VOL.21/September,1995

1. 概ね好評の第7回。10周年を乗り越えて〜次の｢よどこん｣は?!
   ●オピニオン●演奏会、あの人この人 　Sop. 田中千依 　Ten.村上哲夫 　Sop.織田有紀子 　アンサンブル･ヘーメルス 神垣忠幸 　Alto 高崎香 　よどこん埼玉支部? 北村 薫 　Bass 長谷川宏志 　Sop. 仲宗根あずさ 　Alto 河淵清子
   
2. ●今月のひと●それじゃあ、マァ　おじゃマしまーす
   第4回はマエストロ宅。京都御池 伊東邸の巻
   
3. ●寄稿●
   坂口和彦の合唱ハーモニー考 〜今よりもう一歩合唱が好きになるために〜
   
4. Mr.BlueIsland Says...That is MANNERS!
   第6回■作曲の依頼について
   
5. Liner Notes by Itoh Keishi
   第16回■指揮者･伊東恵司に迫る【前編】
   
6. ●REPORT●わたしのコンサート評・Special
   ■北野高校コーラス部フェスティバル'95
   
7. ●生命と炎のロマン●「古事記」の世界へのお誘い
   '96年正月公演『スサノオ』出演依頼
   
8. ●レク委から●
   クリスマスパーティのお知らせ
   
9. ●遠藤久顕の演奏会情報●
   9〜11月
   
10. ●WITTY BREAK●遠藤久顕の位相幾何学概論
    第11回■ズィッヒャーマンの差分三角形
    
11. ●木寺洋介のHow do you do?●
    8〜9月の入団者
    
12. ●編集後記●

1. 第7回演奏会オフィシャルショット（GIF,128KB）
2. ハンナを熱唱。太田裕子先生(ソプラノソロ)（GIF,64KB）
3. 役得、両手に華。小貫岩夫先生(テノールソロ)（GIF,64KB）
4. ナレーションにうっとり。芦田洋子さん（GIF,64KB）
5. 聞いて、天使の響き。ソプラノのみなさん（GIF,96KB）
6. よどこんの聖母。アルトのみなさん（GIF,80KB）
7. 俺が一番。テノールのみなさん（GIF,64KB）
8. 数で勝負だ。ベースのみなさん（GIF,64KB）
9. 結構、評判。よどこんのニューハーフ4人組（GIF,48KB）

概ね好評の第7回。
10周年を乗り越えて〜次の｢よどこん｣は?!

●オピニオン●演奏会、あの人この人

• Sop. 田中千依
  いつも演奏会の度思うのですが、ある時間を皆が一つのことに集中して共有できるって素晴しいことですね。今年も大好きなよどこんのメンバーとこの時間を共有できてとても幸せでした。
  それにしてもブラームスは難しかったですね。緊張の解けぬままのあっという間の15分でした。技術的にできなかった事はたくさんあったかもしれませんが、ブラームスを歌えたことはとても勉強になったし、ブラームスの良さをほんの少しでも伝えられたのではないかと思います。実際「ブラームスが良かったね」というご意見もありました。
  「季節へのまなざし」では「みのる」が一番印象に残りました。ゆっくりとしたテンポがとても心地よくて伊東さんの音楽に引っ張り込まれていました。
  「メリーウィドウ」は絶好調のオーチャンに引っ張られるように楽しく歌えました。練習が足りなくて暗譜がとても大変でしたが、暗譜でないとできないことがたくさんできたので演出も楽しめるものができて、今年は制作しませんでしたが、このステージこそビデオにおさめたかったなあと思ったのは私だけじゃないと思います。
  昨年は入団後初めての演奏会でよどこんで歌える事だけで満足していたのですが、今年は団内の大事な仕事を任せていただいていて、昨年見えていなかったことも多く見えてきていたので、最後にお客様の暖かい拍手を聞いたときは本当に嬉しい気持ちになりました。
  確かに問題点を上げれば山のように出てくると思います。「良かったね」で済ますことはできないと思いますが、この想いを糧にしてよどこんのメンバーとずっと一緒に歌っていきたいなあと思った演奏会でした。
  最後に「こんな不安な演奏会は初めてや」と言っていた実行委員長はじめ実行委員のみなさん、本当にお疲れ様でした。

• Ten.村上哲夫
  　よどこんの演奏会は今までに何度か聴きに行きましたが、今回初めてメンバーとして参加させて頂き、とても楽しい時間を過ごすことができました。演奏曲目はいずれも劣らぬ大曲ばかりで少し大変でしたが、「Nanie」、「季節へのまなざし」は大学のグリー時代に一度はやってみたかった、と今でも同期の連中と語り合うほど思い入れのある曲でしたし、「メリー･ウィドウ」に至っては同じくグリー時代、欧州演奏旅行の際に当時のメンバー全員がウィーンのフォルクス･オーパーにて華麗な舞台を体験したというウィーンの思い出そのものが濃縮されたような、私にとって大切な一曲でしたので自然と夢中になることができました。太田先生と小貫先生の愛のデュエットを聴きながら、体を振らし歌を口ずさみうっとりとした表情で舞台に聴き入っていたウィーンの女性の笑顔を思いだし、何とも言えない気分に浸ってしまっておりました。そのような曲を「よどこん」の中で歌うことができて本当に良かったと思っています。宮津から大阪に転勤して仕事は忙しくなりましたが、そういう意味ではラッキーでした。
  　よどこんの素晴しいところは、個性派集団であることと、音楽の内面的な感動を大切にする団であることだと思います。個性派＝多様性は、ときに音楽の格調性を阻害する要因につながりますが、表現力の幅が拡がる点で同質集団よりはるかに面白いと思います。また外的美観や整然性を追求する余り感情を押し殺して無感動に歌うよりは、少々足を踏み外しても心を合わせて感動的に歌い上げるほうが（…と少々大袈裟になりましたが）私は好きなのです。ただそうした思い通りに歌うためには技術が必要ですし訓練しなければなりません。そういう点では自分のよどこんへの取組み方に反省が残る演奏会であったことも事実です。次回の演奏会までにはもう少し辛い思いを増やして、大好きなよどこんの音楽の中でさらに感動を増やしたいと思っています。

• Sop.織田有紀子
  1.今なら間に合います　今なら定演に間に合いますという木寺さんの言葉につい、じゃあ見学しますと答えてしまいました。が、いざミードに行くと何と上手いのだ。お気楽な合唱団だと信じて来たのに…。お母さんみたいな人もいるけど皆品が良さそう。緊張と暑さで汗びっしょりになったことを覚えています。
  2.語る・語る練習のとき、前には白板がある。てっきり連絡事項が書かれるためにあるのだと思っていたら、甘い。なんだか凄いことの説明が始まった。「この人どこで勉強してきたんやろ。」へたなライナーノーツよりすごいかも。そこで隣からの声。「私この話3回めです。織田さんは初めて？」ふーん、そうなんや。この人普段はなにやってる人なんやろ。サラリーマンっぽくはないし、鼠男にもちょっぴり似てるなぁ。
  3.メリーウィドーについて　そろそろ暗譜せんとやばい。京都のヴァージンにて2枚組CDを購入。ちょっと高かったけど仕方ないさ。ロロ･ドド･ジュジュ･フルフルなんやこれ。本当の名前は知らないけれどぉ〜ああそういうことか。もう少しで恥かくところやったわ。それにしても太田先生ってかわいいなぁ。キュートというか何というか歌も素敵だし。ファンになろっと。
  4.緊張するー　本番2日前。緊張して眠れない。もっと早くから暗譜しとくんやったわ。私って反省しないのよね。「コンサート前の緊張がええんや」とはバンドをやっている友人の弁。本番5分前。緊張のあまり吐き気が襲う。本番開始。祇園祭もキャンセルして練習したんやから失敗はあかんで。エーイ歌ってまえ。いまさら急に上手くはならんから、せめて楽しそうにせんと。
  5.そして終わった　初めて間違わずに歌えた。友人も「坂口さんと出てきたとき嬉しそうやった。」思ったとおりさ。やれやれ。来年はボイトレと暗譜に頑張ろう。

• アンサンブル･ヘーメルス 神垣忠幸
  「よどこんPLAZAを読んで」（いや違った「よどこん第七回演奏会を聞いて」） 　私は2年前の箕面メイプルホールで「よどこんの夏祭り」を初めて聞いたとき「（男性はもちろんのこと）何とも大きな声の出る女声たちだなぁ」と感心しました（少しは呆れもしましたが）。しかし、その時の「NEGRO」のカッコ良かったことは忘れられません。難を言えば、全てのステージにわたってパワフルなので、演奏会が終わった後、ff（フォルテシモ）のパンチで打ちのめされたような「疲れ」を感じたのも事実です。
  　昨年は聞きそびれましたが、今年は1ステの途中から存分に楽しませていただきました。
  　「季節へのまなざし」は私も十数年前に歌った曲です。言葉とメロディーとテンポで「色彩」の変化を表現する難しい曲だと改めて思いました。
  　喜歌劇「メリー・ウィドゥ」より、これがよどこんの真骨頂なんだなあ。こんなステージをやってのける合唱団なんて他にあるんですかね？（私が知らないだけかもしれませんが）
  　重箱の隅をつつくような批評などする気も技量も持ち合わせていないので、演奏会を楽しみにさせてくれて、かつ楽しませてくれるよどこんのこれからの活動を、私はひとりのファンとして聞き続けたいと思います。
  　最後にかわいい後輩のM･SとS･Yのお二人に…「こんな楽しいことしてたら、いつまでも××でけへんで。」
  　そしてT･Tさん…「こんな立派な新聞を作ってたら、いつまでも赤貧のM.M.J.かM.M.D.でっせ。」

• Alto 高崎香
  　淀川混声合唱団に入団して2ケ月が過ぎ、皆さんにも名前を覚えてもらえた頃だと思います。その新人の私が定期演奏会の感想を書くことになるなんて夢にも思っていませんでしたが、今日は新人としてまた裏方として感じたことを少し書いてみようと思います。
  　さて今回の演奏会は、入団したばかりということもあり辞退することにしましたが、最終段階の練習には参加していました。ですから、私が出演すると思っていた方もいたようです（レクにもよく参加していましたから、皆さんに顔を覚えてもらうのが早かったのかも知れませんね）。
  　なぜ出演しないにも関わらず練習に参加していたのか…というと、少しでも皆さんの演奏会に向ける気持ちに追いつきたい…同じ時間を共有したい、と思ったからなのです。こういう風に書くと優等生のようですが、素直な気持ちでそう思うことができたのです。よどこんには温かい雰囲気があるから、その不思議な力にみんな引き寄せられてしまうのだと思います。
  　演奏会の当日は裏方のお手伝いもあったので、第1･2ステージだけ客席で聞くことができました。特に「季節へのまなざし」は心に強く迫ってくるような感じがとても印象的でした。聞き終えた後は余韻に浸る間もなく、ロビーへ走っていたのは言うまでもありません。
  　今回の演奏会で裏方の仕事をお手伝いすることができて良かったと思えたのは、演奏会を支えて下さる方々と同じ気持ちになれたことです。よどこんがたくさんの方々に支えられていることを改めて感じることのできた定期演奏会でした。来年の定期演奏会にはかならず出演するゾ。

• よどこん埼玉支部?　北村 薫
  　7月22日の定演には18きっぷで参上しました。大阪の会社の友達の宮崎有（ゆう）ちゃんと参りました。有ちゃんは女子大で登山部にいた行動的で頭がよくって友達思いできれいな女の子です。前から私の話をきいてよどこんに入りたがっていました。よどこんに仲間入りしたら仲良くしてあげてくださいね。
  　あいにくの雨でしたが、入口の受付でのっけから笑わせてもらいました。号外かなと思ったら新聞の形のプログラムだったので。有ちゃんも「本格的だね」と感心してました。文字が多くてその場では読む気がしなかったのですが、帰りみち電車で読んだら、あちこちヒネリのきいた面白い文章ばかりでした。
  　『きせまな』はやっぱり男声が私好みねと思いました。「ゆーめーみーる」一声のソロやラストの「…ほめうたにかえるまで」なんかは上手な男声合唱がうたってるのを聞くとゾクゾクしちゃいますよね。川越高校の演奏会できいて硬直しちゃったものです。後に早稲田のグリーの演奏会のテープを入手して毎晩エンドレスできいたりしたものです。でも「みのる」で次々と女声が入ってきて重なるところは混声でしかできない味わいでした。優しく美しくまろやかな感じで。
  『メリーウィドウ』は本当によかったです。ストーリーをちょっとずつアナウンスする方法は、観客にとって理解しやすくて最高でした。簡潔に要約されていたし。女性の衣装も感心しました。ひとりひとり工夫してて。踊ったり移動したりも華やかですごくよかったです。それにおーちゃんが本当にきれいで。うっとりしちゃいました。 　その晩は昌也さんちにお邪魔しました。大屋さんや向井さんとカラオケに行けなかったけど、村上さんや絹子さんとお話しできてよかったです。翌朝は早く出ました。四宮さんは新幹線で、私は18きっぷで東へ向かいました。久しぶりによどこんの明るく楽しく生き生きした雰囲気にふれられて楽しかったです。

• Bass 長谷川宏志
  　その日も朝から蒸し暑かった。屋外は言うまでもなく、閉めきった誰もいない部屋は半ばサウナ風呂と化している。そんな過酷な環境の中、留守を守っていた我が家の留守番電話が息もたえだえといった様子でこんな伝言を−「よどこんのTです。実は先日の演奏会の感想をよどこんPLAZAに…」はははっ。
  　皆さんこんにちわ。よどこんPLAZA初登場の長谷川です。得意技はクールでダンディなふり（嘘）。えー自己紹介はこれくらいにしときましょう。
  　第7回演奏会は僕にとって2回目となりますが、ある特別な意味をもつ演奏会でありました。というのは今年の2月に某グリークラブを卒団（注、卒業に非ず…）して、名実ともに人並みのよどこんマンとして乗ったステージなのでした。
  　さて、演奏会当日の朝は前期最後の試験で始まり、一時間後には解放感に包まれ足取りも軽く森ノ宮ピロティへ。急ぎ足で玄関口に入ると既に発声の真っ最中。緊張感が辺り一面を支配する中、相変わらず亘はニヤニヤ薄笑いを浮かべている。さて、練習ごとに進化していく“女、女”の振りつけは本番当日にもさらに追加。慌てる間もなく着がえを済ませてリハーサルに突入。女性陣の色とりどりの衣装が華やかなパリを彷彿させる、というのは少々オーバーでしょうか。聞けば皆さん各自でデザインした手作りだとか。
  　そうこうしているうちに本番。1ステ、2ステはまたたく間に過ぎてしまい、いよいよ『メリー･ウィドウ』。いろんな意味で今回の目玉のステージであるが、その中でもハンナとダニロの熱唱にはお客さんもうっとり。そこにあの場面、そう“女、女!!”である。ここに来て初めて演奏会のサブタイトルの意味と、よどこんのキャラクターを正確に理解した人も少なくないことでしょう。これを機によどこん入団希望者が殺到することを切に願う今日この頃です。それではまた練習にて。

• Sop. 仲宗根あずさ
  徒然なるままの感想です。
  比較的明るい、アップテンポなところの表現はみなさん
  うまい！とっても「うれしそう」に歌ってますよね。
  みんなが「うれしい」瞬間には、声ものびるし音楽も動くし、舞台も映える。で、客席にいた私は「一緒に歌いたいよぉ！」って地団駄踏んだわけです。
  でもね、欲を言えば、うれしくないところ、も同じように歌えたら、もっと良くなるのになぁ、って感じました。
  例えば、「季節へのまなざし」で、情景や意味を「もっと」深く味わって歌えたらなぁ。「考えて感情を込めて歌う」から「体が自然に歌ってしまう」レベルまでもう少しかなぁ…と思いました。
  それから、これは前回の演奏会でも感じたのですが、女性が少し寂しかったです。例えば、同じフレーズの追っかけて歌うようなところで、Bass、Ten…と盛上がってきて「お、きたきた！」となってても、次の女声の伸びが来なくって、音楽が途切れてしまう…とか。結構あって残念でした。ま、パワー満タンすぎるパートもあるようですが。(^^)あ、私は好きですよ。
  発声方法・表情・舞台度胸 etc..どこの合唱団でも悩みは同じですね。この演奏会の当時は、まだ団員でなかったので、冷静に聴かせて頂きました（とはいえ、半数以上が知った面々だったので、手に汗握りながら聴いていたのも
  事実です。）色々、生意気なことを書いていますが、これからの課題、ということで。これからもう一皮むけて、もっともっとすばらしい演奏で、「気持ち良く」なりたいですね。もちろん私もお仲間に入れてください！
  よろしくお願いします。

• Alto 河淵清子
  　第7回の演奏会の感想文を…と頼まれたのが8月27日の練習日、演奏会の印象ももう消えかけているのに無理な注文とは知りながら、後輩に頼み込まれた先輩の弱みで引き受ける羽目になってしまった。とは言うものの、今となっては後悔の年頻り、だって私の頭の中はもう明後日からの旅行のことで一杯、心は信州の高原に飛んでいるのだから…。懸命に切り替えスイッチを駆使して、過ぎ去りし演奏会のことを思い出すことにした。
  　釈明はこの辺りにして、演奏会のステージも二度目となると、昨年の忘我の境は何処へやら、自分でも不思議なほど冷静だったような気がする。冷静と言うと聞こえが良いが、私の場合は悪い結果を導いた様にも思われる。これでは、こんな歌いかたでは、魂が抜けているのではないか…、その曲が表現されていないのではないか…と、私は必死に伊東さんのタクトを追った。基本的な技術も表現力も未熟な私が言うのもおこがましいが、指揮者から伝わってくるものが弱く物足りなさを感じたのは私だけだっただろうか。“ネーニエ”では、もっと歌い込みたかった（ドイツ語の発音も満足に出来ないくせに厚かましいですよね…）私の願望を抑えるかのように、彼の指揮は淡白だった。
  “きせまな”は難しい。歌う回数を重ねる毎にその気持ちはエスカレートしてくる。自信も薄らいでくる。聴いている人ははたして面白いだろうか？と余計な心配までしてしまう。おまけに、〜ゆめみる〜の最初のアルトのハミングでは、何故か急に鼻がつまってしまって暫し沈思黙考、「ただ冬鳥の…」まで待っている時間の長かったこと…。コンクールでは、またこの曲を歌わなければならない。
  　フィナーレを飾るにふさわしい“メリーウィドウ”では、太田さん、小貫さんの歌を聴きながらの醍醐味も加わって、愉しく歌えた。ただ、小貫さんにもっと力量を出してほしかったのが心残りだけど、『魔笛』タミーノの大役を目前に控えている彼にすれば仕方ないのかも。「さて女というものは」の男声合唱の上手かったことは言うまでもない。「グリゼット」の歌では、歌の拙さをカラフルな衣装で誤魔化してしまった感じが無きにしもあらず…？
  　ところで女声のみなさん、あの時のオーガンジーの布、どうされましたか。私は、済んでしまうと見るのも厭になって、共布で作ったコサージュ以外はひきだしの奥深くしまいこんでしまいました。何か良い利用法があったら教えて下さいね。
  　序幕の演出は誰が？と後でよく聞かれたが、それほど自然でとても良かったとのこと。とりわけ、森さんの出のパフォーマンスが効いていたそうで、実は私も、森さんと坂口夫妻の本番突然での出来事(?)に目を見張った一人。
  　演奏会も終わってみれば宴（うたげ）の後の淋しさにも似た空しさと後悔が行き来する。不完全燃焼のようなこの気持ちは、練習回数の不足から来るものだろうか。もっと練習を重ねて歌い込んでいれば、もっと良い曲に、もっと良い音楽になったのではないだろうかと。練習開始時刻を厳守して、例え小人数でも始めてしまえば、次回からは次第に遅刻者も少なくなるだろうし、練習時間も加算されて行くのでは？
  定刻に来ても、いつもまだ始まらない…それでは次からもっと遅く来ようか…といった感じで皆の足が遅くなっていく傾向もあるのでは？　無届けの遅刻･欠席者には罰金制を設けるのも一案では？（こんなこと言ったら、皆からつまみ出されそうで怖ーい！）
  よどこんを愛する私、第10回演奏会の「フォーレのレクイエム」を目標に（もう3年先…まだ歌っているかしら？）また次からの練習で皆の足を引っ張らないように頑張ろうと固く誓いながら…。

毎年8月16日夜、京都では山々に火文字が浮かび上がります。これが有名な“大文字”です。祇園祭とならんで、京都の夏の風物詩となっています。ここ2 年ほど、よどこんの一部の（いつもの?!）メンバーで恒例となっている“大文字”ツアーですが、今年も伊東さんと林さんの呼びかけで行われました。今回はそのツアーの添乗員としておじゃましてきました。
添乗員の仕事は、まずお客様を目的地にお連れすることです。梅田集合の6名と阪急で京都に向かいます。途中、大宮でもう1名合流して阪急烏丸で地下鉄に乗り換え、御池という駅で降ります。地上に出た途端、というより途中の階段ですでに相当蒸し暑い。この、ネトッと絡みつくような暑さ、相変わらずです。空の広さに若干の安らぎを感じつつ歩くこと約10分。ようやく恵司さんのお宅のあるマンションに到着しました。低い建物の多い京都では結構高い部類に入るでしょう。すぐにそれと分かります。インターフォンでエントランスのロックを開けていただいて、エレベーターで5階へ。ようやく到着しました。ああ、涼しい。まずは一段落。と思いきや、さすがは女性、すかさず伊東家の長男、凛（りん）君にご挨拶です。今から手付けを打っておくとは、なかなか遠大な計画ですね、みなさん。この間に男性陣は買い出しへ行きました。着いたばかりのKさんの車で近所のローソンへ。帰ってから乾杯してパーティーが始まりました。
恵司さんのおうちは、いわゆる2LDKです。玄関からまっすぐ入ればリビングルーム。その部屋の壁際にはピアノ、反対側の壁にテレビなどオーディオ機器があります。そしてその真ん中に立派なテーブルが陣取っています。しゃれたデザインでそのうえかなり頑丈なので、テーブルというよりは円卓というかんじです。その円卓の上に、この日はホットプレートが置いてありました。まわりには恵司さんが炒めたベーコン（ちょっと焦げてる）や枝豆など、つまみが置いてあります。そしてメインは驚くなかれ、なんと恵司さんが作った（という）お手製の“もち風もち”?! 餅米が入っていないので、まるでつぶしたまんじゅうのようです。これをホットプレートで焼いていただきました。とっても美味。特にかぼちゃ味（黄色い）がおいしかったです。飲み物はもちろん、ビール。で、これがまた見たことないようなビールなんですよ。それも2種類。ひょっとして恵司さんはビールに凝っているのでしょうか。近い将来、トドラーズの仲間入りですね。
ところで奥さんはといいますと、和室で凛くんの子守をされてました。とても4,200グラムのお子さんを産んだとは思えない、スリムですてきな方です。そこに、ひとしきり食べて満足した、主に女性陣が子守の手伝いをしにいきます。手伝ってるのか邪魔してるのかはわかりませんが。恵司さんも凛くんにミルクを飲ませてあげてました。さすがにちゃんとパパしてるんですね。おもわず写真を撮ってしまいました。
こうしてツアー御一行様は、時間がたっぷりあるのをいいことに（15時からおじゃましてましたから）怠惰な時間を過ごしたのでした。そして18時ごろ、夕方から途中参加の方々を加えて、この怠惰な一行は次なるベースキャンプ、団長宅へと向かったのでした…。さあ、これからが本番や!! でも今回はここで終わりです。このあとどうなったか、それは来年、一緒に大文字でも見ながら話すことにしましょう…。
恵司さんの子守姿をみて、ちょっと複雑な想いにとらわれました。それにしても恵司さんのパパぶり、見事です。新たな家族を迎えてますます充実する恵司さん。よどこんもそんな風になっていけたらいいですね。平和で生き生きした新しい家族を感じて、ちょっとだけ幸せを分けていただけたような気がしました。恵司さん、晴子さん、凛くん、ありがとうございました。

　音楽ではいろいろな解釈とは別に普遍的に重要なことがあります。つまり、楽譜にかかれていること（音符、休符、記号、題名にいたる作曲者が書いた全て）の中には、解釈にゆだねられるべき部分と、解釈とはほとんど無関係な部分があるのです。前者は100%指揮者に任せられた部分で、後者は指揮者はもちろん、演奏者一人一人が全責任を持つべき部分です。たとえばハーモニーを創るということ、これは多分に後者にあてはまります。ハモらない、これをそのまま放っておくことは、音楽の普遍的に重要なことを無視することに他なりません。今から書くことは私が言ってるのではなく、合唱の専門家から教えてもらったことですから、迷わず素直に読んでください。
　私自身、習い、苦しんだことですが、ハーモニーを創っていくためには絶対無視できない4つの要素があります。1) 音程、2) 音量、3) 音質、4) 同時性（タイミング）がそれです。この4つはどれが欠けても聴き手が最も心地よい状態（精神的に納得できる状態）になることを妨げます。ドミソ（長調）の和音あるいはラドミ（短調）の和音にしぼって、これらを音楽の中でいかにハモらせるかを解説します。
　まず音程と音量についてです。前提として次のことを理解してください。長調ではドが第１音（根音）、ミが第３音、ソが第５音といいます。（短調では、ラ、ド、ミがそれぞれ第１、３、５音）ここで、ドーミーソの関係にある和音でド（根音）がハ(C)の音であればハ長調（C durあるいは単にCと書く）、ラードーミの関係でラ（根音）がハ(C)の音であればハ短調（C mollあるいはCm）となります。ハモらせたい箇所で自分のパートがどの音を歌っているか（何調の第１、３、５音のどれか）を見つけます。そして声を出すときに次のことを考えます。

• ユニゾン（同じ高さの音）あるいはオクターブを出している他のパートがあればよく聴き、自分が出している音と正確に同じであるか。（最重要です）
• 第１音と第５音の間隔（完全５度）は正確に出す。長調ではこの５度はせまくてはならず、短調では逆に広すぎてはだめ。（ド−ソ、ラ−ミの間隔はピアノと同じ）根音はバランスとして同等もしくは大きめがよい。
• （アカペラ（無伴奏部分）の場合）長調では第３音はやや低めに（短調では逆に第３音はやや高めに）出す。また（場合によって）バランスとして１、５音よりもやや小さめに出す。といっても調の性格を決めている音なので、小さすぎないように。「やや低めに（やや高めに）」の解釈は、「ほんの少しぶら下がってる（うわずってる）かな。」ぐらいの微妙な感覚。
• （伴奏がある場合）第３音はやや低めに（高めに）というわけにはいかず、音程は伴奏楽器と一致していなければならない。そこで音量バランスを重視し、原則として第１、５、３音の順に弱くなるように出す。特にパートが二分され人数が少なくなる箇所は弱くなりすぎないように。（同様に他のパートは強くなりすぎないように） これらはそうした方が、周波数の関係で１、３、５音はうなりがなくなり、よく和音が共鳴するためです。（物理学で証明できます。）専門的には「純正調」に近づくようにハーモニーさせていることになります。以上は原則です。

　声が大きく迫力があった、エネルギッシュでびっくりする演奏だった、などいろいろな演奏会を聴きに行って感じることがあるでしょう。でも、納得できる良い演奏だった、と自分が心酔した演奏会を何度経験しましたか。聴き手を納得させるためには、演奏者が納得していくことがまず必要であると私は確信しています。そしてアマチュアでもっと大事なのはその姿勢です。完全には納得できていなくてもそれをめざそうとする姿勢が、音楽という媒体（音楽は決して裏切りません）に助けられて何ともうまく表現できるのです。

まず、頼みかた
　ふたとおりの方法があるだろう。縁故関係をたどって話を持っていくのと、直接頼むのとである。いずれにしても、その作曲家の作品や気質を良く知っておくこと。そして、依頼したいのだが、初演はいつで、指揮者はだれで、何分くらいで、難易度はどうで、雰囲気はどういうものがいいと思っているかを告げること。しかしこのうち、長さ以降のことはきっと裏切られるだろう。話し合いの上で、作曲家が書きたいテーマや詩を持っている場合もあるだろう。その場合はどうしても、とは言わないが、作曲家の主張を通したほうが、良い作品が生まれる可能性は高い。テーマや詩を依頼側が設定してしまうと、それは単なる「頼まれ仕事」に堕ちてしまう恐れがあるからだ。ここでひとつ問題になるのは、詞も書きおろしでやりたいと提示される場合だ。

詩人を提示された場合は
作曲家と相性の良い詩人はたしかに存在する。そして、どうしてもその人の新しい詩で書きたいなら、作曲者が詩人にお金を払えばいいという考え方はあり、筆者もそのとおりだと思う。しかしそれでは作曲家は支出が多く仕事にならないわけで、だからこそ合唱団に話を持ちかけるのである。そのときは、総予算に合えば、ちゃんと両方にお金を払えばいいし、合わなければ、今回は残念ですが既存の詞で、と言えばいいのである。

作曲料について
　少なくとも、筆者が冒頭に示した範囲にはいるであろう。まず、芸術家にランクづけはありえないものの、やはり存在するのであって、キャリアや地位、今、売れているかどうかによっても変動する。また、無伴奏なのかオーケストラ伴奏なのかによっても値段は変わってくる。当然、長い期間を拘束するわけだから、演奏家よりも単価ははるかに高い。いずれにせよ、双方の言い値をはっきりさせるべきだ。

作曲中の交渉はどうしたらいいか
作曲中に、依頼主とのコンタクトをいやがる作曲家は数多い。これは創造に携わっている人間の習性である。できるだけそっとしておいたほうがいいが、少なくとも現在、ある程度名のある作曲家は決してその曲だけを書いているのではなく、同時に放送の仕事をしたり、大学で教えたりしているので、あまり気にせずに、時折り電話などをしたほうがいいだろう。ただ、これはその作曲家の気質と、その曲がスムーズに書けているかどうかによって違うので、いちがいには言えないが、一般的には、頼みっ放しはありえない（まだ書かなくていいと思われる）ということ、だれかその作曲家とうちとけやすい人間を連絡係につける（作家と編集者のようなもの）と、うまく行くということは、あるだろう。

取材の申し出への対応
　作曲に必要だからと言って、旅行をしたいのだが、と持ちかけられることもあるらしい。しかし、それは本来は作曲料の中に取材費として含まれるべきものだ。まして、自分が選んできた詞の場合はそうだし、何より作曲者の想像力が疑われる。これは断わってしかるべきだが、経済的に許せば許可してもいいだろう。もちろん、その地方の風物をうたった詞を、依頼主からあてがったのであれば別だし、合唱団の力量を知りたいから練習に行きたいというのも、もっともなことだ。

締切間際の作戦
　まず、何よりも作曲家の良心を信じること。チラシに載った以上、曲を落とすということは名折れなのだから。しかしここ十年ほどの間、かなりの数の「曲落ち」のうわさが聞かれている。これは、作曲家の考えが甘くなったこと、また一人の作曲家に依頼が集中することによる。この「甘え」というのは、ある団体（とくに指揮者）とその作曲家とが必要以上に仲良くなっている場合に起きる。いずれにせよ、演奏会に穴があくことだけは避けねばならないから、曲の仕上がりのリミットを決め、万一の場合の差しかえ曲を用意しておこう。曲を落とした作曲家は、本当はそれなりの制裁を下すべきだが、最近の合唱団は優しくて「一部初演」などと謡い、ある合唱団に到っては、曲ができ上がらないことを見越して、半年先に演奏会を予定してあるほどだ。作曲家冥利につきるが、その作曲家は、曲を落とすことの痛みを感じなくなるのではないかと心配になる。

初演後のケア
　めでたく新作を初演した。しかしそれで終わりではない。曲を委嘱したということは、その曲の今後を見守る役目があるのだ。つまり、何回も演奏したり、出版者やレコード会社に働きかけたり…そして、他の団体から演奏したいのだが、と問い合わせがあったなら、それはどんどん歌ってもらうべきなのである。委嘱料は、初演権を得るという意味でしかないのだ。自分たちが頼んで生まれた新曲を、世に送り出す親のつもりになってほしい。
　なお、筆者本人は、この五年は曲を落としていない。そんなに依頼もないけれど。

※季刊『ハーモニー』（全日本合唱連盟発行）
「ブルーアイランド氏の閻魔帳」より転載

Liner Notes by Itoh Keishi

第16回■指揮者･伊東恵司に迫る【前編】

（各ステージについて、もう少し詳しく…）
1ステは難しかったですね。僕自身はすごく勉強になりました。たとえば8分の6のテンポの動かし方とか。楽譜を見てまた更に歌詞を読んで楽譜だけではないところからアプローチしたときに、たとえば僕はギリシャ神話に関心を持ってたんですが、キリスト教と共にギリシャ神話がヨーロッパの文化というか、文芸にすごく大きな影響を与えてる。その理解なくしては、ヨーロッパの文芸についての掘り下げが出来ないと、すごく感じました。あるいは楽譜をもう一回よく見た時に、音の重なりとか音程の変化とか音階の変化とか、そういうところに驚くべき発見があった。ブラームスがどういうシンプルな素材から音楽を作っているかが良く分かった。たとえば音型にしても分解して見るとすごい単純な音階が重なってるんやけど、いい曲っていうのはやっぱり単純なところから出来てるなっていう事がけっこう判るでしょう。そういう勉強になったことを掘り下げて練習できなかったのは残念やけれども。やっぱりブラームスは奥深い、音楽には豊かな世界、それだけ深遠な世界があるんやということが、ちょっとでも理解してもらえたらと思います。

（指揮者として勉強になった…、よどこんとしても勉強になったと言えるんでしょうか？）
そうあって欲しいと。あのブラームスのN穫ieっていうのは、今まで僕がよどこんでやった中では圧倒的に難しい曲で、それ以上というか、それに近いような難しい曲もやったことはないんで。すごく高い目標を今回掲げてみたということです。

（続いて2ステですが…）
2ステのことでいうと、たとえばリズムであるとか音程であるとか、そういうところは早く克服して日本語の歌なんで歌詞のニュアンスとか微妙な柔らかさとか硬さとか、そういったところを表現する演奏でありたかった。僕は個人的には3番目の“みのる”の曲は非常に気持ちよく振れたんで、ああいう表現が出来たらと思う。1番の“ひらく”についても非常にうまい事いったと思っています。ただ課題であった“のびる”と“ゆめみる”は、なかなかアンサンブルの技術的なところが克服できなかったんで表現のほうに入り切れなかった。あるいは、表現しようとしても技術的なところが追い着けなかったというところがあります。

（3ステは…）
お客さんの反応も良くってナレーションの絡みが上手いこといって結果としては良かった。ただまあ、訳詩やったんで歌詞がうまいこと乗らへんかったり、メロディーと歌詞がうまいこと染みこまへんかったり、という問題はあった。まあ、“ポーギーとベス”のときに比べて、合唱団として取り組むには技術的な課題は少なかった。ただそれだけに、自由自在に歌えるような状態に早くしたかったと思う。早く覚えてしまって自由自在に歌って欲しかったなと。最後まで楽譜にかじりつくような状態、ぎりぎりで暗譜完成っていうのではなく。だから指揮者が前でなに振っても合唱団はなかなか動かへんという状態が続いてしまった。

（最後に。「演奏会」として、どうでした？）
僕はまず、演奏会が成功するかしないかっていうのは、演奏がよかったということだけで計るもんではないと思う。ちゃんとお客を入れられたかとか、マネージを含めていろんなことがあると思うんやけれども、演奏会全体としては、僕のところには非常によかったよ、という声を沢山いただいています。演奏会としてね。技術的な水準はまた反省点としていろいろあるけれども。楽しい時間が持てたという意見を沢山聞いてます。それを大事にしつつ、技術的な問題点を明らかにして次回の課題にしていきたい。
よどこんの方向性として僕はまず楽しい時間を持てたって言われるのが一番うれしいことやと思う。ただ音楽的な意味での“楽しさ”“満足感”、高い次元のね、それをどこまで高めていけるかっていうのが当然課題やと思う。それはでも、一朝一夕にいけることではないと思ってますけど。

（ところで、伊東さんのグリーとの出逢いとは…）
うん、グリーに入ろうと思ったきっかけは、入学式で男声合唱を聞いたこと。ああ、男声合唱の響きって気持ちいいな、と思った。勧誘されたんやけれども、入ろうかなと思ってたところに声がかかった。で、最初は僕はすごい（レベルが）高いと思ってたから。本当にこんなとこでやっていけるんだろうかと思って入ってみたら楽譜読めへん人ばっかりで驚いた。むしろそういうところに面白さを感じた。フラットとシャープが分からへんような人ばっかりがいて、先輩を見てもそうやと。ということは実は、そういう人ら、全然今まで違うことしてた人らをも惹き付けるものがある。そういう要素が合唱にはあるんやな、という風に思ってますます合唱に魅力を感じていった。

（福永先生との出逢いは…）
僕にとってのカルチャーショックは、フェアウェルコンサート、一回生の。で、福永陽一郎が出てきてニグロをやった時に、その、福永陽一郎の振り下ろすリズム感、生命感にびっくりした。それがそもそも合唱にハマリ出したきっかけやったな。で、福永陽一郎体調悪かったんやけれども、その次の年から同志社グリーと関わりを持ってくれて、僕は二回生の年の定演の音取りは既に夏休みに終えてたぐらい、真剣に合唱に取り組んでいた。暗譜に近い状態になって、福永陽一郎の言うことは全部吸収しようと思って万全の態勢を整えた。
福永陽一郎のすごいところっていうのは、指揮者として技術的に卓越してるっていうこと以上に、どういう風に生きてきたかとか、どういう風に社会をみてるかとか、どういう風に音楽を捉えてるとか、どういう表現をしたいと思ってるとか、そういう部分やからな。僕らが惹き付けられたのは、福永陽一郎がどう生きてきてどうこれから生きようとしてるか、その生きざまそのものであった。この曲でどういう風に君たちは歌いたいのか、どういう風に私は歌って欲しいのか、そういうやりとりが練習やった。僕は福永陽一郎の指導を受けたときに初めて合唱は生きたもんやと思った。ただ単に外から聞いてきれいやとか美しいとかいうことだけじゃなくって、ひょっとしたら音楽っていうのは人の人生を変えるぐらいの力を持っている、人生に大きな影響を与えるようなことが可能なものやなあと感じた。それが、福永陽一郎の最初の印象やな。
で、福永陽一郎を見た瞬間に指揮をやりたいと思った。音楽を表現するときに考えんなあかんことが二つあるとしたら、そのうち一つはその時代様式とか作曲者についての知識。たとえばメサイアの時代はこういう時代でヘンデルはこういう作曲家で…という。 もう一つは、ところが…、という部分。シューベルトの曲はこういう曲なんやけれども、たとえば同志社グリークラブが歌うとこうなる、そういうものがありたいなと思った。もっと高い次元でいうと、ブラームスの曲をベルリンフィルはこう演奏するけどシカゴ響ならこうなるという…。あるいはカラヤンが振るとこうやけどフルトベングラーが振るとこうや…という。その指揮者にしか出来ない表現を追求するということ。僕はその両方に関心を持っている。特に後者の、僕やったらこうする、この合唱団はこういう風に表現させるっていうことに関心があって。福永陽一郎を見た時にそう思った。指揮者っていうのは個性がないと。だから、音を合わせるとかアンサンブルっていうのはそのために大事な要素やけど、要素にしか過ぎない。で、結局正しいものっていうのはないし、正しい音楽っていうのもない。あるのは個性だけやと思うな。いかに個性的であるか、個性的であるということに於いてはプロもアマもないと。ところが日本の指揮者で個性ということに於いて、この指揮者はこういう風に振った、この人の音楽はこういう音楽だ、っていうのを感じられる指揮者ってほとんどいない。そういう意味では福永陽一郎っていうのはそういう指揮者であった。

（福永陽一郎への傾倒がいまの指揮の原点…）
そう、初めて僕が指揮者になると決まって、副指揮者でデビューしたのが3回生の冬。で最初、福永陽一郎を迎えたら「振れ」ということで振らされた。
最初に言われたのはもう忘れもしない、指揮がムチャクチャうまいって言われた。君は僕より指揮がうまい、と言われた。その意外な言葉に驚いたけど、音楽の作り方うんぬんっていうのは、まったく別の話やな。すごく肩の力が抜けてて手の表情がいいと、それがまず最初にかけてもらった言葉であると。
で、フェアウェルが終わって。僕自身がすごく勉強になったのは、間違いなくヨーロッパの演奏旅行やな。一ヵ月くらい、ドイツ、スイス、ギリシャ、フランスで、計12回くらい演奏やった。各国で3回ずつくらいかな。最後のフランスではサンメリー教会というところで、フォーレの“レクイエム”。バックになんと、フランス国立管弦楽団。それが演奏旅行の締め。日本民謡を僕は12、３回振ったんやけれど。
おっきいホールもあればちっさなとこもあったり、いろんな演奏会を経験することができた。ホールによって、デッドなところはテンポ速めたりよく響くとこは響かせたり、っていう勉強も出来たし。それとフランス国立管弦楽団。まあ、一軍半みたいな選手しか来てへんかったと思うけれども、それでも一番きれいなアニュス・デイっていう曲の、出だしのバイオリンなんかがすごくって。リハーサルの時に「俺はこの曲すっごい好きなんだ」って言ってバイオリンが弾き始めると。そういうノリでオーケストラと合唱団が音楽を作り出していくっていう雰囲気。フランスの曲をフランスの教会で、しかも“レクイエム”を。しかも一流のオーケストラが一流の音を出してる。そこで自分はリハーサルをして音楽を作っていく過程を見ながら音楽の“美しさ”に感じ入って陶然としてしまった。僕がフォーレの“レクイエム”をもう一回やりたいと夢見てるのは、そのときのイメージがすごくある。僕が一番好きな曲でもあるし。そういう雰囲気でよどこんもやれたらなと、思いますね。まあ、なかなか難しいね（笑）。で、まあヨーロッパから帰ってきたあとに、指揮者として活動しだした。
前のプラザに書いたから詳しいことは省略するけれども、そのときの四連は東京文化会館で、福永陽一郎が一世一代の“月光とピエロ”をやった。僕は練習指揮者としては自分の全精力を傾けて“月光とピエロ”を練習した。福永陽一郎が最初の練習を見にきたときに実際に僕が振ったのを聞いて、明日が演奏会であってももう出来てると言ったぐらいに出来てた。ところがそれを福永陽一郎がやりだすと実際になんていうか、まあイメージで言うと標本が踊りだして動きだして、というイメージ。泣きだして歌いだして笑いだして、凄い衝撃を受けた。まあそのピエロの話は詳しくはプラザ（94年1月号）を見てください。
そのあと僕はけっこう調子に乗って、合唱団もすごいいい調子やったし僕自身もすごくいい練習が出来ていい演奏を続けたんやな。“月下の一群”をフェスティバルホールで振って、それもボイストレーナー大久保昭男が涙を流したっていう演奏やって。福永陽一郎からもこれ以上はないっていうぐらいに褒め言葉もらって。それである種、自信…過剰になったわけじゃないけれども、油断したっていうところがあった。もう今年は何でも来い、っていうような感じになって。
そうして後期の練習に入ったんやけれど、自分が振るステージが二つあってその両方とも福永陽一郎が来るまでに本番があったんや。そっちの方にかかりきりになってるあまり、福永陽一郎が振るステージ二つがちょっとおろそかになった。それで、福永陽一郎が最初の練習に来たときにすごい怒った。前半までの、あの、ピエロを仕上げたグリーはどこへいってる、と。福永陽一郎自身すごい体調悪かった。そのころ人工透析してた。
僕はすごいショックを受けて。まあでも、もう一回立て直そうっていうことで、とりあえず僕は、“岬の墓”とブロードウェイミュージカルの練習をもう一回やり直した。しっかりと楽譜を見たら、実際には福永陽一郎がいう通り“岬の墓”にはすっごい発見がいっぱいあって。構造はシンプルでブラームスの音型とバリエーションみたいやった。そうやって練習をやり直したら、次の福永陽一郎の練習のときには仕上がってしまって、お陰様で僕らの85回の演奏会っていうのは、歴史に残るといわれるような演奏会になった。
で、もう何不自由なく、もうやり残すことなく卒業しようと思った一週間前、フェアウェルコンサートの一週間前に福永陽一郎が亡くなって。2月の10日か。そのときはまあ、すごいショックやったな。そのフェアウェルコンサートは僕にとっては一生のうちで一番忘れることの出来ひんかった演奏会で、僕にとっても一番大事な演奏会やったな。記憶の中で一番大事にしてるステージ。山崎さんとたかちゃんが聞いてくれてたなあ。ちなみにね、そのときのフェアウェルコンサートで福永陽一郎がやることになってた曲は“メリーポピンズ”。これは一回も練習しなかったけれども。

（やっぱり、今でもグリーと福永先生の面影が…）
まあ、僕にとって福永陽一郎っていう存在は、かけがえのない存在だっていうこと。で、僕はあの人は、万年青年のようなさわやかな、なんか人生を指揮棒一つで駆け抜けていったような人やろうと。いらんもん全然持っていかへんかってん、名声であるとか地位であるとか。そういうことは一切もう、望まなかった、というか無視して、むしろあるいは、それに抵抗するかのように生きてきたその生きざまにすごく惹かれた。…僕も何が勉強になったって、別に指揮法を学んだわけでもないけど、その、一つ一つの腕の振り下ろしに、生きざまっていうのが滲み出てる。音楽ってそんな滲み出るもんなんや、溢れ出すもんなんや、っていうことがすごくよく分かったな、と。それから、評論家としてもその著作を僕は高く評価してる…。

（よどこんに来ることになった経緯について…）
よどこんに来たのは卒業した6月ぐらいかな。7月ぐらいかな。先輩の竹内和朋さんがそこで指揮をされてたんやけれども、もう一年で大分に帰ることが分かってたんで、あとを見てくれへんかということで話があった。でも僕はやっぱりそんだけの、充実しすぎたような充実した一年やって、しかも最後に極めつけが福永陽一郎の死というところで締めくくって。
そういうことを経験してしまうと、一般の合唱団に入って歌おかという気にならなかったのは事実やな。一般の合唱団は練習も全員集まらへんやろうし練習回数も少ないし、学生の時の様なテンションの高い練習も演奏も出来ないという、それは思ってたから。学生時代やることをもうやり尽くして、もう力尽きたような状態で4、5ヵ月いてたんかな。そこに竹内さんからの誘いがあって。で、仕事のほうも3、4ヵ月たって慣れてきて、同志社グリーの時の緊張感から解放されて、さあ次は何をしようという時に…。

（奥さんとの出逢いも…）
そう、ちょうどオーバーラップする。そのころ、奥さんになかなか振り向いてもらわれへんかった時期でもある（笑）。ほんでまあ、しゃあないし合唱でもいくかと。なんかぽっかりと空虚になってしまって。そんときに奥さんがすぐ付き合ってくれてたら、合唱にいかなかったかもしれない。
最初の練習にいったときは十数人やったと思う。僕とテツと一緒にいったんやけれども、僕らがいくことによってベースがやっと声が聞こえるような状態やった。ハモらん合唱団やなと思って、木寺君に練習場を教会にでも変えてハーモニーの練習でもしたら、と偉そうなことを言った記憶がある。でも何が面白いかって久しぶりに声出したら、非常に気持ち良かって。歌うことってやっぱり楽しいことやったんやって気がしたんやね。そのころはまあ、ほんまに一回の練習で十数人の参加。正直いうと僕も毎回参加してた訳ではない。その辺が聞きたいんやろうけど（笑）。

（デートですね。そんな時は武内さんが練習を？）
最初に目指したのが第3回の演奏会やったんで、僕は1ステ、日本民謡のステージをもらって、和朋さんが2ステを振って。それをうまいこと振り分けて練習をしてた。で、初めてよどこんの前に立ったときに、なかなか最初は自分の指揮に合唱団がなじまへんなっていう印象があって、すごい元気はあるけど硬直した合唱団、しなやかさに欠ける、という印象やったな。

（第3回で武内さんが去って、そして第4回…）
武内さんから受け継いだときに僕はどうしたらええんやろうと思って…団員も減り気味で。どういう風にしたらええかなと試行錯誤の時期があって。最初、愛唱曲集を僕がコピーしてそれを配って歌ってもらうというようなことから始めた…。

（聞き手■木場祐聡）
今回の企画はシャイな指揮者本人の要請により、インタビュー形式･前後2回のシリーズでお送り致します。次回はいよいよハナシの核心、よどこんの過去、現状そして未来への展望と意気込みについて熱く語っていただく予定です。
団員の皆さまで、この場を借りて指揮者に聞いてみたいこと・疑問点・希望や要望など…ございましたら、お気軽に編集部か、または木場くんまでお伝えください。ちなみに、次回インタビューの収録は10月を予定しています。 （編）

• 北野高校教頭　肥塚敏彰
  現役のステージについて　部員数が20名ほどで、特に男声が少ないので厚みには不足しているが、皆よく、柔らかな声を出すように日頃から練習していることが伺えた。
  　「ふるさとの四季」のステージで、日本の代表的な唱歌（故郷、春の小川、おぼろ月夜、茶摘、夏は来ぬ、われは海の子、村祭、紅葉、冬景色、雪、最後に故郷）がメドレーで歌われたのが特によかった。新しい歌、古い歌、いろいろなジャンルのよい曲がたくさんあるが、日本の唱歌も素晴しい歌なので、ぜひ若い世代にもこのように歌い継がれていってもらいたいものであると思った。私が特に好きなのは故郷、おぼろ月夜、紅葉である。
  　「マイウェイ」の曲は3年生に1･2年生が捧げるとの口上のもとに歌われたが、私もカラオケの時のように一緒に歌いたくなった。
  OB･OGステージ「木のうた」について　林光作曲、木島始作詩の曲であるが、私は初めて聴く曲であったが、非常に日本的な情感のこもった曲であると感じた。ピアノ伴奏がとても上手であると思った。
  合同ステージ「マザーグースの5つの歌」について　青島広志作曲、谷川俊太郎訳詩の曲であるが、これも私は初めて聴く曲であったが、現役がOB･OGとともに一緒に歌える経験はとても良いことだと思った。
  　マザーグースについてはイギリスのわらべ歌程度の理解しか私にはないが、英文学の基礎になっている非常に奥の深いものだとも聞いているので、もっと知らなくてはと思った。
  　最後のアンコール曲がさすがに歌い慣れた厚みのあるハーモニーでとても良かった。

• 北野高校音楽科　佐々木信明
  私が北野高校に転勤して初めて付き添ったコーラス部の夏期合宿のことは、今でも鮮明に覚えている。五年前、当時の合宿は琵琶湖畔の宿で行われていた。驚いたのは、練習のあい間の休憩時間であっても、ほとんどの者が歌っていること、そして、それが自然と四声体のハーモニーをかたちづくっていくこと、それは決して練習とかそういった雰囲気のもとに行われるのではないのだ。
  合宿の最終日の夜、湖畔で花火を楽しんだあと湖に向かって延々と続く唱歌メドレー、「琵琶湖周航の歌」を歌う彼らを見て、私は何十年か昔にタイムトリップしたような感じに襲われた。北野高校コーラス部フェスティバルもまさに、この精神の延長上のイベントにちがいない。とにかく、歌うことが、合唱することが好きで好きでたまらないという出演者の溢れんばかりの思いに聴く者は圧倒される。
  さて、今年のフェスティバル第一部は、現役生のステージ、誰でも口ずさめるお馴染みの曲たち。やはり、ひときわ心に染みたのは唱歌メドレーともいうべき「ふるさとの四季」である。
  「兎追いしかの山、小鮒釣りしかの川…」こういう世界をもはや知らずに育ってきた高校生だが、同じ歌が何世代にも歌い継がれていくということに私たちの大きな安心感を覚える。反面、美しかった日本の自然に対する晩歌を聞くようでもあり少し辛い。
  第二部はOB･OGによるステージ、木島始 詩、林光 曲「木のうた」である。私自身、不勉強にして初めて聞く曲だが、さすが年期が入っているだけあって発声、表現等しっかりしている。しばし、林光独特の木の響きに浸ることができた。
  第三部、現役･OB合同ステージは、リラックスした中にもハッとさせられるような音楽的表現の見られた「マザーグースの5つの歌」（谷川俊太郎 詩、青島広志 曲）。アンコールに愛唱歌「大地讃頌」が歌われ、ほのぼのとした雰囲気の中でフェスティバルは幕を閉じた。

• 合唱団ボイスフィールド 代表■西牧　潤
  この度、私たち合唱団ボイスフィールドでは青島広志さん作曲のミュージカル「スサノオ」の合唱版を演奏することになりました（9月16日、神戸文化･中ホール、開演18:30）。実はこのミュージカルの本来の仕掛け人「永職会」（日本中の神主さんの会）の主催によって完全な形での合唱版「スサノオ」のコンサートが下記のとおり開催されることになっております。
  現在のところ、私たちと京都産業大学混声合唱団、そして大阪の混声合唱団「アルス･ノヴァ」がこのコンサートに参加することになっていますが、広くこの作品を一緒に歌ってくださる方を募集したいと思います。合唱団単位でも個人参加でもけっこうです。奮ってご参加くださいますようご案内申し上げます。
  
  • 日程　平成8年1月6日（土）
  • 会場　ザ･シンフォニーホール
  • 練習について　最終の合同練習を1月5日（金）夜に大阪で行う予定です。それ以前には、10月から12月にかけて日曜日に数回、阪神間での練習に参加していただきます。
  • 　費用について楽譜などの実費以外コンサートのチケット負担などはありません。出演いただいた方には若干のお礼をさせていただきます。

• 青島広志
  昨年、東京･名古屋･京都で103回の公演を終えたミュージカル「スサノオ」は、忍者（スサノオ）、鳳蘭（アマテラス）ほか豪華なキャスト、壌晴彦（演出）、辻村ジュサブロー（衣裳）ほか、超一流のスタッフが参加した画期的な作品でした。しかしあまりに規模が大きく、おいそれと再演はできません。そこで、作曲者はその舞台を合唱版としてよみがえらせることにしました。幸い、永年のおつき合いである指揮者の西牧潤さんと、現在私のプロデュースをしてくれているワンダー3さんとのお力添え得て素晴しい初演となりそうです。どうぞ、あなたのご参加をお待ちしています。　　　　　　　　　　　　　　
• 広報委から■谷　卓司(編T)
  たぶん、青島氏のご指名だと思いますが…、先日の演奏会の前後に西牧さんという方から突然、上記のようなお電話をいただきました。個人的には「非常に面白そうなハナシ…」と合同委の席にも提出しましたが、残念ながら今回、団としての参加は見送られることになりました。
  周知のように氏には当誌も非常にお世話になっており、折角の御好意ですので、編Tは単身でも参加協力させていただく心算です。すでに譜面も一部届いています。興味のある方は合宿17日までにご連絡ください。太古のロマンを味わってみようではありませんか。

ただいま係では出演者を募集しています。合唱をはじめカルテット、楽器演奏など、普段はみられない個人技を是非、この機会に披露して下さい。
プレゼント交換ではみんなが楽しめるようなアイデアの品物をコメントつきで交換します。今からそのアイデアを練っておいて下さいね。
また、みんなで歌いたい曲、ゲームなどのアイデア、パーティーを手伝ってくれる人も募集していま〜す。

まだまだ先のようですが、12月23日の予定は絶対にあけておいて下さいね。よどこんメンバーだけでなく、これから入団してくれそうな人。それ以外の人でも、わたしたちと一緒に楽しんでくれるお客様は大歓迎です!!。

※本コーナーはONLINE版ではお楽しみいただけません。

入団■平成7年7月30日
Sop.音田佳美（オトダ・ヨシミ）さん

入団■平成7年8月19日
Sop.仲宗根あずさ（ナカソネ・アズサ）さん
Sop.栗田道代（クリタ・ミチヨ）さん
Ten.山岸裕正（ヤマギシ・ヒロマサ）さん

入団■平成7年8月27日
Alto.田中かおり（タナカ・カオリ）さん

※本コーナーはプライバシー保護のため、ONLINE版には若干の制限を加えています。

• コンピュータで人間は楽になるんだよねぇ。
  ちっとも実感がないのはどーいうーこと?! (編T)
• 教員採用試験のため、しばらく冬眠していました。
  もちろん、受かったら大学院は中退します。
  9月からは、よどこんにも復活する心算です。(編YA)
• やるだけのことはやった。(編S)
• タイランドでの1ヶ月間にわたる留学生活…。
  次号でレポートします。お楽しみに。(編YI)