ザ・ゴスペラーズ」
 指揮をして下さった飯沼先生はとてもパワフルな方でした。「いい声できれ いに歌うんじゃなくて、心(ソウル)で歌うのよ」という風に教えて下さいま した。最初はおとなしかった我々をどんどん乗せて、最後本番は「こんなには じけていいとは言ってないよ!」と先生に言われてしまうほど、ノリノリにし てしまったパワーには敬服しました!歌っていて本当に楽しかったです。歌を 通して自分の気持ちを真正面から伝えるということを学んだ気がしました。
 演奏を聞いてくださったよどこんのアルトTさんは、「私たちも客席で歌わ せてもらったし、聴いていてもとても楽しかった」と言って下さいました。そ のくらい、聞き手も歌い手もひとつに盛り上がって、合唱祭の最後をしめくく るのにふさわしいものになりました。

終わったのは、夜8:00ごろ。疲れたけれど、とても充実感の残る一日でし た。こんな楽しい合唱祭なら来年も最後まで参加してもいいかなあ。みなさま、 お疲れ様でした。

では、めぐじゅんへバトンタッチ。


わたしのコンサート評番外編その1の2

■大阪府合唱祭・高校合同

 こんにちは!めぐです!この度、合唱祭の「高校合同」についての原稿ご依 頼がきたのですが。これ。んもう。何回書いても緊張するもんですね(って一 回しか書いたことないけど)。さてさて。高校生合同については、MLのほうで も、かなりの反響がありましたが、ちょっとだけ、私からの感想を・・・とは いえ、いざ書き出すと、・・何も思い浮かばない・・・。
どれ、ちょっと、MLで書いた自分の感想をみてみよう。
「・・・家に帰ったら着替えもせずに納豆だけたべて寝ました。 高校合同、 よかったですねぇー。さわやかで、力強くて。・・・」
・・これだけかい!(自分で自分にツッコミ) まじめに書きます。
プログラムを見た時、思わず話したのは、「高校生合唱の定番特集だなぁ〜」 ってことだったんですが。定番と言われるものをさらに超えて、うんと高校生 の歌声を聞かせてくれました。あいた!!裏の裏をつかれた!!ってかんじで した。(結局、表・・・?)
まず、「あいたくて」〜♪誰かに会いたくて生まれてきた、そんな気がするの だけれど♪〜まさに!!この合同演奏に出会うために、合唱祭にやってきた、 そんな気がする演奏でした。思春期の彼ら(思わず私たちと言いそうになった けど笑)に、ほんとにピッタリ。さわやかな甘酸っぱいメロディにうっとり。

   「未来」〜♪決まっている長さをこえて、どこまでも♪〜思わず一緒に口ずさ んでしまいましたよね。よどこんの「未来」とは、また一味違った、彼らの「 未来」が、スーッと広がった瞬間でした。
 「聞こえる」〜♪鐘が鳴る、鳩が飛び立つ、広場を埋めた群衆の叫びが聞こ える♪〜
私、実は当初、「聞こえる」でフィナーレを飾れるのかしらん、と思ってたん です。しかしながら。彼らはそんな私の不安と、曲の中の悶々とした思いや願 いを、ふわーっと、吹き飛ばしてしまうような、そんな演奏をしてくれました。 かなり感動のフィナーレで、数分前あんな大それたことを思っていた自分を抹 消しました。

ほんと、よかったです。「絶対的にうまい」という言葉をよく使います。と、 いうのは、たとえばコンクールで、順位がついて、賞がつく、これってある意 味しょうがないことですよね。でも、順位とか、なんやら関係なく、聞く人に なんらかの感動を与え、思わず目をつぶって感慨にふけるような、「うまい」 と思う演奏が、たまにあるのです。
あえてここでも、「絶対的に」という言葉を使わせていただきます。今年の高 校合同は、「絶対的に熱い」演奏でした。伊東さんと、高校生たちの音楽が、 すごく心にしみました。
また聞きたい。あんな風に歌ってみたい。思わずそう思ってしまいました。そ して。自分たちもそう思われるような音楽を奏でたい。定演まで残りわずか。 最高に熱い演奏がしたいです。
PS>なにぶん、ボキャブラリーの少ない上に、読み返したらやたらと「!」と 「。」と「・・・」が多い文章になってしまい、読みにくいこと限りなしです ね。ごめんなさい。
それでは。めぐでした。

(Sop. 目黒順子)  



わたしのコンサート評番外編その2 ■京都府合唱祭レポート

(レポーター: Alt. 佐藤 あさみ)  

 京都府の合唱祭は何故か晴れ、しかもピーカンといった具合の晴れ方をして いるイメージがあります。確かに私が参加している4年間は晴れでした。そし てこの晴天に合唱づけ・・・みたいなことを誰かがおっしゃる。私は、そのギ ャップさがたまらなく好きです。

 今年の合唱祭は色々新しいことが沢山ありました。先ずは1日開催から2日 開催になったこと。今までは5月末か6月頭の日曜に一日だけ、それこそ朝か ら晩まで合唱!ってな感じでした。2日開催になって、少しゆとりが持てたよ うに感じました。

 一日目は、オープニングの前に3つの講習会がありました。松原千振先生の 学生指揮者講習と荻久保和明先生指揮する、大学合同講習に私は参加しました。 松原先生の方は以前に講習を受けたことがあり、楽しみにしてました。アンサ ンブルをどう過ごせるかで、団の音楽は決まるトコがあるということを伺った 時は、身の引き締まる思いでしたよ・・・。京都の学生指揮者、頑張れー、と 自分のことを棚に上げて講習を受けていました。

 荻久保先生のは、ある意味衝撃的でした。開口一番、「なんでおまえ達楽譜 持ってるんだ!」でしたから大学生、それは驚きました。IN TERRA PAXより、 OH MY SOLDIER、花を探す少女、IN TERRA PAXの3曲だったのですが「3曲も やるのか。歌えなければやらない」ときっぱりおっしゃって、あっという間に 荻久保ワールドへようこそ!でした。なかなか出来ない経験でした。こういう のは、まさに合唱祭の醍醐味ですね。

 さて、合唱祭幕開けは、さわやかに少年少女の歌声で、でした。これも、今 年初でした。21世紀の合唱界を担ってゆくであろう彼等のきらめく歌声に、 心の洗われる思いがしました。そして皆で、いきもの地球紀行でお馴染みの「 BELIEVE」を合唱して、合唱祭開幕です!

 合唱祭は普段聴けない団の演奏が沢山聴けるので、毎年楽しみにしています。 特に、一般や高校生。色々な色があるなかで、本当にすがすがしくて、歌うこ との原点みたいなものを実感できますよね。高校の時に合唱していたかったと 思ってしまいました。

 一日目最後に大学合同ステージと連盟大合同講習がありました。大学のには 出たんですけど、一体どんな感じになっていたのだろう・・・。荻久保先生は 午前の練習最後に「俺をみろ。そうしてくれるなら、責任は俺が全て取る」と のたまった。暗譜しとかなかったことに少しだけ、後悔をしたのでした。

 二日目。お馴染み「京・歌い春ー今日、歌いはる?ー」のコーラスリレーで 始まりました。メドレーになっているので、あらかじめ割り当てられた所をそ れぞれが歌い、つないでいきます。へんに仲間意識が沸いてきて、結構楽しか ったりします。

 今年は、4・5団体ごとに「皆でうたおう」の時間があり昨年の客席にいる ときは聴いてるだけな合唱祭から、客席にいても皆で歌える、より歌う合唱祭 であったのです。歌好きな集まりですから、皆、よく歌ってました!このシス テムのお陰で、その4・5団体は集合から、会場入りまで行動を共にします。 客席でお互いの演奏を聴き、皆で同じ曲を最後に歌う・・・。これが出演の流 れ。

 なんの因果か、伊東さん指揮する合唱団「葡萄の樹」と同じグループに佛混 も入っていて。驚いたことに、不思議な出会いもありました。初出場の高校コ ーラス部の指揮者が佛混のOGでした。普通に聴いていたら気づかなかったか もしれない。合唱のつながり、ですねえ。

 京都は、あかあさんコーラスも一緒の日にします。だから少し趣きが違うよ うな気がします。雰囲気を壊さないように、また大会でないにしろ、同じステ ージに立つのだから、おかあさんコーラスの皆さんに負けないように、気を引 き締めてステージに立つようにしています。

 二日目は、自分達の出番のあと、二つばかり講座を楽しみました。

 一つは、伊東さんが講師をしはった「おやじどす」。これは聴講してたんで すけど、やっぱり伊東さんのアンサンブル・・・というのか、曲の解釈という のか、好きだなと思うのでした。みるみる曲が出来てゆく様は圧巻でした。男 声合唱したいーーーー!女であることを少し後悔!

 二つ目は「荻久保講座2」。色々な話が聞けたんですけど、荻久保和明とは 強烈な個性の持ち主でした。幼い頃おもちゃのピアノ(黒鍵のないようなヤツ です)でおばあちゃんの歌の伴奏を弾いてあげていたんだそうです。でもおば あちゃんですから、日によって調が変わりますよね?その時に幼心にこの黒鍵 が鳴れば・・・!と思っていたそうです。(先生のは黒鍵が絵で書かれていた のです)こんな話から始まって、色々話してくださいました。

 この後、残りの演奏を聴いて・・・。 京都エコー、宇治市民混声、同志社コールフリューゲル。小アンサンブルの優 秀チームの発表があって・・・。やっぱり合唱祭は面白いです。加えて色々な 演奏が聴けるので勉強になります。良い演奏を聴くと幸せに、考えさせられる 演奏を聴くと、背筋の伸びる思いがします。でも、なによりも楽しむ気持ちを どんな立場になっても忘れずにいたいですよね。

   帰り道佛混の1回生に出会い。市バスの中で、プラカードのやり場に頭を悩 ませつつ、1回生が最後まで合唱祭を楽しんでくれていたことがとても嬉しく て。皆の為に頑張るわよ!と思ったのでした。

 かなりはしょってしまいました。ごめんなさい。ですので、こんなんではよ くわかんないと思われる方は、是非来年の京都府合唱祭にいらして下さい!大 阪府のとまた一味違う合唱祭が楽しめると思います。              

(Alt 佐藤あさみ)



わたしのコンサート評その1

■仏教大学混声合唱団サマーコンサート
於 (2001年6月24日)

 演奏会の評を出演した者が書くってどうしたらいいのかしら?と考え、どう しようもなかったので、出演者の目で評を書かせて頂きます。あ!感想文でい いのかしら?何でもいいか。文才無いのですみませんが・・・。

 先日、淀混の皆様には大変申し訳なかったのですが、佛教大学混声合唱団の サマーコンサートがありました。客演として伊東恵司先生をお呼びして・・・ (センセイって呼ぶと何だか照れてしまいます)。淀混の皆様には、練習と重 なっていましたので、情宣を控えさせて頂きました。ごめんなさい・・・!

 さて本題に移ります。 入団して4年目、指揮を振るようになって3年目の今年、初めてサマーコンサ ートをすることになりました。(佛混は3回生執行ですので、彼等の意向です。 )4回生が卒業して新入団員が入り、声の安定しない前期に単独の演奏会を持 つことは、佛混としてなかなか挑戦的なことです。人数的なこともさることな がら、技術的なこともあって・・・。でも全ステージ、アカペラでやっちゃっ たんです、これが。そんなとっても挑戦的なステージを紹介します。

 第1ステージは、「ノスタルジア」より、花、朧月夜、浜辺の歌、椰子の実、 みかんの花咲く丘、の5曲。編曲は今売り出し中の信長貴富さん。新入団員も 入って、全員で歌いました。コレ、むちゃくちゃオシャレな音が鳴るはずなん です。練習、四苦八苦してました、みんな。(もちろん私も・・・はは。)ア ンケートをみると、知ってる曲ということもあってか、なかなか好評で。でも 実際は、曲中のテンポが安定せず、力入りまくり!な演奏でした。細かい音符 で走ってしまったり、言葉がこなれていなかったり・・・。必死な1回生を両 隣に、出来ないこと沢山あるけど、でも今は楽しんでいて欲しいなと思い、良 い曲だなと思い・・・。こういう歌をしみじみ歌う、夢ですね。話がずれます が、前に京都男声が、確かこんな感じの曲をしていて、佐々木先生があったか いうたをつくっておられました。憧れて、佛混でもそんな音を鳴らしたいと副 指揮の頃頑張ってましたっけ。  話ずれてごめんなさい。1ステは、最後のみかんの花、これのラストフォル テシモからのデクレッシェンド、クレッシェンドで色々な欠点を帳消しにして しまったかのように、ホール全体に和音が鳴って・・・。そう思いませんでし た?伊東さん。終わりよければ全てよし!ですかね・・・はは。 5分程休憩 を頂きまして、第2ステージ。
スタンフォードの「SEVEN PARTSONGS」より、Diaphnia、Shall we go dance?、 The blue bird、Chillingham、の4曲を上回生のみで歌いました。このステー ジは私が指揮したのですが・・・。変な緊張のためか、極甘な愛を歌った Diapheniaが、子供が大きくなったらお母さんと結婚したげる!というような ノリになってしまった・・・のです。おまけに、2曲目では男声の一部がフラ イング・・・。まあ、男声のユニゾンからの曲でしたのでなんとかお客さんを ごまかせたと思うのですが、団員の動揺は4声のハーモニーでばっちり露見し ました。さらに動揺は思いがけないところにまで・・・。演奏会の録音テープ を聞いて初めて分かったのですが、3曲目の音取りを二回も鳴らしていました。 無意識でした。でも3曲目なかなか頑張ってくれまして。発声的な欠点が気に ならないくらい、みんなも、私も曲に入り込んでいたように思います。上回生 から新入団員への「ようこそ佛混へ!」といった意味も込められていたこのス テージ。佛混にいられる後半年で、出来る精一杯のことをせねばという義務と、 したい、の希望を持ちました。

 15分休憩中、2回生が「どうしていつも」を歌ってくれて。去年の定演で 1回生にもかかわらず、カルテットで歌わせたのですが、その子達が半年経っ た今、自分達から「歌っていいですか」と持ちかけてくれる。嬉しかった!

 第3ステージはハンガリー・東ヨーロッパの合唱曲集と題しまして、コダー イ、バルドッシュ、オルバン、カライの作曲家から曲を集め、伊東さん指揮で 全団員で歌いました。難しかったー!でも凄く面白くて、楽しかった。自分に 歌いこなせるだけの力があればと、心底自分の無力さを悔やみましたよ!練習 でなかなか上手くいかなかった、コダーイのEsti Dal。本番では、少しのくる いはあったものの崩壊することなく、夕べを感じあえたように思います。 少しほっとして、4曲目の俗に言うコダーイのVeni veni。やはり長い曲を歌 いきる力の足りない佛混。あぶなっかしくも、おっと思わせるハーモニーを鳴 らしてました。

 信じられないことかもしれませんが、ほんの数年前、佛混はハモれない、耳 の使えない、指揮者まかせな合唱団でした。今もあまり変わらないかもしれま せん。でも団員の気持ちが変わってきています。それは確実に曲に現れている と信じてます。だから伊東さんに出会えたのだと、私は思ってたりするのです。 (勝手に、ですよ。)

 3ステは伊東さんの話を交えながら、全部で7曲。 オルバンのAVE MARIA(In A)最高に難しかった。テナーソロの後、4声そろっ て入るハーモニー。本当はあったかい音が鳴るはずだった・・・。伊東さんご めんなさい!と思いながら、ラストのアーメンのハーモニーに歌っていて、厳 かな気持ちになっていた。7曲目のカライの曲。アレルヤが何回も出てきて、 ラストの13小節の雨のようなアレルヤ、なんて表現したらよいのでしょう。 この演奏会が、こうして開けたこと、ステージのみんなとお客さん、そして伊 東さんと同じ時を共有してること・・・、全てへの喜びと感謝とで胸が熱くな っていました。

 団員の大好きな「鴎」をアンコールに演奏会は幕を閉じました。賛否両論で あったとおもいます。でも何よりも、新入団員の子達が楽しかったと言ってく れたことが、成功であったのだと心から思います。

 レセプションで、伊東さんが「毎回の練習を楽しみにしていました」とおっ しゃいました。心の中で伊東さんの多忙ぶりを思いだしながら、色々なことが 頭を駆け巡りました。思えば12月に話を持ちかけ、遅いにもかかわらず、引 き受けて下さった。その伊東さんの気持ちを踏みにじりかねないことも沢山あ りました。本当にごめんなさい!

 大学の合唱団の良い所は、その気になれば毎年新しい風を感じて、先輩の残 してくれたものを味わい、常に成長してゆける所だと思います。では佛混は・ ・・?佛混は今、過渡期にあるように思います。

 色々な人達、演奏が佛混を作り上げていてくれます。私が思うに、その中に 淀混と伊東さんは大きな位置を占めています。余談ですが、お客さんのはけた ホールでとある人達がトルミス「幼き日の思い出」を歌い出すと、歌える者が どんどんと加わって、止まりながらも歌いきりました。淀混へ見学へいった時、 皆さんの歌うことに対する気持ちその為の努力・・・、ハッとしました。演奏 会に行った団員達も、心のこもった、あたたかい音楽に触れ、心を揺さぶられ ていたのだと思います。

 今回の演奏会には、色々な気持ちがこもっていました。その思いが形をかえ、 お客さんの心に届いていれば・・・と願ってやみません。この演奏会を糧にこ れから、もっと音楽を楽しんでいきたいです。

 最後になりましたが、演奏会を理由になかなか練習に行けず迷惑をおかけし て申し訳ありませんでした。

 こ、こんなんでよいでしょうか・・・?終わり。

             (Alt 佐藤あさみ)



わたしのコンサート評その2

■なにわコラリアーズ第7回演奏会
於 川口大阪音大ザ・カレッジ・オペラハウス(2001年5月27日)

私となにコラ(以下NC)との出会いは、4年前に遡る。
よどこんに入団して半年、「伊東さんが振ってる男声合唱団で、よどこん男声 も何名か在籍している、ごっつい上手いところだよ」と聞かされ、ハンカチで 口を押さえつつ(当時妊娠5ヶ月、ひどい「つわり」の真っ最中だった)青息 吐息で阪急に乗って宝塚ベガホールまで出かけたのだ。新実の「壁きえた」に 心が揺さぶられた。帰り道、気分の悪さを忘れていた。技術的に上手いとか、 曲そのものの素晴らしさ以上に、自己満足に終わる事のない「何かを伝えたい 」という気持ちが聴く側に響いてくる、パフォーマーとしては本来、ごく当た り前な筈の事を目の当たりにして…。
以来「さわやかでかっこいい」NCの追っかけを、時間とお金と家族の許す限 り(何たって幼児付き専業主婦)続けている。

あれから4年経った今も、NCはいつも私に「何か」をくれる。

今回はいつも一緒に聴きに来るグリー大好き人間の夫(高校時代の友人が関学 グリーで学生指揮者をしていて、それ以来ハマっている)の他に、今春晴れて 「未就学児」のレッテルが外れた娘も連れて行った。初めての合唱の演奏会が NCだなんて…果たして吉と出るか凶と出るか?

1st Stage
前回コンクールでの自由曲、ニーステッド「Beata Nobis」と恐らく本邦初演 ?の「暁の風」の、北欧シリーズ。
1曲目を聴くのはこれで3回目だからか、正直新たな感動というのは薄かった。 それにコンクール独特の緊張感とはまた違う状況だし、うたい手も聴き手も「 慣れて」くるし、ある程度は仕方ない事なのかなと思う…難しいね。 それに、 2曲目が私により強いインパクトを与えた影響もあるだろう。

「暁の風」。低音から徐々に広がっていくカノンが何とも言えない。微妙な和 声が折り重なっていく連続で、聴いててハラハラする場面も何度かあったが( 特に高音が割れて 聞こえたり、音程が少し揺れて感じ、思わず胸で手を合わせてしまった)
でもそう言った些細な破綻さえ最終的には気にならないのは曲自体のスケール の大きさか、はたまたNCの底力か。不思議な余韻の残った1曲だった。終わ って思わず「はぁ〜」と溜息をついてしまった(ご飯を沢山食べた後のような。 決してLサイズ1パック50円の卵をゲットし損ねた時の「あ〜あ」とか、練習 後の「ふぅ〜」ではなく)

2nd Stage
すっかりお馴染み、回を追う毎に流暢になる「早稲田大学トップテノール」の T橋君司会のアラカルトステージ。
毎回楽しみな2ステ。今回もまぁ古今東西、甘いの辛いの酸っぱいの、このゴ ッタ煮感がNCならでは。取り合えず食ってみる、って心意気がよろしい!

オープニングいきなり裏メニュー(パンフには載っていない)、NCが誇る選 り抜きウルトラスペシャルメンバーによる三善晃「5つのルフラン」より「お 菓子と娘」。(5月にちなんだ曲をどうしても、との意向らしい)
ココロの底からブラボー!コジャレた演出してくれちゃって、小憎らしいった らありゃしない。あーあ、またヤラれちゃったよ (*^ ^*)
食前酒の筈が、いきなりこてこてのメイン食べてしもーたやん…

(一度このメンバーで、梅田の歩道橋上か京橋駅前で「ストリートライブ」や って欲しいなぁ!メジャーデビューしたりして…!)

にもかかわらず、次から次へとこれでもかと出てくる。このステージのタイト ルは「新世紀アラカルトステージ・こんな歌からはじめよう!」だけど私に言 わせれば「無国籍料理ステージ・お腹一杯食べてってや!」ってところか。
個人的に大好きなシベリウス「島の火」(これもコンクール自由曲)も聴けた し「Yoik」の途中で全員が突然ヘラヘラ笑って歌う所は爆笑!(あれって、楽 譜に「へにゃへにゃと歌え」って指示書いてるの?指揮者もヘラヘラ笑ってる の? めっちゃ気になる〜)

…だけど、欲張り過ぎ?はっきり言って練習不足?って感じた箇所も実はあっ た。特に、いかにも難曲って感じの「八木節」。これはちなみに松下耕作曲。 某団員が以前「千本ノックを受けた」と疲れ果てていたので、ある程度覚悟し て聴いてみたが、やはり一筋縄ではいかなかったようだ。ひっじょーに(ここ 最近のよどこんの流行語?)高度な技だけど、聞き手に「難しそう」と思わせ ては、本当はいけないんだよね、と自分にも言い聞かせた。
それとホールの構造上か、ソリストとバックのバランスがどうもいつもとは違 って聞こえた。役者揃いのNC、せっかくの素晴らしいソロが思ったより飛ん で来なかったのが勿体無い。バックがうるさ過ぎた、とも考えにくいし。ちな みに私の席は1階後方、センターよりややテナー側。 

ま、そんな事は私にはどうでもよく(^^;)
「コンクール金賞は、あくまで結果。評価よりも過程(プロセス)こそが大切 」とインタビューに答えた指揮者。私なんかが言うと全然重みが感じられず悲 しいけど、一番大切なのは「いいうた」を「うたいたい」「聴いてもらいたい 」っていうひたむきな気持ちそのもの。。。って事だよね?

3rd Stage「Spirituals」
男声合唱の基本。王道。醍醐味。たかが、されどスピリチュアルズ。
指揮者の、スピリチュアルズへの静かに熱い想い入れ(NCの1回目の演奏会 はスピリチュアルズだったそうだ。誰か録音持ってませんか?聴きたい!)が パンフに綴ってあったが、偶然にも私と合唱の出会いの種も、実はスピリチュ アルズにある。
先述の夫の友人、KGグリーの学指揮は私の憧れの先輩でもあった。この氏が 夫に「何かオススメ持ってへん?」と言われてプレゼントした一本のカセット テープが(ロバート・ショウだったかの)スピリチュアルズ。それを私が借り て、たちまち虜になってしまった、という…もう15年前のお話。

私の話は置いといて、そんなわけで3ステ。
曲目解説については、多分必要ないだろうから…
Spirit=魂。宗教とか民族とか、そんな垣根を飛び越えて、魂を込めた音楽は 必ず聴衆の胸に何かを残す、という、自分がうたうたいの端くれでありながら、 至極当然過ぎて普段忘れがちな、大切な事を思い出させてくれた。そう、4年 前「壁きえた」を聴いた時と同じ…メンバーや様々な状況が変わっていっても、 進化し続けても、そういうベーシックな部分を色褪せる事無く持ち続けている、 これがNCの最大の魅力だと思う。呼ばれなくても、迷惑承知でずっとずっと、 遠くからつつましく(←願望)見守り、応援し続けたい。

(…でもこれって、よどこんにも共通してるような気がする)
(私がよどこんでうたう理由についても通じている)

演奏についてのコメントをすっかり忘れてた!
先程も触れたホールの響きのせいなのか、単にガス欠か(爆)は定かではない が、ホール破壊を期待していた私にはやや物足りない目の音量でちょっと残念、 だったがまぁ、次回への課題という事で大目に見てあげよう(←エラそうに) インタミ前後から退屈してきて「Swing Low…」で完全に眠りかけていた娘だ が、5曲目でガバッと起きた。「私これ知ってるで!フェーィウェール、やろ ?」
ワタシ的に本日のメインディッシュはこれ!と決めていた「In That Great Gettin' Up Morning'」。
私が昨年の合唱祭以来、気に入ってしまい家でもしょっちゅうCDをかけるの で、娘はこの曲を聴き覚えてしまっていた。私と一緒にシンコペーションのリ ズムに乗って身体をスイングさせて「フェーィウェー!」と口ずさんでいるで はないか。(嗚呼この娘の将来や如何に…)
ソロも相変わらずピカイチ、どこに出しても恥ずかしくない!TopのK原君な ど私が言うに及ばず、斜に構えて余裕すら感じる。役者やのぉ。ワタクシ個人 的にはBassのK山さんが…えへへ…うふふ…(こっ恥ずかしいからご本人には 絶対内緒にしててね!)

アンコール&XXX
たった5曲?もう終わり?といささか消化不良気味だったが、アンコールで帳 消しにして頂いた。1曲目「懐かしき愛のうた」でCちゃんはうるうるきてた ようだし、2曲目、ビーブルの「Ave Maria」は遠い昔に何処かで聞いた事の あるようなシンプルでほのかに甘い旋律で、どこか切なくて、古い映画音楽み たい。私の内面の一番ナイーヴな部分に入り込んでしまい、泣き出しそうにな った。男声合唱を聴いて胸がきゅん、となったのは初めての事で、自分でも驚 いている。横で夫も満足そうに大きい目を細めていた。吠える張る唸るだけじ ゃない、こんな「オトナのNC」もまた違った魅力。「強さ」と「やさしさ」 は同居してこそ、よ。

終演後、手が痛くなる程拍手して、娘の手を引っ張りダッシュでロビーへ。夫 いわく「この為だけに千円払っても惜しくない!」…全く変な夫婦だ。毎回必 ず最前列を確保して、ひとときスコールに酔いしれる。定番中の定番「マイロ ード」と「グローリア」と「おもい〜だすのは〜おまえ〜ぇのこと〜」(…す いません、正式名称知りません!)うたい手も聞き手も、皆何て素敵な顔して るんだろう。この瞬間をこよなく愛する方々、他にも大勢いるのでは?表情こ そ覗い知れないけど、汗だくの指揮者の背中にも「いのちをけずって」一仕事 終えた安堵の薄笑いが浮かぶ。一緒に口ずさみながら、指揮者がNCについて 雑記風に綴ったパンフの一文を何となく思い出した。(事後承諾ですが、引用 させて頂きます)

「骨あり、常に型にはまらない。スマートであるようにみせかける(それを努 力という)、時々予想を裏切る失敗もする。時々とんでもなく凄いことをする …。 遊び心は絶対に忘れない。本当は少しだけ勉強もしている…」

…スゴイ事に気がついた。私の理想の男性像とまるっきりかぶってるやん! 完璧なモノに何の魅力を感じる?…って言ったら失礼なのかな? (そこの彼 女、アナタもアナタも…でしょ?)

あぁまた来年が楽しみ。今度はどんなNCに出会えるかな? 次回こそ是非ホ ールの壁にヒビの2、3本入れて頂きたい。 そして性転換は無理なので(ま だ言うか!)いつか共演させて欲しい。 呼んでもらえる為にはまず、自分磨 きから始めないとね。
またひとつ夢が膨らんだ。どうもありがと。

P.S 「コンサート評」のハズが、「愛する理由・NCと私」になってしまった(爆 ) 毎度の事とは言え、申し訳ありません。突っ込まれる前に自己申告、でし た。  



わたしのコンサート評その3

■第10回DonKusak合唱団自前音楽会
於 東京・目黒区民センター(2001年6月23日)

今回も、新幹線で東京まで行って聴いてきました!
毎回お知らせを送ってくださる、高校の後輩君(トップテナー)が語っておい ででした。「当日のプログラムは、本当に聴き慣れた名曲の数々で存分にお楽 しみいただけると存じます。」なるほど、スピリチュアルズから始まり、続い て「岬の墓」、「君といつまでも(替え歌でたっぷり笑えた)」、「汽車ポッ ポ(若手ベース君の指揮が最高傑作!)」、ヴェルディのオペラ「ナブッコ」 よりヘブライの捕虜たちの合唱「行け、わが思いよ、金色の翼に乗って」、そ して最終ステージはあの有名な「月光とピエロ」、アンコール曲はカザルス「 Nigra Sum」。本当に聴き慣れた曲ばかり、なんだけど演奏とは不思議なもの で、おこなわれるごとに新しい世界がひらけて曲が育つのです。「うまく言葉 にあらわしにくい、日々湧き起こるこんな思いやあんな気持ち、それらを表現 してみたい!
そんなときに歌がある。詩に旋律に思いをのせて歌おう・・・」この晩のスタ ー達の、翼を持ったハートがどこまでもはばたいて行く、それを感じとれると 聴く側も嬉しくなる、だから「うたは心」なんだなあ。この合唱団は、歌のみ ならずステージ衣装まで個々人が「自己表現」の世界です。いっぺんでも聴き に行かれかたならご存知の通り、みんな本番でも「フリースタイル」なのよ! ポロシャツ、背広姿、スニーカー、Gパン、黒スーツ、カラーシャツ、アロハ シャツに半ズボン・・・誰のことかわかっちゃうね。
メンバーの大部分は、日頃お仕事その他をお持ちで、練習時間をつくるのも大 変な人達、それでもこうして集まって音楽会を実現させていく、これって本当 に合唱を好きでないととてもできることじゃありません。いえ、日頃から多忙 だからこそ、幾つもの壁と闘っているからこそ、なおさら「うたうとき」を大 切にしていけるんだろうなあ。今回で10回目の自前音楽会へと辿り着き、創 団以来大変なことが山程あったに違いないのに続いてるのは得難い貴重なこと です。歌好きのメンバー達、BE HAPPY FOREVER!
毎回お知らせを送ってくださる後輩君、もちろんキミもだよ!ありがとうござ いました。

(Alt. わしざきはる)



わたしのコンサート評その4

■スヴァンホルム・シンガーズ演奏会
於 東京オペラシティ(2001年6月21日)

感想

その報せを聞いたのはいつだったろうか。確か懇意にしている広島のCD屋さ んからの情報だ。
「例のスヴァンホルム、また来日するらしいですよ。」何ィ?早速チェックせ ねば!何々?6月21日東京オペラシティか!会社休んででも行くぞ! とい うことで行って参りました。(笑)
なにコラが宝塚国際室内合唱コンクールで世界一の座からひきずりおろされて 約2年。永遠のライヴァルがどんな演奏をするか楽しみに、泳ぐようにホール へと入った。

先ず彼らの説明をせねばなるまい。 創団が1997年。最初はカントーレス・カテドラーレスという名だった。ア ペルドルン国際コンクール優勝後、現在の名に改名。その後も宝塚を含め3つ の国際合唱コンクールで優勝。全スウェーデンでも優勝している。
団員は22名。今回の来日は夏休みを利用して。(3ヶ月もあるらしい。)
メンバーは18歳から25歳までで殆んどが地元ルンド大学の学生であり、学 生のみの構成の為入れ替わりがあるとの事。(ルンド大学男声合唱団とは無関 係。)何でも、皆同じ高校の卒業生との事だった。
今回の指揮者は前回のエヴァ・ブーリンさんではなく、ソフィア・エーベルハ ルトさんという伊東氏好みの29歳の女性である。若いがマルメオペラハウス で指揮者助手を勤めていたらしい。また、今回はデンマーク王立音楽院に留学 中のバリトンのソリストを伴って来日したが、彼の歌唱が特筆であった。

客席照明が輝度を落とすのに反比例してステージが眩いばかりに輝きを増す。
その刹那、下手からその光に溶け込むかのような金髪の青年達が入場してくる。 いよいよだ。 オープニングはCDと同じスヴェードブムの「Hej Dunkom」。乾杯の歌なのだ が陽気な歌詞とは逆にmollで終わる変わった曲。思った通り、どこに当てて出 しているんだ?という抜けの良い響きでトップはHを軽々と出してくる。聴き 惚れずには居られないが、同時に私はトップを辞めたくなる。違い過ぎる。
日本語の達者なメンバーの曲紹介でステージが進んでゆく。
第一部はアルヴェーンやグリーグ、ステンハンマルなどの北欧の作曲家の作品 がメインだが、どれもこれも気持ちいいほど和音の塊が飛んでくる。その和音 の心地良さにたゆたっていたら、あっという間にインタミ。数えたら11曲が 披露されていた。

さて、第二部はトルミスやシューベルト、レーガー、サンドストレームなどの 作品が演奏された。 ここでもの凄い事に気付いてしまった。彼らは歌う曲によって響きの位置を変 えている、という事である。客席に真っ直ぐ音圧をかける曲、天井に響かせる 曲、3階席辺りにポイントを持っていく曲、全て異なるのが聴いて判るのであ る。まさに驚愕に値する事実であった。

しかし、彼らも万能ではない。(笑)サンドストレームの「カオヤイの歌う猿 」においては見事に崩壊した。22名であれを演ろうというのも凄いが。悪い がこれ(だけ)はなにコラに軍配を上げよう。しかし、失笑したのはそれのみ。 最後のサン=サーンスの「サルタレッロ」ではこれまた見事なサウンドを響か せた。

アンコールではこの日最も期待していたフォルケ・ラーベの「ロンド」を初め て「観る」事が出来た。大爆笑に包まれ演奏会は盛会に終わった。

演奏会終了後、以前からEメールを交換していたメンバーの一人と拙い英語で 話をした。
「ここは素晴らしい響きのホールだね。教会よりもいい。」そりゃそうやろな あ。練習場は「結構広い部屋だが、天井が高い」との事で、以前よどこんに在 籍していた折り、本山先生から天井の高い練習場所を探せと言われた事を思い 出した。又、日本語の曲に非常に興味を持っており、CDや楽譜が欲しいとの 事だったので、なにコラのそれらを送る約束をして別れた。
「はっきりとは分からないが、出来ればまた宝塚に帰って来たい。」そう言っ て彼の浮かべた屈託の無い笑みがとても印象的な演奏会だった。

(古賀 準一)   
How do you do?

阪本良太の
●How do you do?●

梅雨のシーズンだというのに、今年はあまり雨がふりませんね。自転車で通勤 している私としてはありがたいかぎりなのですが・・・

さて、いよいよ演奏会まで残り一ヶ月を切りました。一回一回の練習を大切に して、いい演奏会にしたいものですね。

男声の仲間がふえたことは、うれしいかぎりです。はやく「よどこん」の雰囲 気に慣れていってほしいと思います。これからも一緒にがんばりましょう。

※本コーナーはプライバシー保護のため、ONLINE版には若干の制限を加えています。


Infomation

●鷲崎春の演奏会情報●
−心の財産をみつけよう−

大学入学から卒業後数年間までは、どこかの団の演奏会に足を運ぶと、必ず会 場で高校のクラブの同期や先輩や後輩数名と会うことができて、何だか「同窓 会みたい」になったりしたものでしたが、近頃はめっきり・・・でもないので す!20年来の仲間や、消息不明の誰々さんにまで会える、なんてことが今で もあるのです。演奏会ってのは、演奏の持つちからもはかり知れないものです が、「人との繋がり」という面でも意外な大感激を少なからず呼び寄せている ものです。あなたのくばったよどこんのチケットも、それが素晴らしい「心の 財産」の種になるかも?演奏会、素敵な「音楽の時」をつくっていきましょう。

JULY・7月
 8・日 立命館大学混声合唱団メディックス 立命館大学以学館2号ホール
 8・日 混声合唱団京都木曜会 八幡市文化センター
 8・日 ウィーン国立歌劇場合唱団 ザ・シンフォニーホール
14・土 松下中央合唱団 ザ・シンフォニーホール
14・土 同志社グリークラブ 同志社大学学生会館ホール
15・日 淀川混声合唱団 いずみホール
20・金 福島県立会津女子高校合唱団 会津風雅堂
22・日 大阪混声合唱団 いずみホール
28・土 宝塚国際室内合唱コンクール 宝塚べガホール
29・日 宝塚国際室内合唱コンクール入賞団体特別演奏会 宝塚べガホール
29・日 東西四大学OB合唱連盟演奏会 東京文化会館
AUGUST・8月
13・月 アジア南太平洋合唱シンポジウム(〜18・土)
・・・なにわコラリアーズが参加します
シンガポール
25・土 全日本おかあさんコーラス全国大会(〜26・日) 富山市芸術文化ホール
SEPTEMBER・9月
 1・土 混声合唱団はもーるKOBE 神戸文化ホール中ホール
 9・日 大阪府合唱コンクール中学高校の部 池田市民文化会館アゼリアホール
16・日 大阪府立春日丘高等学校音楽部 吹田市文化会館メイシアター
23・日 第56回関西合唱コンクール中学高校の部 伊丹市立文化会館いたみホール
23・日 甲南大学グリークラブ 神戸国際会館こくさいホール
29・土 女声合唱団コーロ・アロードラ いずみホール


  ●木寺洋介の合唱連盟便り●

前回に引き続き、「大阪府合唱連盟21世紀ビジョン」の内容を紹介します。 今回は、「2.大阪府合唱連盟の現状」のうち2.1〜2.4を掲載します。

2.大阪府合唱連盟の現状

2.1 大阪府連の目的と事業の概要

大阪府連の連盟規約によると、その目的と事業は下記の通り規定されている。

第4条 本連盟は社団法人全日本合唱連盟、同関西支部連盟の各団体と協力し、 合唱音楽の普及発達をはかることを目的とする。

第5条 本連盟は前条の目的を達成するために次の事業を行う。 1.コンクールおよび合唱祭の開催 2.合唱音楽に関する講習会、研究会の開催 3.合唱指導者の育成 4.その他適当と認めた事業

これに基づき、平成12年度においては下記の事業が実施されている。

(1)大阪府合唱連盟関係

・合唱祭
・全日本おかあさんコーラス関西支部大阪大会
・大阪府合唱コンクール(中学校・高校の部)
これらは大阪府連主体の事業であり、企画から準備、運営のすべてを行って いる。

(2)関西合唱連盟関係

・オール関西キャンプイン高野山
・関西合唱コンクール中学校・高等学校部門
一般部門(おかあさん)
一般部門(その他)
大学・職場部門
・バッカスフェスタ
・レディスコーラスフェスティバル

基本的には大阪府連の理事、主事が関西合唱連盟に協力する形で実施、運営 されている。
また高野山やレディスコーラスフェスについては、府県連が回り持ちで実施 の中心となっており、大阪府連が担当の年は、相応の役割分担をしている。
大阪府連の加盟団体であれば、希望すれば上記の事業に参加できるため、大 阪府連が加盟団体に対して提供しているサービス機能と捉えることもできよう。

(3)全日本合唱連盟関係

・ コーラスワークショップinにいがた
・ おかあさんカンタートin伊丹
・ 全日本ジュニアコーラス・フェスティバル2000(府中の森)
・ 全日本おかあさんコーラス大会(香川県)
・ 全日本合唱コンクール全国大会(郡山、札幌)

大阪府で開催される年には相応の役割分担をして実施・運営にあたっている。
全日本ジュニアについては、大阪府連から出場団体を推薦している。
関西支部関係事業部と同様、これらの全日本行事も、大阪府連が加盟団体に対 して提供しているサービス機能と捉えることもできよう。

(4)その他関連行事
・ 音楽の森合唱フェスティバル(大阪府)
・ 宝塚国際室内合唱コンクール(宝塚市)
・ 年りんピック(厚生省、大阪府、大阪市等)

行政が主催する各種事業への参画である。
すなわち行政から見ると、地域の合唱界の窓口は「合唱連盟」ということにな る。

(5)その他の事業
・ 全日本合唱連盟機関誌「ハーモニー」の販売
・ 全日本合唱コンクール課題曲集「名曲集」の販売
・ 名簿の作成と配布
・ 大阪府合唱連盟ホームページの運営
・ 各種問い合わせ対応

上記の事業実施に付帯するもの、および連盟組織そのものを維持・運営してい く機能である。

2.2 大阪府連主体の事業

前節で見た各種事業のうちで、大阪府連主体の「合唱祭」「全日本おかあさ んコーラス関西支部大阪大会」「大阪府合唱コンクール」について、詳細に見 ていく。

2.2.1 合唱祭

合唱祭は、大阪府連主体の事業の中でも最大のものである。
現在は、6月中旬の土日、2日間をかけ、豊中市民会館およびアクアホール の双方を使用して実施されている。
平成12年度の合唱祭の状況は下記の通りである。
会場午前午後
6月10日(土)豊中市民会館(開演10時10分)
おかあさんコーラス大会
11団体演奏
おかあさんコーラス大会
42団体演奏
中学部会合同演奏15分
(終演20時50分)
アクアホール(開演11時30分)
プラカード仮装入場行進
7団体演奏
25団体演奏
みんなでうたおう(2回)
仮装大賞発表・表彰
抽選会
(終演17時40分)
6月11日(日)豊中市民会館(開演9時50分)
プラカード仮装入場行進
15団体演奏
みんなでうたおう
34団体演奏
みんなでうたおう4回
仮装大賞発表・表彰
大学部会アトラクション
大学部会合同演奏
高校部会合同演奏
抽選会
(終演19時30分)
打ち上げ
アクアホール(開演10時45分)
11団体演奏
32団体演奏
みんなでうたおう2回
おかあさん、おばあちゃん
と一緒にうたおう!
(終演17時15分)

参加団体は177団体(深い合同を除く)であり、2日間・2ホールでほぼ 満杯の盛況である。
土曜日の豊中市民会館では、「全日本おかあさんコーラス関西支部大阪部会 」が併催されている。
単独演奏以外の企画としては、下記のものが実施されている。
・中学校部会合同
・高等学校部会合同
・大学部会合同
・大学部会アトラクション
・おかあさん部会企画(おかあさん、おばあちゃんと一緒にうたおう!
・みんなでうたおう:8回(クロージングでうたおうを含む)
・仮装大会、表彰
・抽選会
・打ち上げ
また、市民会館ホールロビーでは、下記のような催しも実施されている。
・加盟団体などの演奏会のチラシ配置(有料)
・業者による楽譜・CDの販売

2.2.2 全日本おかあさんコーラス関西支部大阪大会

前述の通り、合唱祭の初日に併催されている。
平成12年度の全日本おかあさんコーラス関西支部大阪大会の参加団体葬数 は53団体、選考の結果、その中から3団体が8がつの全日本おかあさんコー ラス大会(香川県)に出場している。

2.2.3 大阪府合唱コンクール

大阪府合唱コンクールは、中学校および高等学校を対象とした合唱コンクー ルであり、さらに全日本合唱コンクール関西支部大会への出場校を決定する役 割も果たしている。
現在は、9月上旬、大阪音楽大学カレッジオペラハウスにて実施されている。
平成12年度の大阪府合唱コンクールの実施状況は下記の通りである。

・中学校の部・同声合唱:13校参加 → 3校が関西コンクールへ → 2校が全国コンクールへ
・中学校の部・混声合唱: 3校参加 → 2校が関西コンクールへ
・高校の部・Aグループ: 9校参加 → 5校が関西コンクールへ
・高校の部・Aグループ、シード団体:1校 →1校が全国コンクールへ
・高校の部・Bグループ: 1校参加 → 1校が関西コンクールへ

2.3 加盟団体数

合唱祭のプログラムに記載されている加盟団体名簿によると、平成12年度 の大阪府連の加盟団体数、および団員数は下記の通りである。

│部門      │団体数│ 構成比 │人数判明団体数│ 総人数 │平均人数│
│ジュニア  │    7│    3%│        7    │  403│57.6│
│中学      │  22│    9%│      19    │  505│26.6│
│高等学校  │  22│    9%│      21    │  493│23.5│
│大学      │  28│  11%│      27    │  569│21.1│
│職場      │    9│    4%│        9    │  442│49.1│
│おかあさん│  88│  34%│      86    │2511│29.2│
│一般      │  79│  30%│      78    │3122│40.0│
│全体      │255│100%│    247    │8045│32.6│
構成比から見ると「おかあさん」が34%、続いて「一般」が30%となっ ている。
一般の中にも女声合唱団が含まれていることから、いわゆる大人の女声合唱 団の存在が、大阪府連を支える最大勢力であることがわかる。
「大学」「高等学校」「中学」はいずれも10%前後、「ジュニア」と「職 場」は3〜4%で少数である。

2.4 財政状況

平成12年度の総会資料によると、大阪府連の一般会計の状況は下記の通り である。(分析のために、総会資料とは費目を異にしている)
収入の内訳では、「加盟費」が67%、続いて「ハーモニー追加購読料」が 26%となっている。
しかし「ハーモニー」は仕入があるため、実際の利益は262,320炎(120円× 2186冊)である。
支出の内訳では、「ハーモニー仕入・郵送費」が44%、続いて「人件費」 が17%、「全日本合唱連盟会費」が12%、「通信・交通・印刷・会議」な どの基本的な運営費用が9%となっている。
「人件費」は事務局員の必要最低限分しか計上されておらず、理事、主事な どの活動はすべてボランティアによっている。

■収入
│費目                │   金額  │ 構成比 │
│加盟費              │3,877,000│  67%│
│ハーモニー追加購読料│1,486,480│  26%│
│全日本事業補助金    │  131,962│    2%│
│名曲集販売手数料    │  190,675│    3%│
│その他              │  131,022│    2%│
│計                  │5,817,139│100%│
(注:加盟費にはハーモニーの基本購読料が含まれている)

■支出
│費目                  │   金額  │ 構成比 │
│通信・交通・印刷・会議│  497,762│    9%│
│人件費                │1,002,820│  17%│
│部会費                │  206,756│    4%│
│府合唱コンクール補助  │  353,699│    6%│
│ハーモニー仕入・郵送費│2,572,720│  44%│
│全日本合唱連盟会費    │  714,000│  12%│
│剰余金                │  469,382│    8%│
│計                    │5,817,139│100%│
「合唱祭」「府合唱コンクール」は事業会計として別立てとなっており、「 府合唱コンクール」については収入不足のため一般会計から35万の補助がな されている。
しかしそれ以外の大阪府連独自の事業は、20万円の「部会費」を除くと、 収入・支出ともに存在せず、「合唱祭」「コンクール」「全日本の下部組織」 「名簿発行」という「堅実・安定経営」がなされていることが、会計上からも 読みとれる。
次に、加盟費から見た財政状況は、平成12年度総会資料によると次の通り である。
│加盟費:中学校      5,000円  │ │内訳:全日本への正会員費 3,000円     │
│        高等学校  10,000円  │ │      ハーモニー年4回・8冊 5,440円 │
│        大学      17,000円  │ │      ハーモニー送料(平均) 1,520円 │
│        その他    18,000円  │ │      −−−−−−−−−−−−−−−−−−│
│                                  │ │              計 9,960円             │
│                                  │ │ただしハーモニーは中学校を除く            │
大阪府連の加盟費のうち、全日本の正会員費とハーモニー基本購読料を合わ せた約1万円が全日本に対して支払われるため、結局、大阪府連は、加盟費か ら訳1万円を差し引いた額、つまり大学の訳7千円、その他の訳8千円という 金額の合計だけで運営されていることになる。

※次回は「2.5大阪府連の現状のまとめ」と「3 アンケート集計結果」を 掲載します。


 
●うずからのお知らせ●

練習予定表

 突然ですが、私、この度、内政を退任することになりました。内政の仕事を はじめて、何年たつのかわかりませんが、気の利かない頼りない私を、長い間、 見守っていただいて、ありがとうございました。
 私の後は、アルトの河渕さんに引き継ぐ事になりました。河渕さん、よろし くお願い致します。

7月14日(土) 15時〜21時 桜ノ宮アートホール 
7月15日(日) 第13回演奏会
7月29日(日) 13時〜17時 ミード社会館
8月12日(日) 13時〜17時 未定
8月19日(日) 13時〜17時 ミード社会館
8月26日(日) 13時〜17時 相愛学園

 9月9日・16日・22・23日(合宿)・30日 10月8日・13日・14日



編集後記

 またもや盛り沢山のPLAZAになってしまいました。 合唱祭の記録は是非他 の団の方にも読んでいただきたいですね。
 次回のPLAZAは9月9日発行、原稿締め切り8月26日の予定です。奮って原 稿をお寄せください。


●PLAY●(お休みです)
Nietzscheたいらちゃんの
<ビデオを観よう!>

先日より、我が愛息子ニーチェの嫁、ちびこ様子がおかしく、「くるる、くる る、くるるるるっぴっぽっ」という、まるではとっぽっぽのような鳴き方をす るので、「もしやこれは?!」と想像をたくましくしております。
姑ばばあのように目を皿のようにして双方を観察し、またつきまとってもおり ますが、 現場を押えるに至らず。(そりゃ、酷というもんですね。。)
いよいよニーチェも父となるのか?!
というわけで、きがきではないので、今月はお休みさせていただきます。
(いい訳になっとらんやろ!!って?!)


??!!ホントかな??!(お休みです)
糠谷氏よりの伝言:

『ぬかやゆきひろの頭じゃなくてからだで歌う発声法』は、取材中のためお休 みさせて頂きます。

ki-home.gif     
よどこんプラザindexへ