YodokonPlazaOnline
Home > YodokonPlazaOnline > Vol.34

VOL.34/January,1998

LINER NOTES  by Itoh Keishi

今年はこんなこんな感じでいきましょう


お正月をとうに過ぎても、大声で「リンリンリーン・リンリンリーン鈴がー鳴るー 」「今日は楽しいクリスマス・ヘイ!」と嬉しそうに歌っているうちの子供を見なが ら、「りんちゃんもうクリスマスは終わったのよ・・」と言ってやりました。すると 「今度の歌はなに?」というので考えた挙げ句に「ゆーきやこんこん・・」と歌って やると、「こんこ!」と言い直しさせられました。そう言えば、分かっている単語が ある方が興味を持つだろうと気を遣ってわざと「静かなごはんのもりのかげから・・ 」と歌った時には、「こはん!・・こはん(湖畔)なの!」と指摘された挙げ句「と うちゃん・・めんめちこ!(意味不明)」と怒られてしまったこともありました。2 歳半を甘く見てはいけないと再認識すると共につい目を離した隙にずいぶん成長して いる幼児の発達速度には改めて感心いたしました。

 我々はなかなかそうはいきませんね。
「よどこん」の今年の目標は、ゆっくり・・しかし着実に一歩前に出ることです。

昨年は私のいささか手を広げすぎた活動に、他団に浮気をしているのではないかとい う噂があったようにも思われましたが、とんでもございません。例え「僕のおケイさ ん」が結婚してしまったとしても、「心中しても良いと思っていた昌也さん」が遠く へ行ってしまったとしても・・、私の合唱との関わりの中心は「よどこん」以外には ありえません。むしろ、昨年は私にとって本当に貴重な勉強の出来た一年間だったと 言えます。他団との関わり合いの中で京都の合唱事情や、合唱団の運営のいろんなや り方・・、練習の工夫や、肝心な音楽作り・考え方や切り口というものまで新たに勉 強させていただきました。すぐに「よどこん」に当てはめて還元出来るような安易な 性質のものではございませんが、「よどこん」の今後の活動の中に少しずつでも反映 させていきたいと思っております。(…ちなみに「フォーレのレクイエム」のハープ ・オルガン・ヴァイオリン伴奏版の楽譜も入手しておりますし、出来上がった演奏を 視察する機会もありました。これは近い将来実現できそうです。…)

さて、なんと言っても今年は「よどこん」の第10回目の演奏会です。 昨年に引き続いて本山先生をお迎えする他、憧れの「いずみホール」での演奏会とな ります。我々は何をするべきでしょうか?

具体的に幾つかの項目を箇条書きにしてみたいと思います。

○ 良い演奏をすること(当たり前ですね)
いずみホールを美しく響かせるには、がむしゃらに声を出すわけにはいきません。

1. 響きを生かした発声を心がける(ベース・アルト要注意)
2. 正しいピッチを取る
3. 声質をそろえる(ソプラノ要注意)

…いずれも、「他人の声を良く聴く」という基本的な姿勢を再確認する必要がありそ うです。
1ステの曲では「ユニゾン」を主体に、2ステの曲では精緻な「ハーモニー」を主体 に課題を設定し、耳を働かせながら声を出すという合唱の基本に少しでも近いスタン スで練習を重ねていきたいものです。

○ たくさんの仲間でステージに乗ること

…そうは言っても、演奏会のために助っ人を求めるとか、OBとの記念ステージを作る ということではありません。
メンバーはかけがえのない合唱団の財産です。しかし残念ながら、「よどこん」構成 メンバーの年齢層の影響でしょうが、男性は転勤が多く、女性は結婚・出産等で合唱 団から離れてしまいます。現在、大型合唱団として君臨するいくつかの合唱団「エコ ー・豊中・ハモール…」は指導者が複数の学生団体と関わっていることなどから、定 期的な団員の供給源を持ち、常に循環していると言えるでしょうし、逆に、年齢層の 高い合唱団では、ある程度固定化したメンバーで活動することが出来ます。そのいず れでもなく、どこかの大学のOB団体でもないということから考えて、「よどこん」が 最も力を注がねばならないのは「団員募集」であるとも言えると思います。もちろん 、20数名からここまで人数を引き上げてきたことは皆様の努力なのですが、この努 力を永続的に続けていくこと・・よどこん3原則に従って、少ない練習回数で一緒に 努力してくれるメンバーを探すことは重要です。
特に、多くの宣伝(いずみホール・客演指揮の本山先生・・)要素のある今回の演奏 会に一人でも多くの仲間がメンバーとして歌ってくれることを目指しましょう。
(今年から、新メンバーは指揮者と技術系によるパート分けをしたい・・と考えてい ます)
また、練習テープや資料を整える・・こまめに連絡を取り合う・・といった小さな努 力は、沢山の仲間がオンステするためにとっても重要なことだと思っています。(ぜ ひ、担当者を支えてあげて下さい)

○ この演奏会を多くの人にアピールすること

…もちろん、生き生きとした演奏活動をするということが最大のアピールになるわけ ですが、(上記の団員募集と密接な連携を持ちながら…)我々は、もっと貪欲に我々 の宣伝をしても良いのではないかと思っています。
一向に更新されないホームページの利用
せっかく作った団員募集チラシの利用
(…京都でリサーチしていると、団員数100名を誇るシティフィルの団員募集チラ シは練習会場や喫茶店まで工夫して配備されていることが分かりましたし、学生団体 へのDM案内にも力を入れているようでした)
「はーもにー」という機関誌への広告掲載や、合唱祭での宣伝もさることながら、ア ピールをする媒体や手段・中身にもっともっと工夫と趣向を凝らしても良いのではな いでしょうか?
もちろん、このような事柄の発信は私の所管ではないのでしょうし、マネージャーを 中心に計画的にオーソライズされていくべき問題でしょう。ただ、団の人数が増えて いくにつれ、どうしても「人任せ」になってしまう風潮を拭えません。せっかくアピ ール性の高い10回目の演奏会です。マネージャーの大変な仕事を助ける意味でも、 団員の中でいろんなアイデアや知恵を出し合って演奏会と団を盛り上げていく方法を 考えていく姿勢が大切です。
おそらく、プラザのこの号にはマネージの計画表が掲載されているはずです。 出来るだけ情報を共有しあって、目標の到達のために底辺の広い活動をしていかなけ ればなりません。
ともかく、10回目の演奏会に我々自身の努力と工夫で様々な付加価値をつけ、向こ う数年間の飛躍のきっかけを作りたいところです。演奏会に向けたプロセスの中で「 よどこん」パワーを再確認出来ることを願っています。
(…と、書いたところで、改めて昌也氏の転勤は痛いなあと噛み締めています。 と言っても・・嘆いたところで仕方ない事です。現在の力を振り絞って、一人一人が 可能な努力をしていくことこそが最も大切だと考えています。新しい体制はまた考え ます。どうぞご協力下さい…)
今年もがんばりましょう。

P.S

演奏会の期日は昨年より2週間手前です。さらに、演奏会前にコンクール課題曲を音 取りしてみたいと考えてもいます。本山先生の練習回数も増えました。
気持ちを引き締めていきましょう。

以上

ki-home.gif     
よどこんプラザindexへ