VOL.44/December,1999

INDEX
  1. コンクール銅賞!!
    ■つぎは、金賞?!
  2. ●コンクール評●
    その壱
    その弐
  3. ぬかやゆきひろの
    頭じゃなくてからだで歌う発声法
  4. Liner Notes by Itoh Keishi
    ■秋風に肌寒さを感じ
  5. おべんきょう
    「子猫物語」の発想記号
  6. レク委から
    ●恒例クリスマスパーティー大予告●
  7. ●鷲崎春の演奏会情報●
    ─心の財産をみつけよう─
  8. ●編集後記●

コンクール銅賞!!
■つぎは、金賞?!


●コンクール評●

その壱


 淀混の皆様コンクールお疲れ様でした。また銅賞入賞よかったですね。
 練習中は「あ〜これでBグループベベタや」と思っていて曲作りにならない焦りがありましたが、本番は今の淀混の実力とすればまあ良しという演奏が出来たように思います。
 ただそれはたまたまの結果であって、本来ならばもっと音楽を作るべき合宿以降さえも音取り、歌詞確認、声の調整に終わっている現状をいかに変えていくかがこれからの課題だと感じました。
 私はB団体4団体しか聴いていないのですが、昨年坂口さんがおっしゃっていた様に淀混も金を取るのは別にそう遠いことではないと感じました。それは惚れではなく金を獲った他団体がそれほど上手いと思わなかったからなのですが(なにコラは別ですが)、もう少しずつ努力してコンクールに乗るからには賞を取りにいくぐらいの意気込みが全員にあれば何とかなりそうな気がするのです。ただもちろんコンクールに入賞するだけが活動の中心の団体にはなりたくないのですが。ちなみに聞いたところの感想は

 大阪混声−Alma 発声が庶民的。べったりした感じで騒しかった。
      プーランク とにかくおもしろくなかった。声量はまずまず。
 豊混−Alma 期待はずれ。特にAltoがもう一つ。Sop.は美声。
    木 これが松下先生の曲か。う〜ん勉強せな。と関係ないことを考えていたがさすがに本領発揮といったところで安定した演奏で、まとまりの良さを含めて実力を感じさせた。
 はもーる−Alma テンポが非常にゆっくり。聞いた中では一番美しくすっきり仕上がっていた。男声がよく、テノールの旋律が特に非常に効果的に聴こえてきた。
      プーランク 難曲をソツなくまとめたという感じ。Sop.の高音部も健闘していた。
   なにコラ−月 フレージングの仕方、日本語の処理の仕方、ダイナミクスが非常に上手いと思った。トップの力が大きい。声は美しい。fのところがもう少し幅があればいうことなし。
        自由曲 もちろん上手かったのだけれど、曲のせいか歌の解釈のせいか聴かせどころがなくって「ふ〜ん」という感じ。インパクトあるようでないよな曲ですね。
 ところでなにコラの皆様、全国行おめでとうございます。持っている声の美しさはピカ一と思いますのでその強みを活かして、全国ではできるだけド派手に曲作りをして聴衆をあっと言わせて下さることを期待しています。あと古賀さんも言ってましたが、譜持ちの人が減ればもっと見映すると思います。別に暗譜云々というより、男声合唱は皆がにぎっりこぶし作ってた方がかっこよく見えると思うのは私の個人的趣味でしょうか。東さんは譜持ちにこだわらないと思いますが、せっかく全国に行かれるのですから、是非とも検討してほしいなと思ってます。(生意気言ってすみません。)
 個人的なことになりますが、私またしばらく育児休暇を取らせて頂きます。来年暖かくなる頃に戻れるよう調整したいと思いますが、予定は未定、あてにせず待っていて下さい。
 問題投げかけるだけで勝手言いますが、よっろしくお願いします。
 P.S. できればダーリンにも少し休みをあげて下さい。(笑)

(鐵見佳子 Sop.)


その弐

すっかり忘れとりましたで!おじょーさんっ!!な〜〜んとなく 受信メールをスクロールさせててあまり登場回数の多くない「山下敦子」名を見つけ、「あれ?なんやったっけ・・・!?」 と開けてみて のけぞった!

そーいやー、そんなタイヘンな事、頼まれとったなァ・・・と日頃の物忘れのヒドさを又もや見せつけられる結果に。私の脳、最近ホンマに皺を刻まんようになってきたみたい・・・シャレならん。

そんな調子なので 一ヶ月近く前のコンクールのことなんて頭から飛んじゃってます・・・。

とか書こうものなら、こっわい編集長の飛び蹴りが入りそうなので記憶を拾いに行ってきます。

と、殊勝な心構えを見せておきながら、ホンマ、あの日の印象は薄いのよねぇ・・・。

「練習してきた中では とてもイイ出来だった」とはいえますが、それが 会場に何かを伝えられるものだったかというと演奏直後でも「???」とは思っていたし。声が前に飛ばないのが、今の'よどこん'の決定的なウィークポイント。
ステージと客席の間に分厚い幕がかかってて、音楽が客席まで届かない。
だから伝えたいものが、伝えようとしていることが、ステージ上だけで舞っている。 「自己満足」というのとも少し違うんだなぁ。
特に今回の曲は、自由曲に関してはどちらかというと内省的な曲。
これをその音楽の表現したいものを損なわずに客席に届けることって、やはり思った以上に難しかった、といえばヒトコトで終わっちゃうけど、
自分も含めて、体を解放できてない中での発声では、考えている以上に声が届いてなかったんじゃないかと わりと冷静に思ってたな。
練習でやってきたことは出せたけど、それは'課題'を克服しただけであってあの場でしか作れない'音楽'をやったとは言い難い。控え室で手放しに喜べなかったのは、きっと そんな思いがあったからかな。

でもね、やっぱり みんな、楽しいだけではない大変な練習を積み重ねていった先に、ほんの一瞬でも 「あつく」 なれるものを求めているんだ、ということは感じる。 

コンクールは他団との上手い下手の比較ではなく、そんな思いを一瞬に凝縮できるかの、いろんなアプローチのひとつだと思ってます。

そして そういう一瞬に 「奇跡的に」 凝縮させてしまった団体、『なにわコラリア−ズ』が 全国に行っちゃうんだなァー、これが。

もしかしたら その<全国大会見聞録>の方が 面白い内容かもよ!?ナドと 自らの首を絞めるようなことはしませんが・・・!

(山崎智美 Alt.)

ぬかやゆきひろの


頭じゃなくてからだで歌う発声法

二発目


Liner Notes by Itoh Keishi

秋風に肌寒さを感じ、

気が付くと秋風に肌寒さを感じ、油断すると風邪をひいてしまいそうです。
仕事では、「秋の夜長は日本映画で・・・」と各新聞に記事にしてもらったおかげで、大学会館でやっている映画上映は予想以上の反響を呼び、毎週500人もの動員を稼いでいます。(毎週木曜日:無料です)
先日は成瀬巳喜男監督の「浮雲」を上映しました。余談ですが、その昔(といっても大学時代ですが)年末に高槻の映画館に駆けつけてこの映画を見ました。4人しかいなかった観客が場末の感覚を煽り、情感溢れるこのロードムービーは私の胸を締め付けることにもなりました。「浮雲」は私にとってもく大切な映画の一つとなっております。
そういえば京一会館でみたヴィスコンティや、有楽町をさ迷いながら見つけて入ったヴェンダ−スなど、映画の記憶はその場の暗闇の匂いや空気と共に胸に残るものです。もちろん音楽の中には、テープに刻まれる成果の断片以上に、その瞬間を生成する雰囲気やそこに至るまでのプロセスまでもが凝縮されて胸に残るものです。

さて、いよいよ「よどこん第12回演奏会」に向けて動き出します。(私にとっては10回目の「よどこん」の演奏会)客演いただく松下耕先生は、紹介しました通り人気作曲家であり、かつ今年のコンクール全国大会にも2団体を率いて出場されるなど現在最も多忙な指揮者の一人でもあります。東京でご活躍の先生にわざわざ大阪まできて指揮していただきたかった理由は何度も述べました。「よどこん」というより関西合唱界全体に影響を与えながら活動していくことが「よどこん」の志向していくべき方向性であると考えているからです。新しいメソッド、新しい曲目・・・もちろん音楽においては必ずしも「古い」「新しい」ということばかりが重要なファクターではない訳ですが、新しい合唱活動のバリエーションが手に取るように感じられる東京方面での動きに着目し、関西でも「よどこん」自らが発信者となって新しい動きを作り出していこうという気概でもあるわけです。「コンクール常勝団体だけが良い音楽をする」ということではなく、むしろ「よどこん」レベルの合唱団だからこそ、そういった方向性を意識し、より積極的になることが重要であると考えます。もちろんこのことは、「よどこん」の「情感ある音楽」の方向性を変更させるということを意味しているのではなく、よどこん独自の雰囲気や音楽の情感を保ちながらも現状に落ち着くのではなく、ちょっと背伸びをしながらいろんなところに好奇心を持って活動をしていきたい・・・、音楽(合唱)の楽しみ方のバリエーションを増やしながら積極的に活動していきたい、・・・という意味だとお考え下さい。いずれにしても、我々としてはぜひ万全の準備をしてのぞみたいものです。
今後3年間で3人の優秀な客演指揮者を招聘てみたいと思います。それも、関西圏以外からも招聘することによって多様な音楽のアプローチについて摂取をしたいと考えます。その時重要なのは「よどこん」自体が背筋をただし、前向きに音楽と対峙していくことだと思います。積極的に努力してみましょう。努力すれば、きっと予想以上に「より良いもの」が出来るはずだと確信しています。
ぜひ、「関西合唱界に新しい息吹を!」という気概を持ってこの3年間の活動にのぞんでください。

さて、いつものことですが、必要なことを書き上げます。本気で取り組んで下さい。

1. 一人一人が積極的に広報、PRし、経験ある若いメンバーを増やしましょう(アルト、ベースを中心に全パート)
2.各自のレベルの中で「練習」に対しても、「運営」に対してもう一歩踏み込んだ積極性を持ちましょう。

この二点につきます。

また私事ですが、この一年で私も今までになかった様々なことを経験することが出来ました。
5月には大阪府合唱祭で高校生合同を指揮する機会を得ました。彼ら彼女らを取り巻く合唱練習のあり方には幾つかの考えが無いわけではありませんが、「積極的な態度」と「ひたむきな視線」は大いに印象に残るものでした。やがてこのメンバーと「よどこん」で再会を果たすことがあれば・・・というふうに考えています。また、9月には京都の大学生を対象にした合唱講習会で講師を務めました。各団体のレベルやモチベーションには大きな差がありますが、例えば、彼ら全体に絶対的なレベルを要求したり完全無欠のメソッドを押し付けるのではなく、それぞれの状況下で少しでも良くなる方法論、合唱への接し方があるのではないかと考えるようになりました。私にとっての様々な体験は最終的には「よどこん」の成長のために必ずフィードバックされると信じており、今後も様々なアンテナを張っておきたいと思っております。「よどこん」が関西合唱界の中でも、もっともっと「魅力溢れる」合唱団に成長出来ることを切望しています。
ぜひ、一人一人が気概を持って「よどこん」を運営し、「よどこん」の音楽を作っていきましょう。ハーモニー誌上での「よどこん演奏会評」は「よどこん」にとって何よりの励ましのエールだと考えましょう。


おべんきょう

「小猫物語」発想記号

※ 余りにも常識的なものは省略しています。


●恒例クリスマスパーティー大予告●


  寒くなりました。鍋物つつきながら一献、ってのが恋しい季節ですね。あなたはどんな鍋物が好きですか。クリパの案内の前に、今年のレクリエーションについて振り返ってみたいと思います。反省その1。花見がやりたかったって声多いですね。沢山の人が集まるレクは少ないだけに、花見はやはり貴重、来年4月是非やりましょう。その2、西国にレク担当者がいるためか、神戸方向の企画が多くなりましたが、他2府3県の皆様、来年改善しますのでご容赦下さい。と言いつつまたルミナレク委員だけが何かやったのではございません、全てを記せませんが、例えば二次会の企画とか、飲み会とか、企画協力参加頂いた皆様、ありがとうございました。
で、特に最近入団された方も含め、改めて念押ししたいのは、レクは「誰が企画してもOK」という事です。少々やり方が分からなくても決してじゃけんにしません(良い表現でないですが、これ大切。)ので、あなたの行きたい遊び・演奏会・ライブ・飲み会・テニス大会・・・等をネタに、練習日程を見ながら、遠慮なく企画の手を挙げて頂きたいと思います。レクにも、恒例行事と、今までやってなかったことと、両方必要だと思います。
私もまた飲み会など声掛けますので、一緒によどこんライフの充実を図りましょう。他にも書き足りない事はありますが、この文章力では無理です。ダイレクトな会話を心がけたいと思います。よろしくお願いします。

それでは、クリパの案内です。(手帳のご用意を。)
日付 12月19日(日)17:30(予定)
昼は練習があります。
会場 桜ノ宮アートホール (桜ノ宮駅南10分)   
会費 5,000。学生3,000。 ※団員歴のないご友人・家族等は招待としますので、お誘い下さい。

★ミニコンサート出演者募集

★手伝って下さい。教えて下さい。

★お問合せ・リクエストはレク委員(澁谷・音田)か、電子メールaa0e072@steel.kobelco.co.jp へどうぞ。

では、みんなで今年のテーマ?アットホームなひとときを過ごしましょう。

(レクC・澁谷光基)

●鷲崎春の演奏会情報●

普段、仕事や勉強や家族サービスですごく忙しくても、他人には分らない大変な苦悩を抱えている時も、合唱大好き!って気持ちをだいじにしている人たちが存在していて、なんとか時間をやり繰りして集まって歌に取り組んでいるということは容易にはあり得ない貴重な状況です。その人たちの創る音楽は本当に生きた音楽です。いわゆる「神に近い技量」もまず心の底から精一杯歌うことから始まるんだろうな。わたしたちも頑張りましょう。
December●12月   
日程・曜日団体名会場
13・月関西大学混声合唱団ひびき吹田メイシアター
13・月フロイデ合唱団
フェスティバルホール
15・水大阪センチュリー合唱団ザ・シンフォニーホール
16・日ザ・キングス・シンガーズ
ザ・シンフォニーホール
17・金同志社大学グリークラブ
・・・伊東恵司さんが指揮されます
いずみホール
18・土慶應義塾ワグネル
ソサイエティー男声合唱団
東京厚生年金会館大ホール
18・土東京混声合唱団東京カザルスホール
19・日よどこんクリスマスパーティー桜ノ宮アートホール
19・日大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団いずみホール
23・木合唱団葡萄の樹京都葵教会
23・木大阪大学混声合唱団
伊丹市文化会館
24・金第35回全同志社メサイア
演奏会
京都コンサートホール
25・土同志社混声合唱団こまくさ文化パルク城陽
26・日京響合唱団ザ・シンフォニーホール
26・日大阪ハインリッヒ・シュッツ合唱団いずみホール
29・水京都バッハ・アカデミー合唱団ザ・シンフォニーホール
2000年January●1月   
日程・曜日団体名会場
13・木ブタペストオペレッタ劇場
合唱団「メリー・ウィドウ」
フェスティバルホール
23・日関西学院グリークラブ東京オペラシティコンサートホール
30・日関西学院グリークラブフェスティバルホール

●編集後記●

11月号のつもりが、師走号になってしまい、お詫びします。
寄稿していただいたにも関わらず、発行が遅くなり、内容がそぐわなくなっている箇所もあります。重ねてお詫びいたします。

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